データ変更のトラッキング

監査証跡を使用して、データ値に対して行われた更新をトラッキングします(ノートの追加、ファイルの添付、およびURLの参照など、リンク・レポート・オブジェクト(LRO)の変更を含む)。ログはExcelスプレッドシートにエクスポートできます。

データ監査証跡のレコードを表示するには、少なくとも、アプリケーションに対するデータベース更新権限を持つパワー・ユーザーであることが必要です。ユーザー名が監査レコードに登録されているユーザー名と一致するレコードのみを表示できます。データ監査証跡のレコードを削除するには、少なくとも、アプリケーションに対するアプリケーション・マネージャ権限を持つパワー・ユーザーであることが必要です。Essbaseでのアクセス権限の理解を参照してください。

データ監査証跡の有効化およびデータ監査証跡の表示

AUDITTRAIL DATAをアプリケーション・レベルの構成設定に追加することで、Essbaseのデータ監査証跡を有効化します。

  1. データ監査証跡を有効にするには、アプリケーション構成パラメータにAUDITTRAIL DATAを追加します。
  2. Smart View経由でアド・ホック分析を実行し、Smart Viewを介してデータの変更を行い、「送信」をクリックします。これにより、Essbaseリポジトリ・スキーマの表ESSBASE_DATA_AUDIT_TRAILに監査レコードが保存されます。
    アド・ホック分析を実行するときに、様々な方法でグリッドの特定の視点(POV)を取得できます。POVツールバーを使用するのがその1つで、1つ以上のディメンションの特定のメンバーにズーム・インすることが可能です。Smart ViewドキュメントのPOVツールバーからのメンバーの選択を参照してください。
  3. データ監査証跡が有効の場合、Smart Viewの接続パネルで監査証跡を表示できます。接続情報の下にある「詳細」の下で、操作のメニューをクリックすると、「監査証跡」というメニュー・オプションが見つかります。「監査証跡」をクリックして、キューブのデータ監査証跡レコードを表示します。
    Smart Viewでの監査証跡のウィンドウのイメージ。
  4. 監査証跡レコードでは、最初の列に変更の日時が表示され、2列目には新しい値またはリンクされたレポート・オブジェクト、3列目にPOVが表示されます。時間は使用環境のタイムゾーンに対応します。変更の説明については、監査証跡の項目をクリックします。
  5. 「監査証跡」ペインの下の「アド・ホック」 Smart Viewのアド・ホック・アイコンのイメージ。をクリックして、新しいPOVとリフレッシュされたデータ値が含まれたシートを表示できます。次の監査レコードをクリックしてこのアイコンをクリックすると、その監査レコードのPOVとそのPOVでデータがリフレッシュされた別のシートが表示されます。このように、目的のデータに関する詳細な分析を行うことができます。

詳細情報

アプリケーション構成の詳細は、アプリケーション・レベルの構成プロパティの設定を参照してください。

表示されるレコード数の制限については、その他のサイズ制限または数の制限を参照してください。

REST APIを使用して監査レコードをフェッチするには、監査データの取得を参照してください。

セルへのレポート・オブジェクトのリンク

レポート・オブジェクトはセルにリンクできます。そのようにすると、この変更がデータの監査証跡に表示されます。セルへのノートの追加、ファイルの添付、またはURLの参照を行うことができます。これらの変更を行った場合、キューブでそのセルが強調表示されます。レポート・オブジェクトをセルにリンクする方法については、Oracle Smart View for Officeの使用の次のトピックを参照してください。

  • リンク・レポート・オブジェクト

  • データ・セルへのリンク・レポート・オブジェクトの添付

  • データ・セルからのリンク・レポート・オブジェクトの起動

シートへのログのエクスポート

アイコンをクリックするのみで、ログを新しいExcelシートに簡単にエクスポートできます。

「エクスポート」「エクスポート」アイコンのイメージ。を使用して、ログを新しいワークシートにエクスポートします。各エントリのすべての詳細を含むログを次のような新しいシートにエクスポートするには、このアイコンをクリックします。


Excelシートにエクスポートされたログ・ファイルのイメージ。

エクスポート後に列を再ソートまたは除去すると、分析する情報を表示できます。

監査ログのリフレッシュ

いつでも監査ログをリフレッシュして最新の変更内容を確認できます。

データにさらに変更を加えるときは、いつでもログ・ビューをリフレッシュできます。「リフレッシュ」「リフレッシュ」アイコンのイメージ。
リフレッシュされた監査証跡ログが表示されているExcelシートのイメージ。
をクリックします。

Essbase Webインタフェースでの監査証跡データの表示と管理

Essbase Webインタフェースで監査証跡データを表示できます。また、Excelシート(.csv形式)へのデータのエクスポート、特定の日付より前のデータのパージ、またはすべての監査証跡データのパージを実行できます。

  1. 監査証跡データの表示および管理を行うには:

    Redwoodインタフェースで、

    1. 「アプリケーション」ページでアプリケーションを開き、キューブを開きます。
    2. 「監査データ」タブを選択します。

    クラシックWebインタフェースで、

    1. アプリケーション・ページで、アプリケーションを展開します。
    2. キューブ名の右にある「アクション」メニューをクリックして、「検査」を選択します
    3. 「監査証跡」タブを選択します。
  2. 次のことができます:
    • 監査証跡データを表示します。
    • CSVファイルへデータをエクスポートします。
    • 特定の日付まで監査証跡データをパージします。
    • すべての監査証跡データをパージします。
データ監査証跡のレコードをパージするには、アプリケーションに対するアプリケーション・マネージャ権限を持つパワー・ユーザーであることが必要です。