ノード数の見積りの生成

ワークロードの実行に必要なHeatWaveノードの数を推定します。これは、ロードする表と列のサイズ、およびこのデータに対してメモリー内で達成される圧縮によって異なります。

サービスを起動するときに、HeatWave問合せが実行されるデータベース表をHeatWaveクラスタ・メモリーにロードする必要があります。HeatWaveクラスタのプロビジョニングが十分でないと、領域が制限されるために、データのロードや問合せの実行が失敗します。HeatWaveクラスタのプロビジョニングが過剰な場合は、不要なリソースの追加コストが発生します。メモリーにロードしようとするデータベース表に基づいて、機械学習によって必要なHeatWaveノードの数がインテリジェントに見積もられます。

コンソールを使用した場合

コンソールを使用して、HeatWaveクラスタをDBシステムに追加している間にノード数の見積りを生成するか、またはデータのサイズの増減に応じてノードの数を後でいつでも調整できます。

このタスクでは次が必要です:
  • DBシステムに存在するHeatWaveクラスタにロードしようとするデータ。
  • オプションで、DBシステムにログインし、HeatWaveクラスタにロードする表でANALYZE TABLEを実行します。通常、見積りはANALYZE TABLEを実行しなくても有効である必要がありますが、ANALYZE TABLEを実行することで見積りの正確さが可能なかぎり保証されます。
ノード数の見積りを生成するには、次を実行します:
  1. ナビゲーション・メニューを開き、「データベース」を選択します。HeatWaveで、「DBシステム」をクリックします。
  2. 「HeatWaveクラスタ」フィルタで、「アタッチ済」を選択して、HeatWaveクラスタがアタッチされているDBシステムをフィルタします。
  3. DBシステムの名前をクリックして、DBシステムの詳細ページを開きます。
  4. 「リソース」リストで、「HeatWaveクラスタ」をクリックします。
  5. In the HeatWave cluster information frame, click Add HeatWave cluster or Edit.
  6. HeatWaveクラスタの追加」または「編集」ダイアログ・ボックスで、「ノードの見積り」をクリックします。
  7. 「ノードの見積り」パネルで、「見積りの生成」をクリックします。ノード数の見積りを最近生成した場合は、前の見積りの詳細が表示されます。「見積りの再生成」をクリックして、新しい見積りを作成します。
    データのサイズとプロパティによって異なりますが、処理には数分かかる場合があります。操作が完了すると、次の詳細を含むレスポンスが返されます:
    • 名前: スキーマの名前を指定します。
    • メモリー見積り: スキーマに必要な見積りのメモリー容量を指定します。
    • 情報: スキーマ内の表の数と、エラーが発生した表の数を指定します。
  8. ノード数の見積りに含めるスキーマを選択します。
    スキーマの選択を変更すると、「サマリー」の見積りの詳細が自動的に調整されます。
  9. (オプション)スキーマ行を展開すると、個々の表に関する情報が表示されます。見積りに含めない表の選択を解除します。
    ノート

    表に問題がある場合は、「情報」列でエラーが報告されます。たとえば、列データ型がサポートされていない表、主キーがない表、または列が多すぎる表についてエラーが報告されます。エラーがある表は、ノード数の見積りに含まれません。エラーを解決した後でノード数の見積りを再生成できます。ノード数見積りの表エラーを参照してください。
  10. (オプション)現在選択されているシェイプを変更する場合は、HeatWaveノードの別のシェイプを選択します。
  11. 「サマリー」の見積りの詳細を確認します。ここには次の情報が表示されます:
    • シェイプ: 選択したHeatWaveノード・シェイプを指定します。
    • CPUコア数: 選択したHeatWaveノード・シェイプのCPUコア数を指定します。
    • メモリー・サイズ: 選択したHeatWaveノード・シェイプのメモリー・サイズを指定します。
    • 最大ネットワーク帯域幅: 選択したHeatWaveノード・シェイプの最大ネットワーク帯域幅を指定します。
    • ノード: データ・サイズと選択したHeatWaveノード・シェイプに基づいて必要と推定されるHeatWaveノード数を指定します。
    • 必要な合計メモリー: データ・サイズに基づくHeatWaveクラスタに必要な推定メモリー容量を指定します。
    • 合計メモリー: HeatWaveクラスタの合計メモリー・サイズ(選択したHeatWaveノード・シェイプのメモリー・サイズと推定ノード数を掛けた値)を指定します。
  12. (Optioanl) 「ロード・コマンドの表示」をクリックしてロード・コマンドを表示できます。
    ノート

    ロード・コマンドは、ノード数の見積りで選択されたスキーマと表に基づいて生成されます。このコマンドは、HeatWaveクラスタのプロビジョニング後に、選択したスキーマおよび表をロードするために使用できます。このコマンドは、DBシステムに接続されているMySQLクライアントから実行できます。
  13. 「見積りノードの適用」をクリックします。
    見積りノードを適用すると、「HeatWaveクラスタの追加」または「HeatWaveクラスタの編集」パネルのシェイプおよびノードが上書きされます。

ノード数見積りの表エラー

ノード数の見積り中に、特定の条件が満たされていないと、表エラーが発生することがあります。

表11-2ノード数見積りの表エラー

表エラー 説明
TOO MANY COLUMNS TO LOAD 表の列が多すぎます。列の制限は1017です。
ALL COLUMNS MARKED AS NOT SECONDARY ロードする列がありません。表のすべての列がNOT SECONDARYと定義されています。
CONTAINS VARLEN COLUMN WITH >65532 BYTES VARLEN列が65532バイトの制限を超えています。VARLENエンコーディングを参照してください。
ESTIMATION COULD NOT BE CALCULATED 見積りを計算できませんでした。たとえば、VARLEN列の統計が使用できない場合、表の見積りを行うことができません。
UNABLE TO LOAD TABLE WITHOUT PRIMARY KEY 表をHeatWaveクラスタにロードするには、その前に主キーを定義する必要があります。