TOUマップ・テンプレートの理解

各TOUマップでは、そのTOUマップからTOUデータを生成するルールを定義するTOUマップ・テンプレートを参照します。具体的には、TOUマップ・テンプレートでは次のものを定義します。

TOPマップで使用されるTOUグループ(テンプレートの有効なTOU期間を定義)。
明示的に定義されていない期間に対して使用されるデフォルトTOU期間(これは、すべての期間について日付および時間を指定する必要がないことを意味します。たとえば、デフォルトのTOU期間がオフピークである場合、ピーク時または他のTOU期間の日付と日数、時間を定義するのみでよいということになります)。
各TOU期間に対して指定されている特定の日付範囲、曜日、および期間。

システムでは、ルール定義テンプレートを解釈してTOUマップのTOUマップ・データを定期的に生成します。

TOUマップ・テンプレートの定義に使用する属性には、次のものがあります。

TOUグループ: マップ・テンプレートのデフォルトTOUで使用されるTOUグループ: (TOUグループの)マップ・テンプレートのデフォルトTOU。これは、「TOUスケジュール・セクション」に設定されていない日付のTOUマップ・データを作成するときに使用されるTOUです。
作業カレンダ: 休日を識別するために使用される作業カレンダ。各休日では休日TOUが使用されます。その他の情報は、『Oracle Utilities Application Framework管理ユーザー・ガイド』の「作業カレンダの定義」を参照してください。
休日TOU: 休日に使用される(TOUグループからの) TOU。
休日テンプレート: 休日に使用されるTOUマップ・テンプレート(適用可能な場合)。
インターバル・サイズ: マップ・テンプレートから作成されるTOUマップ・データのインターバルのサイズで、時:分:秒(HH:MI:SS)で表します。
TOUスケジュール: 日付範囲(月、日および時間範囲を含む)、およびそれぞれに適用されるTOU期間

管理構成でTOUテンプレートによってTOUマップを参照して、環境間のデータ移行を容易にする方法の詳細は、「識別子によるマスター・データの参照の理解」を参照してください。

TOUマップ・テンプレートのインターバル・サイズ

TOUマップ・テンプレートでは、インターバル・サイズ(秒/インターバル(SPI))も指定できます。この値により、個々のTOUマップ・データ・レコードの間隔が指定され、さらに開始時間および終了時間で使用可能な値も制御されます。たとえば、TOUマップ・テンプレートでインターバル・サイズが15分に設定されている場合、開始時間および終了時間はそのインターバル・サイズの単位(10:00、10:15、10:30など)である必要があります。

TOUマップ・テンプレートは、SPIがテンプレートのSPIで分割可能な、TOUマップのTOUマップ・データを生成するのに使用できます。たとえば、60分のテンプレートを使用して、SPIが60分、15分、5分などの、TOUマップのTOUデータを生成できます。つまり、SPIごとに個別にマップ・テンプレートを用意する必要はありません。

休日

多くのユーティリティでは、休日の消費量を、その休日の曜日とは別に分類します。たとえば、休日の消費量を曜日にかかわらずオフピークとして分類できます。TOUマップ・テンプレートでは、次の2つの方法で、休日について異なるTOU期間のルールを定義できます。どちらのオプションでも、テンプレートで1年全体の各休日を識別する作業カレンダを参照する必要があります。さらに、次のいずれかが必要です。

その休日の期間に各休日で使用する休日TOU (オフピークなど)
1年の別の季節に含まれる休日で使用する必要があるTOUを定義する休日TOUマップ・テンプレート(オフピーク夏、オフピーク冬など)

重要なTOUテンプレート・システム・イベント

TOUテンプレートは、次のビジネス・オブジェクト・アルゴリズム・システム・イベントをサポートしています。

TOUの導出: 日時を受信し、TOUテンプレート・スケジュールの構成に基づいて、その日時のTOUコードを決定します。例として、「日時のTOUの導出」(D2-DERTOU-DT)アルゴリズム・タイプを参照してください。