Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用したExadataリソースの管理

Exadata Cloud InfrastructureおよびExadata Database Service on Cloud@Customerリソースを管理およびモニターするには、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用します。

詳細なドキュメントおよびOracle By Exampleチュートリアルは、ドキュメント・リソースの『Oracle Enterprise Manager Cloud Control for Oracle Exadata Cloud』および『Oracle Cloud InfrastructureでのOracle Enterprise Manager 13.4の設定』を参照してください。

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlの概要

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlは、Oracle Cloud InfrastructureのExadata Cloud Infrastructure (ExaDB-D)およびExadata Database Service on Cloud@Customer (ExaDB-C@C)サービスの完全なライフサイクル管理ソリューションを提供します。

Enterprise Manager Cloud Controlは、ExaDB-DおよびExaDB-C@Cサービスを単一のターゲットとして検出し、すべての依存コンポーネントを自動的に識別して編成します。Enterprise Manager Cloud Controlを使用すると、次が可能です:

  • すべてのExadata、ExaDB-DおよびExaDB-C@Cシステムを、他のターゲットとともに単一のインタフェースからモニターおよび管理
  • ストレージおよびコンピュート・データのビジュアル化
  • Exadataコンポーネントのパフォーマンス・メトリックの表示

Enterprise Manager Cloud Controlの機能

Exadata CloudおよびExadata Cloud@Customerリソースを管理およびモニターするためのEnterprise Manager Cloud Controlの機能についてよく理解します。

Exadata CloudのEnterprise Managerターゲット

Exadata CloudとExadata Cloud@Customerの両方をカバーするOracle Cloud Infrastructure Exadataリソースのターゲットは、次を実行します:

  • 関連ターゲットを自動的に識別して編成します。
  • インシデント・ルール、グループ、通知、モニタリング・テンプレートなど、Enterprise Managerフレームワーク機能の高度な統合ポイントを提供します。

向上したパフォーマンス・モニタリング

Enterprise Manager Cloud Controlは、次の方法でパフォーマンス・モニタリングを機能拡張します:

  • Exadata Storage ServerおよびExadata Storage Gridターゲットを追加します。
  • Exadata CloudおよびExadata Cloud@Customerリソースのストレージおよびコンピュート・パフォーマンスのビジュアライゼーションを提供します。
  • Oracle Exadata Database Machine用に開発された同じ最大可用性アーキテクチャ(MAA)キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を使用できるようにします。

スクリプト化されたCLIベースの検出

Enterprise Manager Cloud Controlは、スクリプトを使用してOracle Cloud Infrastructure Exadataリソースを検出します。スクリプトは、既存のホスト、クラスタ、ASM、データベースおよび関連ターゲットを検索し、ストレージ・サーバー・ターゲットを追加します。

オンプレミスおよびOracle Cloud Infrastructure Exadataリソースの一元管理ビュー

Enterprise Manager Cloud Controlでの単一のExadataターゲット・タイプの使用により、オンプレミス、Exadata CloudおよびExadata Cloud@Customerリソース全体で一貫したEnterprise Managerエクスペリエンスが提供されます。共通のExadataターゲット・メニューを使用すると、すべてのExadataシステムに簡単に移動してモニターおよび管理できます。

可視化

Enterprise Manager Cloud Controlでは、各Exadata CloudおよびExadata Cloud@Customerシステムに関連付けられたデータベースおよび関連ターゲットをビジュアル化できます。

Exadata Database Serviceデータベース・パフォーマンスの分析

このトピックでは、データベース・メトリックおよびパフォーマンス・ハブを使用して、Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureデータベースおよび仮想マシンおよびベア・メタル・システムで実行されているデータベースを含むOCIユーザー管理データベースのパフォーマンスをモニター、分析およびチューニングする方法について説明します。

このツールにより、リアルタイムおよび過去のパフォーマンス・データを表示できます。パフォーマンス・ハブの使用の詳細は、パフォーマンス・ハブを使用したデータベースのパフォーマンスの分析を参照してください。

Exadata Cloud Infrastructure、仮想マシンおよびベア・メタル・データベースにデータベース・メトリックおよびパフォーマンス・ハブを使用するには、データベースに対してデータベース管理を有効にする必要があります。データベースを有効にする場合、データベース管理者は「基本管理」と「完全管理」の2つのデータベース管理オプションから選択できます。仮想マシン、ベア・メタル、Exadata Cloud Infrastructureおよび外部データベースに対するデータベース・メトリックおよびパフォーマンス・ハブの使用の詳細は、データベース管理の有効化を参照してください。

ノート

Identity and Access Management (IAM)を使用すると、ポリシーを作成してパフォーマンス・ハブへのアクセス権をユーザーに付与する一方で、Autonomous Database、仮想マシンおよびベア・メタル・システムで実行されているデータベース、Oracle Database Cloud Service、Exadata Cloud Infrastructureおよび外部データベースで実行できるアクションを制限できます。IAMポリシーおよびExaDB-Dデータベースの詳細は、必要なIAMポリシーを参照してください。ポリシーとその使用方法の詳細は、ポリシーの仕組みを参照してください。