ターゲットDB Systemへの初期データのロード

インバウンド・レプリケーションの構成時にソース・サーバーにデータがないかぎり、ソース・サーバーからのデータの一貫したスナップショットをターゲットDBシステムにロードする必要があります。

次のいずれかの方法を使用することをお薦めします。
  • MySQLシェルを使用した論理エクスポートおよび論理インポート
    1. MySQLシェルを使用して、ソース・サーバーからデータをエクスポートします。「MySQLインスタンスのエクスポート」を参照してください。
    2. データを新しいターゲットDBシステムにインポートします。「データ・インポート機能を使用したインポート」を参照してください。

      または、MySQLシェルを使用して、既存のターゲットDBシステムにデータをインポートできます。MySQLシェルを使用したインポートを参照してください。updateGtidSet:"append"オプションを指定して、初期データで実行されたすべてのトランザクションのGTIDセットがgtid_purged変数に移入されるようにする必要があります。

  • DBシステムのバックアップおよびリストア
    ノート

    このメソッドは、ソース・サーバーがHeatWave DBシステムの場合にのみ適用されます。
    1. ソースDBシステムをバックアップします。手動バックアップの作成を参照してください。
    2. 新しいターゲットDBシステムにバックアップをリストアします。「バックアップからのリストア」を参照してください。
      ノート

      ソースDBシステムとバックアップDBシステムが異なるリージョンにある場合は、リストア前に、ソースDBシステムのリージョンからターゲットDBシステムのリージョンにバックアップをコピーできます。別のリージョンへのバックアップのコピーを参照してください。
ソース・サーバーでGTIDが有効になっている場合、これらのメソッドはターゲットDBシステムでGTID値を自動的に設定します。GTID値を設定しない別のメソッドを使用する場合は、sys.SET_GTID_PURGEDストアド・プロシージャを起動してgtid_purged変数を更新する必要があります。

gtid_purged変数の設定

チャネルを作成または有効化する前にgtid_purged変数を設定する必要がある場合は、次の操作を実行できます。
  1. ターゲットDBシステムにロードされた初期データより前に実行されたすべてのトランザクションのGTIDセットを識別します。
  2. 次のコマンドを使用して、ターゲットDBシステムに接続し、GTIDセットをgtid_purgedに追加します。
    CALL sys.SET_GTID_PURGED("+<gtidSet>")
    このコマンドは、DBシステムでストアド・プロシージャを実行して、gtid_purgedシステム変数の値を変更します。
    • <gtidSet>はGTIDセットの値です。
    • +記号は、GTIDセットをDBシステムのgtid_purgedシステム変数に追加します。