不在アラームの作成

モニタリングで不在アラームを作成し、メトリックが指定した間隔でデータを発行しない場合に通知を送信します。

不在アラームのabsent()統計は、メトリックが間隔全体に存在しない場合、1 (true)を返します。不在検出期間の期間に1の値が継続した後、統計は値の返しを停止します。間隔中にメトリックが存在する場合、統計は0 (false)を返します。

デフォルトの不在検出期間は2時間です。不在検出期間の詳細は、不在アラームの例を参照してください。

次のメトリック問合せには、(デフォルトの不在検出期間とともに) 1分間隔で設定されたコンピュート・インスタンスの不在アラームがあります:
CpuUtilization[1m]{resourceId = "<resource_identifier>"}.groupBy(resourceId).absent()
次のメトリック問合せは、不在検出期間を20時間に設定します:
CpuUtilization[1m]{resourceId = "<resource_identifier>"}.groupBy(resourceId).absent(20h)
ノート

不在アラームの問合せにgroupByを含めることをお薦めします。groupByを使用すると、OCIで新しいディメンションを導入するときに、無関係なアラーム・トリガーを防止できます。新規ディメンションは、最初に空のメトリック・ストリームを作成します。

groupByでは、アラームはグループ化されたメトリック・ストリームのみをモニターします。前の問合せ例は、インスタンスにメトリック・ストリームが存在しない場合にアラームをトリガーします。OCI ComputeがディメンションをCpuUtilizationに追加し、(他のディメンションからの)その他のメトリック・ストリームがない場合、アラームはトリガーされません。

groupByを指定しない場合、アラームはすべてのメトリック・ストリームをモニターします。たとえば、CpuUtilization[1m].absent()という問合せを考えてみます。OCI ComputeがCpuUtilizationにディメンションを追加すると、他のメトリック・ストリームが存在するかどうかに関係なく、アラームがトリガーされます。

「アラームの作成」ページのメトリック・チャートで、破線の赤い線は不在しきい値を示します。次の例では、メトリック・ストリームの1の値を示し、これは、このメトリック・ストリームに対応するコンピュート・インスタンスで、1:30までCpuUtilizationメトリック・データが発行されなかったことを示しています。
グラフ内の不在メトリック・データ、「アラームの作成」ページ。

アラームのトラブルシューティングについては、アラームのトラブルシューティングを参照してください。

    1. 「アラーム定義」リスト・ページで、「アラームの作成」を選択します。リスト・ページの確認に支援が必要な場合は、アラームのリストを参照してください。
    2. 「アラームの作成」「トリガー・ルール」セクションで、不在トリガーを構成します:
      • 演算子: 「不在」を選択します。
      • トリガー遅延分数: アラームが起動状態になるまでに条件が維持される必要がある分数を入力します。

      または、「拡張モードに切替え」を選択してMQLを使用します。

    3. 不在検出期間をカスタマイズするには:
      デフォルトの不在検出期間は2時間です。不在検出期間の詳細は、不在アラームの例を参照してください。
      1. ページ上部で、「拡張モードに切替え」を選択します。
        問合せは、Monitoring Query Language (MQL)の「問合せコード・エディタ」ボックスに表示されます。例:
        CpuUtilization[1m]{resourceId = "<resource_identifier>"}.absent()
      2. absent()absent(<number-and-unit)に置き換えます。
        有効な値の範囲は、1分(1m)から3日(3dまたは72h)です。数値および単位(分、時間または日の場合はmhまたはd)を使用して、不在検出期間の時間を指定します。
        例(20時間の不在検出期間):
        CpuUtilization[1m]{resourceId = "<resource_identifier>"}.absent(20h)
    4. (オプション)OCIが新しいディメンションを導入したときに無関係なアラーム・トリガーを防止するには(推奨):
      1. 「メトリック・ディメンション」領域に移動し、次の値を指定します:
        • ディメンション名: メトリック定義で指定されている修飾子を選択します。たとえば、ディメンションresourceIdは、CpuUtilizationのメトリック定義で指定されます。
        • ディメンション値: 指定したディメンションに使用する値を選択します。たとえば、ディメンションとしてresourceIdを選択した場合は、モニタリングするインスタンスのリソース識別子を選択します。
      2. ページ上部で、「拡張モードに切替え」を選択します。
        問合せは、Monitoring Query Language (MQL)の「問合せコード・エディタ」ボックスに表示されます。例:
        CpuUtilization[1m]{resourceId = "<resource_identifier>"}.absent()
      3. 「問合せコード・エディタ」ボックスで、.absent()の前に.groupBy(<dimension_name>)を挿入します。
        例:
        CpuUtilization[1m]{resourceId = "<resource_identifier>"}.groupBy(resourceId).absent()
    5. 残りのフィールドに値を指定します。
      詳細は、基本アラームの作成を参照してください。
    6. 「アラームの保存」を選択します。
  • しきい値アラームを作成するには、oci monitoring alarm createコマンドおよび必須パラメータを使用します。必須パラメータ--query-textには、不在トリガー・ルールを指定するMQL式を使用します:

    oci monitoring alarm create --query-text <mql_expression_specifying_absence_trigger_rule> [...]

    CLIコマンドのパラメータおよび値の完全なリストは、モニタリングのコマンドライン・リファレンスを参照してください。

  • 不在アラームを作成にするには、CreateAlarm操作を実行します。

    CreateAlarmDetailsの詳細を定義する場合は、queryを、不在トリガー・ルールを指定するMQL式に設定します。