レプリカ構成
MySQL HeatWaveサービスからのアウトバウンド・レプリケーションを使用するには、レプリカとDBシステム・ソースへのネットワーク接続にこの構成が必要です。
- DBシステム・ソースとレプリカ間のレプリケーション・トラフィックを許可するようにVCNおよびローカル・ネットワークを構成する必要があります。接続には、VPN接続、FastConnectまたはOpenVPN Access Serverを使用できます。
- レプリカは、DBシステム・ソースと同じか、それ以上のバージョンのMySQLである必要があります。
- レプリカでは、システム変数
GTID_MODE
をON
に設定してGTIDを使用する必要があります。これは、MySQLサーバーのデフォルトではなく、MySQL HeatWaveサービスのデフォルトです。バイナリ・ログ・ファイルの位置ベースのレプリケーションは、MySQL HeatWaveサービスではサポートされていません。GTIDベースのレプリケーションのみです。MySQLリファレンス・マニュアル- gtid_modeを参照してください。 - レプリカでは、システム変数
enforce-gtid-consistency
を使用する必要があります。enforce_gtid_consistencyを参照してください。 - レプリカでは、システム変数
partial-revokes=ON
を使用する必要があります。partial_revokesを参照してください。 - DBシステム・ソースとレプリカは、同じ
lower_case_table_names
システム変数値で実行する必要があります。初期化変数を参照してください。 server_id
システム変数値がレプリカで定義されており、レプリケーション・トポロジ内で一意である必要があります。また、server_uuid
システム変数値も一意である必要があります。server_idおよびserver_uuidを参照してください。- レプリカには、DBシステム・ソースと同じタイムゾーン定義が含まれている必要があります。MySQL HeatWave ServiceのデフォルトのタイムゾーンはUTCです。タイムゾーン表の移入を参照してください。
- DBシステム・ソースから外部レプリカへ、またはレプリカとして別のDBシステムへのアウトバウンド・レプリケーションでは、MySQLシェルの
dumpInstance
ユーティリティを使用してDBシステム・ソースのダンプを作成し、レプリケーションの開始前に、そのダンプをユーザーを含むレプリカにインポートする必要がある。「エクスポートおよびインポートの概要」を参照してください。 - DBシステム・ソースのユーザーがレプリカに存在している必要があります。部分的な取消しでは、付与を作成するロールおよびユーザーがレプリカに存在している必要があります。ソースのユーザーはMySQLシェル・ダンプの一部としてエクスポートされ、レプリカにインポートされる必要があります。
ノート
レプリカへのMySQLシェル・ダンプのロードに使用されるユーザー・アカウントには、ユーザーおよびデータのロードに必要な権限が必要です。
レプリカは、ソースのバイナリ・ログがパージされる前に、DBシステム・ソースからトランザクションを適用できる必要があります。binlog_expire_logs_seconds
のデフォルト値は3600秒(1時間)です。レプリカでトランザクションの適用に時間がかかる場合は、必要な有効期限値を使用して新しいMySQL HeatWaveサービス構成を作成し、新しい構成を使用して新しいソースDBシステムを作成します。
必要な権限を持つDBシステム・ソース・サーバーにレプリケーション・ユーザーが存在している必要があります。レプリケーション・ユーザーを設定するステップは、「ソース・サーバーでのレプリケーション・ユーザーの作成」を参照してください。