ブート・ボリュームのパーティションの拡張

プラットフォーム・イメージまたはカスタム・イメージに基づいて新しい仮想マシン(VM)インスタンスまたはベア・メタル・インスタンスを作成するときには、カスタム・ブート・ボリューム・サイズを指定するオプションがあります。既存のインスタンスのブート・ボリュームのサイズを拡大することもできます。詳細は、ボリュームのサイズ変更を参照してください。より大きなサイズを利用するためには、ブート・ボリュームのパーティションを拡張する必要があります。ブロック・ボリュームについては、ブロック・ボリュームのパーティションの拡張を参照してください。

ノート

ブート・ボリュームのサイズ変更が完了したら、サイズ変更したブート・ボリュームに対する最初のバックアップが完全バックアップになります。完全ブート・ボリューム・バックアップと増分ブート・ボリューム・バックアップの詳細は、ブート・ボリューム・バックアップ・タイプを参照してください。

必須IAMポリシー

インスタンスのパーティションを拡張する際に、特定のIAMポリシーは必要ありません。ただし、インスタンスのゲストOSで必要なコマンドを実行する権限が必要となる場合があります。詳細は、システム管理者に問い合せてください。

Linuxベース・イメージでのルート・パーティションの拡張

Linuxベース・イメージを実行しているインスタンスの場合は、OCIユーティリティoci-growfs操作を使用して、ルート・パーティションを拡張してから、ファイル・システムを拡大する必要があります。

Windowsベース・イメージでのシステム・パーティションの拡張

Windowsベース・イメージでは、Windowsインタフェースを使用して、またはコマンドラインからDISKPARTユーティリティを使用して、パーティションを拡張できます。

Windows Server 2012以降のバージョン

Windows Server 2012、Windows Server 2016、Windows Server 2019またはWindows Server 2022を実行しているインスタンスでシステム・パーティションを拡張するステップは同じで、次の手順で説明されています。

Windowsインタフェースを使用したシステム・パーティションの拡張
  1. インスタンスで「ディスクの管理」システム・ユーティリティを開きます。

  2. ブート・ボリュームを右クリックし、「ボリュームの拡張」を選択します。

  3. 「ボリュームの拡張ウィザード」の手順に従います:

    1. 拡張するディスクを選択し、サイズを入力して「次へ」をクリックします。

    2. ディスクとサイズの設定が正しいことを確認し、「完了」をクリックします。

  4. 「ディスクの管理」でブート・ボリュームのシステム・ディスクが拡張されていることを確認します。

コマンドラインでDISKPARTを使用したシステム・パーティションの拡張
  1. インスタンスで管理者としてコマンド・プロンプトを開きます。

  2. 次のコマンドを実行して、DISKPARTユーティリティを起動します:

    diskpart
  3. DISKPARTプロンプトで、次のコマンドを実行して、インスタンスのボリュームを表示します:

    list volume
  4. 次のコマンドを実行して、ブート・ボリュームを選択します:

    select volume <volume_number>

    <volume_number>は、パーティションを拡張するブート・ボリュームに関連付けられた番号です。

  5. 次のコマンドを実行して、パーティションを拡張します:

    extend size=<increased_size_in_MB>

    <increased_size_in_MB>は、パーティションの拡張後のサイズ(MB)です。

    注意

    DISKPARTユーティリティを使用する場合は、現在使用可能な領域を超えてパーティションを拡張しないでください。パーティションを過度に拡張すると、データが失われる可能性があります。
  6. パーティションが拡張されたことを確認するために、次のコマンドを実行し、ブート・ボリュームのパーティションが拡張されていることを確認します:

    list volume