基本パッケージによる1人のユーザー、1つのユーザー・グループおよび多数のアプリケーション・サービスの管理

システムの最初のインストールでは、次の情報が提供されます。

  • 基本パッケージ内の保護されたすべてのトランザクション、メンテナンス・オブジェクト、ビジネス・オブジェクト、ビジネス・サービス、スクリプトおよびゾーンに対するアプリケーション・サービス。

  • ユーザーID SYSUSERによって識別されたユーザー。

  • ユーザー・グループ・コードALL_​SERVICESによって識別されたユーザー・グループ。このユーザー・グループは、基本製品とともに提供されるサポートされたすべてのアプリケーション・サービスに関連付けられます。また、このユーザー・グループには、すべてのアプリケーション・サービスに関するすべてのアクセス・モード(つまり、すべてのトランザクションでのすべての処理)へのアクセス権が付与されます。

  • ユーザーSYSUSERは、ALL_​SERVICESユーザー・グループにリンクされます。これは、このユーザーにはすべてのトランザクションとすべての処理へのアクセス権があることを意味します。

ALL_​SERVICESに対して提供された情報の変更や削除はできません。この情報は基本パッケージが所有しています。この情報は、最初のユーザーにシステム全体へのアクセス権を付与し、そのユーザーが、組織のビジネス要件に従ってユーザーとユーザー・グループを設定できるように用意されています。ALL_​SERVICESユーザー・グループへのアクセス権を備えた独自のユーザーを用意することは薦められていません。かわりに、組織のビジネス要件にふさわしいユーザー・グループを作成し、そのユーザー・グループに対してユーザー・アクセス権を定義してください。新しいトランザクションを導入する場合は、適切なカスタム・ユーザー・グループに対応するように構成してください。

さらに、初期ユーザーが実装に適したユーザーを定義できるように、SYSUSERが用意されています。適切な管理ユーザーを定義した後で、SYSUSERを更新して「ユーザー使用可能」設定を無効にすることをお薦めします。

アップグレードの受信時には、次の操作が実行されます。

  • リリースで導入された新しいトランザクション、ビジネス・オブジェクトおよびゾーンに対して新しいアプリケーション・サービスが提供されます。リリース・ノートには追加または変更事項が記載されています。

  • 既存のアプリケーション・サービスがそれぞれのアクセス・モードでの変更に従って更新されます(たとえば、新しい処理がトランザクションに追加されると、それに従ってアプリケーション・サービスが更新されます)。

  • 新しいまたは変更されたアプリケーション・サービスにアクセスできるようにALL_​SERVICESユーザー・グループが更新されます。

  • 実装ではリリース・ノートを確認し、実装用に作成されたどのユーザー・グループを追加で更新する必要があるかを判断します(該当する場合)。