測定再処理の概要

今日電力会社が直面している主要な問題の1つは、正しくない消費量の乗数で設備が取り付けられた場合です。これが発生した場合、請求消費量と請求がそのときから正しくありません。

測定再処理モジュールによって、計量コンポーネント乗数(指針計量コンポーネントの場合は「指針乗数」、インターバルおよび自動検針指針計量コンポーネントの場合は「チャネル乗数」)あるいは取付イベントの「取付定数」または「取付日時」について変更が検出された場合に履歴消費量が自動的に訂正されます。システムによってこれらの変更がモニターされて、いずれかの値が変更された場合に履歴測定が自動的に再処理されます。測定再処理に対して計量コンポーネントがトリガーされた場合、計量コンポーネントの「ログ」タブで新しいメッセージが記録されます。メッセージは次のようになります。「計量コンポーネント乗数が1.000000から2.000000に更新されました。再処理のために測定が調査されます。」また、再処理を実行するために作成された活動へのリンクは、「関連オブジェクト」列に表示されます。

この再処理を実行するために2つの異なる活動が使用されます。

  • 測定再処理活動 - インターバル: この活動では、各測定レコードに格納された結合された乗数で既存の測定を除算する方法でインターバル・データが再処理されて、新しいシステム初期測定データが作成されます。
  • 測定再処理活動 - スカラー: この活動では、各測定に格納された検針値から新しいシステム初期測定データを作成する方法でスカラー・データが再処理されます。

生成された新しいシステム初期測定データではVEEと消費量同期の両方がスキップされますが、新しい乗数と取付定数が適用されます。活動が終了したら、生成された初期測定データのリストが「活動」画面に表示されます。

このプロセスは、顧客情報システムへの請求調整通知をトリガーする調整通知プロセスと連携します。使用トランザクションがすでに実行されている場合は、測定が再処理されると、影響を受ける各期間が顧客情報システムに送信されて、調整が必要であることが示されます。

必要に応じて、関連活動タイプで承認ステップを設定できます。設定されると、確認用に作業予定が生成されます。この作業予定の確認ステップは、「再処理する測定の確認」の項で説明されています。

次に、測定再処理の概要の把握に役立つ図を示します。