超高パフォーマンス

超高パフォーマンス・レベルは、大規模なデータベースなど、I/O要件が最も高く、最大限のパフォーマンスを必要とするワークロードに推奨されます。

このオプションでは、225IOPS/GB単位でパフォーマンスが直線的に高くなり、ボリューム当たり最大300,000IOPSになります。また、スループットは、1,800KB/秒/GBの最大レートで、ボリューム当たり最大2,680MB/秒まで拡大します。

ブロック・ボリュームのパフォーマンス・スライダ

超高パフォーマンス・レベルで構成されたボリュームのパフォーマンスを最適化するには、ボリューム・アタッチメントをマルチパス対応にする必要があります。詳細は、Ultra High Performanceボリュームのアタッチおよびボリューム・アタッチメントがマルチパス対応かどうかの確認を参照してください。

超高パフォーマンス・レベルで構成されたボリュームをアタッチするときに発生する問題をトラブルシューティングするステップは、「超高パフォーマンス・ボリューム・アタッチメントのトラブルシューティング」を参照してください。

コンピュート・シェイプのパフォーマンス特性およびインスタンスの詳細、およびシェイプがUltra High Performanceレベルのマルチパス対応アタッチメントをサポートしているかどうかについては、シェイプのパフォーマンス詳細を参照してください。

ノート

ボリューム・パフォーマンスを他のパフォーマンス・レベルから超高パフォーマンスに変更した場合は、ボリュームをデタッチしてから再度アタッチする必要があります。ボリュームの削除およびインスタンスへのブロック・ボリュームのアタッチを参照してください。

ブート・ボリュームと超高パフォーマンス

準仮想化アタッチメントを使用するVMインスタンスのブート・ボリュームでは、超高パフォーマンス・レベルがサポートされます。超高パフォーマンス・レベルで構成されたブート・ボリュームでは、マルチパス対応アタッチメントは使用されないため、マルチパス対応アタッチメントの有効化およびトラブルシューティングの詳細は、ブート・ボリュームには適用されません。

ブート・ボリュームが120VPU/GBに構成されている場合、パフォーマンスは225IOPS/GBです。パフォーマンス・スケール係数はVPU/GBスケールに従い、最大パフォーマンスは50,000IOPSです。ブート・ボリュームのサイズを小さくすると、最大パフォーマンスはこれよりも低くなります。次に例を示します。

  • ブート・ボリュームのサイズが50GBで、超高パフォーマンス・レベル(120VPU/GB)で構成されているとします。このボリュームの最大パフォーマンスは、11,250IOPSです(50GB x 225IOPS/GB = 11,250)。

  • ブート・ボリュームのサイズが223GBで、超高パフォーマンス・レベル(120VPU/GB)で構成されているとします。このボリュームの最大パフォーマンスは50,000IOPSです。(223GB x 225IOPS/GB = 50,175であるため、最大パフォーマンスは50,000IOPSです。)

50,000IOPSの最大パフォーマンスを達成するための最小ブート・ボリューム・サイズは、223GBです。ブート・ボリュームのサイズは変更できます(詳細は、「ボリュームのサイズ変更」を参照してください)。
ノート

VMインスタンス上で最大50,000IOPSを達成するには、構成するOCPUの数を8以上にする必要があります。

パフォーマンスの特性

次の表に、「Ultra High Performance」オプションの指定したボリューム・パフォーマンス・ユニット(VPU)数のパフォーマンス特性を示します。

ボリューム・パフォーマンス・ユニット(VPU)

GB当たりのIOPS

ボリューム当たりの最大IOPS

最大IOPSのサイズ(GB)

GB当たりのKBPS

ボリューム当たりの最大MBPS

30 90 75,000 833 720 880
40 105 100,000 952 840 1,080
50 120 125,000 1,042 960 1,280
60 135 150,000 1,111 1,080 1,480
70 150 175,000 1,167 1,200 1,680
80 165 200,000 1,212 1,320 1,880
90 180 225,000 1,250 1,440 2,080
100 195 250,000 1,282 1,560 2,280
110 210 275,000 1,310 1,680 2,480
120 225 300,000 1,333 1,800 2,680

ボリューム・サイズとパフォーマンス

次の表に、超高パフォーマンス・レベル(120VPU)のボリューム・サイズに基づいて、ブロック・ボリューム・サービスのスループットとIOPSのパフォーマンス数値を示します。IOPSおよびKB/秒のパフォーマンスは、GB単位のボリューム・サイズでサービスの最大値まで線形に拡大するため、特定のボリューム・サイズのパフォーマンス数値を予測して計算できます。超高パフォーマンス・レベルを使用するよう構成したボリュームで、特定のパフォーマンス目標を達成しようとする場合は、この表を参考にして最小ボリューム・サイズをプロビジョニングできます。

ボリューム・サイズ

最大スループット

(1MBのブロック・サイズ)

最大スループット

(8KBのブロック・サイズ)

最大IOPS

(4KBのブロック・サイズ)

50GB 90MB/秒 45MB/秒 11,500
100GB 180MB/秒 90MB/秒 23,000
200GB 360MB/秒 180MB/秒 46,000
400GB 720MB/秒 360MB/秒 92,000
600GB 1,080MB/秒 560MB/秒 138,000
800GB 1,440MB/秒 760MB/秒 184,000
1,024GB 1,842MB/秒 940MB/秒 235,320
1,200GB 2,160MB/秒 1,024MB/秒 276,000
1,500GB - 32TB 2,680MB/秒 1,350MB/秒 300,000