サービス問題モニターの概要

サービス問題モニターは、サービス・ポイントを分析してサービスが必要かどうかを判別するサービス・タスクです。サービス問題モニターが、サービスが必要と判別すると、サービス調査オーダーを作成します。

設備イベント、VEE例外、失敗したスマート・メーター・コマンドおよびその他のイベントによって、サービス問題モニターの作成がトリガーされます(作成されるサービス問題モニターのタイプは、設備イベント・タイプ、例外タイプまたは活動タイプについて指定された「サービス問題モニター・タイプ」に基づきます)。作成されたサービス問題モニターは、設備が設備イベント、VEE例外または失敗コマンドに関連付けられている場合、サービス問題モニターのタイプについて指定された評価基準に基づいて、サービス・ポイントを分析します。基準が一致する場合(つまり、指定された件数のコマンド失敗、設備イベントまたはVEE例外がサービス・ポイントで検出された場合)、サービス問題モニターはサービス調査オーダーを作成します。

サービス問題モニターの作成

この項では、サービス問題モニターが作成されるときに実行されるプロセスの概要を示します。

注意: 次に示すプロセスは説明のために簡素化されており、このプロセスで実行されるすべてのステップを表しているわけではありません。
  1. 次の1つ(またはそれ以上)が実行されます。
    • 設備イベントまたは検針員備考を受信し、そのタイプによってサービス問題モニター・タイプが指定されます
    • サービス問題モニター・タイプを指定するタイプを持つVEE例外がVEE処理中に生成されます
    • 使用トランザクション例外が使用計算中に生成されます
    • スマート・メーター・コマンドが失敗し、そのタイプによってサービス問題モニター・タイプが指定されます
    • ビジネス・フラグを受信し、そのタイプによってサービス問題モニター・タイプが指定されます
  2. 機器の受信したオブジェクト(1)によって、参照されるサービス問題モニター・タイプに基づいて、サービス問題モニターが作成されます
  3. サービス問題モニターでは、サービス問題モニターのタイプで定義された破棄ルールと評価基準に基づいて、サービス・ポイントが分析されて、サービス調査オーダーを作成するかどうか、またはサービス問題モニターを破棄するかどうかが決まります。

    サービス問題モニターのタイプの"破棄ルール"が評価されて、新しいサービス問題モニターを破棄するかどうかが決まります(同じタイプのサービス問題モニターによって開始された既存のサービス調査オーダーがサービス・ポイントに対して存在する場合、新しいサービス問題モニターは、作成されても常に破棄されます。)

    承認を必要とするようにサービス問題モニター・タイプが構成されている場合、サービス問題モニターによって、承認が必要であることを適切な個人に通知する作業予定が生成されます。

    サービス問題モニターが承認される場合または承認が必要ない場合は、サービス調査オーダーが続行されます。

  4. その後、サービス問題モニターによって、サービス問題モニターのタイプで定義された評価基準が実行されます。これらの基準が満たされる場合、サービス調査オーダー活動が作成されます。基準が満たされない場合、サービス問題モニターが破棄されます。
  5. サービス問題モニターに完了基準が定義されている場合、サービス問題モニターは、サービス調査オーダーの完了を待機します。完了したら、サービス問題モニターで完了基準が実行されて、サービス調査オーダーで目的の結果が達成されたかどうかが評価されます。

    完了基準がないか、満たされた場合は、サービス問題モニターが完了します。

    完了基準が満たされなかった場合、サービス問題モニターは、手動の介入が必要な不確定な調査状態になります。