総計の作成

総計計量コンポーネントを作成するには、2つの方法があります。

  • 自動: 新しいディメンション値が検出されると、新しい総計計量コンポーネントが定期的に作成されます。たとえば、新しい変電所がシステムに追加されると、その変電所の新しい総計計量コンポーネントが作成されます。
  • 手動: エンド・ユーザーは、各自の判断で総計計量コンポーネントを作成できます

総計計量コンポーネントの自動作成

集計中のディメンションの新しいインスタンスが検出されると、総計計量コンポーネントが自動的に作成されます。この活動は、ディメンション・スキャンと呼ばれます。たとえば、システムが個々の変電所を集計するように構成されている場合、サービス・ポイントで新しい変電所が参照されるときに、ユーザーが総計計量コンポーネントを手動で設定する必要はありません。かわりに、総計計量コンポーネントが存在しない変電所がサービス・ポイントで検出されると、新しい総計がシステムにより作成されます。

同様に、システムが(使用連係タイプでの)料金クラスと(サービス・ポイントでの)郵便番号の個々の組合せを集計するように構成されている場合、料金クラスと郵便番号の新しい組合せが検出されたときに、総計計量コンポーネントが作成されます。

十分な総計計量コンポーネントが存在することを確認する定期モニタリングが、モニタリング・アルゴリズムにより、対応する計量コンポーネント・タイプを参照する関連活動ビジネス・オブジェクトに実装されます。これは、実行される集計のすべてのタイプに、個別の活動タイプ/活動の組合せが存在する必要があることを意味します。これらのモニター・アルゴリズムには次のものがあります。

  • 活動を単に一時的なスキャン状態に遷移させる、有効状態に対するモニター・アルゴリズム。ユーザーは、活動の「スキャン」ボタンをクリックして、活動を手動でスキャン状態に遷移させることができます。
  • スキャン状態に対する入力アルゴリズムでは、このタイプの集計に対するディメンション値の個々の組合せを検出して、活動の総計計量コンポーネント・タイプを参照する総計計量コンポーネントがすべてのインスタンスについて存在することをチェックし、必要に応じて新しい総計計量コンポーネントを作成します。また、このアルゴリズムでは、(検索可能な特性にマップされた)新しい計量コンポーネントにディメンション値を移入し、新しい総計計量コンポーネントの「消費量集計期限日時」フィールドを現在の日付に設定して、総計計量コンポーネント・タイプで「集計締め時間」を設定します。

集計の配線サービス・タイプ

集計に使用されるディメンションに少なくとも1つのサービス・タイプ固有のディメンションが含まれておらず(郵便番号のみで集計する場合など)、かつ集計で異なるサービス・タイプの測定を混合しないようにする必要がある場合、次の操作が重要となります。

  • ディメンション・スキャナ活動インスタンスに対して、集計に固有のサービス・タイプを宣言します
  • 総計計量コンポーネント・タイプに対して、必要なサービス・タイプ固有の計量コンポーネント・タイプを宣言します

たとえば、電気とガスの実装で郵便番号別の消費量を集計する場合、2つの活動が必要となります。1つは電気サービス・タイプおよび必要な総計計量コンポーネント・タイプを参照し、もう一方はガス・サービス・タイプおよびその総計計量コンポーネント・タイプを参照します。総計計量コンポーネントには、2つのディメンション属性(郵便番号をサービス・タイプ)が含まれます。

総計計量コンポーネントの手動作成

ユーザーは、総計計量コンポーネントを手動で作成することもできます。これは、アドホック期間のアドホック集計が必要な場合や、ディメンションの指定された組合せのインスタンスを自動的に作成する活動が存在しない場合に役立ちます。これを行うには、「総計検索」ゾーンのタイトル・バーにある「追加」リンクをクリックします。ビジネス・プロセス・アシスタント・スクリプトの場合、次のようになります。

  • ユーザーに、集計のタイプを定義するよう求めるプロンプトが表示されます(これにより、計量コンポーネント・カテゴリが総計である計量コンポーネント・タイプのリストが表示されます)
  • ユーザーに、ディメンション値、必要な集計時間、この集計を無制限に実行する必要があるかどうか、または単発集計なのかを定義するよう求めるプロンプトが表示されます