一貫性のあるデバイス・パスを使用したブロック・ボリューム用のfstabオプション
Linuxインスタンスで、インスタンスの起動時にブロック・ボリュームを自動的にマウントする場合は、/etc/fstab
ファイル内に特定のオプションを設定する必要があります。そうしない場合、インスタンスの起動に失敗することがあります。
これらのステップは、一貫性のあるデバイス・パスが有効になっているブロック・ボリュームに対して行うものです。ブロック・ボリュームで一貫性のあるデバイス・パスが有効になっていない場合は、かわりにレガシーetc/fstabオプションを使用してください。
前提条件
- ボリュームのアタッチおよびボリュームへの接続のステップに従います。
標準のLinuxツールを使用して、選択したファイル・システムをボリューム上に作成します。たとえば、次のコマンドを実行してXFSファイル・システムを作成します:
mkfs.xfs /dev/sdc
ボリュームにファイル・システムがすでに存在する場合は、別のファイル・システムを作成する必要はありません。
インスタンスが一貫性のあるデバイス・パスをサポートしており、正しく構成されていることを確認します。ボリュームがサポート対象のインスタンスにアタッチされていることを確認するには、そのインスタンスに接続し、次のコマンドを実行します:
ll /dev/oracleoci/oraclevd*
出力は次のようになります:
lrwxrwxrwx. 1 root root 6 Feb 7 21:02 /dev/oracleoci/oraclevda -> ../sda lrwxrwxrwx. 1 root root 7 Feb 7 21:02 /dev/oracleoci/oraclevda1 -> ../sda1 lrwxrwxrwx. 1 root root 7 Feb 7 21:02 /dev/oracleoci/oraclevda2 -> ../sda2 lrwxrwxrwx. 1 root root 7 Feb 7 21:02 /dev/oracleoci/oraclevda3 -> ../sda3
この出力が表示されず、次のエラー・メッセージが表示される場合:
cannot access /dev/oracleoci/oraclevd*: No such file or directory
デバイス・パスのインスタンス構成に問題がある可能性があります。これについては、サポートにお問い合せください。
_netdevおよびnofailオプションの使用
デフォルトでは、イニシエータの起動前に/etc/fstab
ファイルが処理されます。/etc/fstab
ファイルの各行で_netdev
オプションを指定して、ボリュームのマウント前にマウント・プロセスを開始するように構成します。
/etc/fstab
ファイルに(ルート・ボリュームを除く)ボリュームがリストされているインスタンスのカスタム・イメージを作成した場合、そのカスタム・イメージからインスタンスを起動すると失敗します。この問題を回避するには、/etc/fstab
ファイル内にnofail
オプションを指定します。
3つのボリュームを使用するシナリオ例において、_netdev
オプションとnofail
オプションを使用したボリュームの/etc/fstab
ファイル・エントリは次のようになります:
/dev/oracleoci/oraclevdb /mnt/vol1 xfs defaults,_netdev,nofail 0 2
/dev/oracleoci/oraclevdc /mnt/vol2 xfs defaults,_netdev,nofail 0 2
/dev/oracleoci/oraclevdd /mnt/vol3 xfs defaults,_netdev,nofail 0 2
/etc/fstab
ファイルを更新した後、次のコマンドを使用してボリュームをマウントします:
bash-4.2$ sudo mount -a
次のコマンドを使用して、インスタンスを再起動することにより、再起動時にボリュームが正しくマウントされることを確認します:
bash-4.2$ sudo reboot
/etc/fstabファイルに関する問題のトラブルシューティング
/etc/fstab
ファイルを更新した後にインスタンスの再起動に失敗する場合は、/etc/fstab
ファイルへの変更を元に戻す必要があることがあります。ファイルを更新するには、まず、インスタンスのシリアル・コンソールに接続します。シリアル・コンソール接続を使用してインスタンスにアクセスできる場合は、/etc/fstab
ファイルに対して行った変更を除去、コメント・アウトまたは修正できます。