JDBC Thin接続の準備
JDBC Thin接続を使用するアプリケーションには、Oracle Net Services接続を行うために必要なソフトウェアが含まれます。Oracle Clientソフトウェアをダウンロードしてインストールする必要はありません。
アプリケーションによっては、コンピュータにインストールされているJDKを使用するものとアプリケーション・インストールに組み込まれているJDKを使用するものもあります。アプリケーションがコンピュータにインストールされているJDKを使用していて、そのJDKがバージョン8 (8u161以上)である場合、追加の準備は必要ありません。コンピュータにJDKバージョン8 (8u161以上)がインストールされていない場合は、最初に最新のJDKをインストールする必要があります。最新のJDKは、https://www.java.com/からダウンロードできます。
アプリケーションでJDKバージョン8 (8u161より前)を使用している場合は、アプリケーション内でJCEポリシー・ファイルを更新する必要があります。
JDBC Thin接続を使用してOracle Databaseサーバーに接続するために必要なステップは、「JDBC Thinドライバとの接続」を参照してください。
- JVMネットワーキング・プロパティの設定
Autonomous Databaseでは、可用性とパフォーマンスを向上させるために、複数のIPアドレス(複数のロード・バランサ)にマップされるDNS名が使用されます。アプリケーションによっては、特定のJVMネットワーク・プロパティを構成する場合があります。
JVMネットワーキング・プロパティの設定
Autonomous Databaseでは、可用性とパフォーマンスを向上させるために、複数のIPアドレス(複数のロード・バランサ)にマップされるDNS名を使用します。アプリケーションによっては、特定のJVMネットワーク・プロパティを構成する場合があります。
Java Virtual Machine (JVM)アドレス・キャッシュの場合、成功したかどうかにかかわらず、すべてのアドレス解決試行で結果がキャッシュされるため、後続の同一リクエストでネーム・サービスにアクセスする必要はありません。アドレス・キャッシュ・プロパティを使用すると、キャッシュの動作をチューニングできます。特に、networkaddress.cache.ttl
値は、正常な名前検索がキャッシュに保持される秒数を指定します。-1の値(デフォルト値)は「永久にキャッシュする」ポリシーを示します。0
(ゼロ)は、キャッシュを使用しないという意味です。
Java Virtual Machine (JVM)がDNSアドレス参照をキャッシュするように構成されている場合、アプリケーションでAutonomous Databaseへの接続に1つのIPアドレスのみが使用されている可能性があるため、スループットが低下します。これを防ぐために、JVMのnetworkaddress.cache.ttl
値を0
に変更して、すべての接続リクエストで新しいDNSルックアップを実行できます。これにより、アプリケーション内の異なるスレッドが複数のロード・バランサに分散されます。
すべてのアプリケーション、またはアプリケーションのnetworkaddress.cache.ttl
値を変更するには、次のいずれかを実行します。
- セキュリティ・ポリシーを構成して、すべてのアプリケーションの値を設定します。
networkaddress.cache.ttl=0
をファイル$JAVA_HOME/jre/lib/security/java.security
に設定します - アプリケーション・コードに次のプロパティを設定します。
java.security.Security.setProperty("networkaddress.cache.ttl" , "0");
親トピック: JDBC Thin接続の準備