処理方法
処理方法は、サービス・プロバイダがアプリケーションとの間で請求決定要因、使用データ、設備イベントなどのデータを送受信する形式または手段を定義します。処理方法は、IMDや設備イベントなど、アプリケーションの内部的な情報の作成方法を定義するためにも使用されます。処理方法は、コマンド要求を特定のヘッドエンド・システムに送信する方法を定義するためにも使用できます。
MV90サービス・プロバイダに次のタイプの処理方法を構成する必要があります。処理方法の構成の詳細は、Oracle Utilities Meter Data Management / Smart Grid Gatewayのドキュメントを参照してください。
初期測定作成
「初期測定作成」処理方法は、初期測定を作成するために使用されるビジネス・オブジェクトを定義します。「IMDシーダー」インバウンドWebサービスは、この処理方法を使用して、ヘッドエンド・システムから使用を受信したときにインスタンス化する初期測定ビジネス・オブジェクトのタイプを決定します。
スカラーIMDの上書き処理方法
MV-90書式では、検針の開始および停止値は、MV90データに含まれるインターバル・データに基づく計算済読取または個別のチャネルを使用して記録された検針指針を表します。値が検針指針を表す場合は、アプリケーションでスカラー初期測定用の2番目のファイルを作成できます。スカラー初期測定ファイルの作成は、MV-90データの指針タイプ・フラグDC_REGTYPEおよびEnvironmentSettings.xqファイルのprocessMV90ScalarData変数によってトリガーされます。DC_REGTYPEフィールドでは、次の検針指針値が有効です。
値 |
摘要 |
---|---|
V |
ビジュアル電力検針 |
D |
ビジュアル需要および電力検針 |
E |
エンコーダー検針指針(電力のみ)。 |
B |
エンコーダーおよびビジュアル両方の電力検針。 |
C |
エンコード・ベース検針からの停止検針の計算 |
スカラー検針の計量コンポーネント・タイプ: 検針指針のIMDを作成するには、最初に指針を表す新しい計量コンポーネント・タイプを作成します。この計量コンポーネント・タイプは、スカラー検針の計量コンポーネントの作成に使用されます。
計量コンポーネント・タイプの例
-
計量コンポーネント・タイプ: MV90_SCALAR_REG
-
摘要: MV90スカラー指針
-
計量コンポーネントBO: 指針
-
測定ビジネス・オブジェクト: 測定
-
サービス・タイプ: 電気サービス
-
マイナス消費量の許可: 許可
-
消費/差引: 差引
-
検針方法: 自動検針
「値識別子」、「VEEグループ」などのその他の属性は、要件に基づいて定義する必要があります
スカラー検針の指針計量コンポーネント: 新しい計量コンポーネント・タイプを使用して、検針指針処理で作成されたスカラー測定の計量コンポーネントを作成します。スカラー検針を受信する各インターバル・チャネルに対応する指針計量コンポーネントを作成する必要があります。指針のチャネル番号は、対応するインターバル・チャネルのチャネル番号およびMV90ScalarChannelSuffix環境設定で定義されたサフィックスに基づく必要があります。この設定のデフォルト値は_Sです。また、指針は、インターバル・チャネルによって使用される設備構成に追加される必要があります(つまり、インターバルとスカラーの両方の計量コンポーネントが同じ設備にある必要があります)。次の表に、計量コンポーネントのこれらの値の例を示します。
設備タイプ/シリアル番号 |
MV-90インターバル・チャネル番号 |
MV-90スカラー指針チャネル番号 |
---|---|---|
MV90電気/00001 |
1 |
1_S |
MV90電気/00002 |
1 |
1_S |
MV90電気/00003 |
1 |
1_S |
MV-90サービス・プロバイダの上書き処理方法: 各指針計量コンポーネント・タイプのMV90サービス・プロバイダの初期測定作成処理方法に上書き処理方法を追加します。上書き処理方法のビジネス・オブジェクトはD5-InitialLoadIMDScalarである必要があります。次の表に、上書き処理方法の例を示します。
計量コンポーネント・タイプ |
ビジネス・オブジェクト |
---|---|
MV90スカラー指針 |
D5-InitialLoadIMDScalar |
計量コンポーネント・タイプ2 |
D5-InitialLoadIMDScalar |
計量コンポーネント・タイプn |
D5-InitialLoadIMDScalar |
設備イベント・マッピング
「設備イベント・マッピング」処理方法は、ヘッドエンド固有の設備イベントを標準設備イベント名にマップする方法を定義します。「設備イベント・シーダー」インバウンドWebサービスは、この処理方法を使用して、ヘッドエンド・システムから設備イベントを受信したときにインスタンス化する設備イベント・ビジネス・オブジェクトのタイプを決定します。
単位変換
単位変換処理方法により、ヘッドエンドに固有の単位(UOM)コードが標準単位コードにマップされる方法が定義されます。この処理方法を使用して、MV-90システムから使用を受信したときにMV90単位コードを標準単位コードにマップする方法を設定します。