市場の理解

市場では、サービス・ポイントが参加する管轄区域または規制環境を定義します。

また、市場では、市場内の有効なサービス・プロバイダ(販売業者など)およびその役割の市場関係も定義します。各サービス・ポイントで指定する市場は1つのみですが、電力会社では、複数の市場にサービスを提供できます。また、電力会社のサービス地域にある様々なサービス・ポイントを様々な市場にリンクできます。

市場に定義されたサービス・プロバイダごとに、フォールバック・サービス・プロバイダを指定することもできます。

規制緩和された市場でのサービス・プロバイダ

規制緩和された市場では、いくつかのユーティリティが動作します。規制緩和された市場の実装では、システムが様々な市場エンティティに対して情報を送受信できます。これらのエンティティは、サービス・プロバイダとして定義されます。

たとえば、サービス・ポイントの配給会社やエネルギー供給会社はその消費量をサブスクライブでき、サービス・ポイントのメーター・サービス・プロバイダはサービス・ポイントに取り付けられたメーターをpingする要求を送信して、メーターとそのヘッドエンド・システムの間の接続を検証できます。

市場ごとに異なる関係タイプ

市場ごとに、サービス・プロバイダ間の異なる関係タイプを定義できます。Oracle Utilities Meter Data ManagementまたはOracle Utilities Smart Grid Gatewayの単一インスタンスは、様々な市場のサービス・ポイントを持つことができ、その市場ごとに異なる関係タイプとサービス・プロバイダを持つことができます。次に例を示します。

  • 規制された市場では、配給会社は実際のエネルギー供給会社であり、メーター・サービス・プロバイダです。
  • 別の市場では、2つの関係タイプと、関係ごとに1つのサービス・プロバイダを持つことができます。
    1. 市場全体に1つのエネルギー供給会社があります
    2. 市場全体に1つのメーター・サービス・プロバイダがあります

また、別の市場では、2つの関係タイプ(エネルギー供給およびメーター・サービス)を持つことができます。この市場では、関係タイプごとに複数のサービス・プロバイダを持つことができます。各サービス・ポイントで、関係タイプのサービス・プロバイダを選択できます。サービス・ポイントで、特定の関係タイプの特定のサービス・プロバイダが宣言されない場合は、関係タイプのフォールバック・サービス・プロバイダであるとみなされます。