Oracle Cloud Infrastructureドキュメント

構成変数

構成には、ユーザー変数、システム変数または初期化変数のデフォルト・セットがあります。ユーザー変数および初期化パラメータを編集できますが、システム変数は編集できません。

  • ユーザー変数: 構成を作成またはコピーするときに、ユーザー変数を編集できます。一部のユーザー変数はデフォルトのユーザー変数です。これらのデフォルトのユーザー変数は構成から削除できません。ユーザー変数およびデフォルトのユーザー変数を参照してください。
  • システム変数: Oracleは、MySQLインスタンスのシェイプまたは要件に従ってシステム変数を定義しています。システム変数は編集できません。システム変数を参照してください。
  • 初期化変数: これらの変数は、DBシステムのMySQLインスタンスの存続期間にわたって適用されます。構成を編集し、新しい構成でDBシステムを更新することはできますが、いったん適用した初期化変数は変更できません。初期化変数を参照してください。

構成変数は動的でもかまいません。つまり、変数を変更してもDBシステムの再起動は必要ありません。

ノート

構成を作成した後で変数を編集することはできません。変数を追加するには、必要な変数定義で新しい構成を作成するか、既存の構成をコピーして必要に応じて編集してから、新しい構成を使用するようにDBシステムを編集する必要があります。

ユーザー変数

ユーザー変数は、構成を作成またはコピーするときに編集できる変数です。一部のユーザー変数はデフォルトのユーザー変数です。これらのデフォルトのユーザー変数は構成から削除できません。

ノート

  • ユーザー変数の最小値と最大値を確認するには、REST APIの構成変数を参照してください。
  • 変数のリンクは、オンプレミスのMySQLマニュアルで説明されています。MySQL HeatWave Serviceに表示されるデフォルト値のいくつかは、オンプレミスのMySQLマニュアルに示されているものとは異なる場合があります。

表10-1 ユーザー変数のデフォルト値

ユーザー変数 MySQL HeatWaveサービスのデフォルト値
autocommit ON
big_tables オフ
binlog_expire_logs_seconds デフォルトのユーザー変数を参照してください。
binlog_row_metadata 最小
binlog_row_value_options デフォルトのユーザー変数を参照してください。
binlog_transaction_compression オフ
character_set_server UTF8MB4
collation_server UTF8MB4_0900_AI_CI
completion_type NO_CHAIN
connect_timeout 10
connection_memory_chunk_size 8912
connection_memory_limit デフォルト値はありません。
cte_max_recursion_depth 1000
default_authentication_plugin caching_sha2_password
foreign_key_checks ON
global_connection_memory_limit デフォルト値はありません。
global_connection_memory_tracking オフ
group_concat_max_len 1024
group_replication_consistency デフォルトのユーザー変数を参照してください。
information_schema_stats_expiry 86400
innodb_buffer_pool_dump_pct 25
innodb_buffer_pool_instances デフォルトのユーザー変数を参照してください。
innodb_buffer_pool_size デフォルトのユーザー変数を参照してください。
innodb_ddl_buffer_size 1048576
innodb_ddl_threads 4
innodb_ft_enable_stopword ON
innodb_ft_max_token_size 84
innodb_ft_min_token_size 3
innodb_ft_num_word_optimize 2000
innodb_ft_result_cache_limit デフォルトのユーザー変数を参照してください。
innodb_ft_server_stopword_table NULL
innodb_lock_wait_timeout 50
innodb_log_writer_threads ON
innodb_max_purge_lag 0
innodb_max_purge_lag_delay デフォルトのユーザー変数を参照してください。
innodb_stats_persistent_sample_pages 20
innodb_stats_transient_sample_pages 8
innodb_strict_mode ON
interactive_timeout 28800
local_infile デフォルトのユーザー変数を参照してください。
mandatory_roles デフォルトのユーザー変数を参照してください。
max_allowed_packet 67108864
max_binlog_cache_size デフォルトのユーザー変数を参照してください。
max_connect_errors 18446744073709551615
max_connections デフォルトのユーザー変数を参照してください。
max_execution_time 0
max_heap_table_size 16777216
max_prepared_stmt_count すべてのシェイプのデフォルト値は、16382です。

最大値は、シェイプにより提供されるRAMの容量によって異なります。

スタンドアロン・シェイプおよび高可用性シェイプの場合、最大値は次のとおりです:

  • 8GBシェイプ- 最大: 16382
  • 15GBシェイプ- 最大: 200000
  • 16GBシェイプ- 最大: 200000
  • 30GBシェイプ- 最大: 40000
  • 32GBシェイプ- 最大: 40000
  • 60GBシェイプ- 最大: 800000
  • 64GBシェイプ- 最大: 80000
  • 120GBシェイプ- 最大: 160000
  • 128GBシェイプ- 最大: 16000
  • 240GBシェイプ- 最大: 16000
  • 256GBシェイプ- 最大: 16000
  • 384GBシェイプ- 最大: 16000
  • 512GBシェイプ- 最大: 160000
  • 768GBシェイプ- 最大: 160000
  • 1024GBシェイプ- 最大: 160000

HeatWaveが有効になったシェイプの場合、最大値は次のとおりです:

  • 512GBシェイプ- 最大80000
  • 2048GBシェイプ- 最大: 8000
mysql_firewall_mode ON
mysqlx_connect_timeout 30
mysqlx_deflate_default_compression_level 3
mysqlx_deflate_max_client_compression_level 5
mysqlx_interactive_timeout 28800
mysqlx_lz4_default_compression_level 2
mysqlx_lz4_max_client_compression_level 8
mysqlx_max_allowed_packet 67108864
mysqlx_read_timeout 28800
mysqlx_wait_timeout 28800
mysqlx_write_timeout 60
mysqlx_zstd_default_compression_level 3
mysqlx_zstd_max_client_compression_level 11
net_read_timeout 30
net_write_timeout 60
parser_max_mem_size 10000000
regexp_time_limit 32
sort_buffer_size 262144
sql_generate_invisible_primary_key オフ
sql_mode ERROR_FOR_DIVISION_BY_ZERO、NO_ENGINE_SUBSTITUTION、NO_ZERO_DATE、NO_ZERO_IN_DATE、ONLY_FULL_GROUP_BY、STRICT_TRANS_TABLES
sql_require_primary_key デフォルトのユーザー変数を参照してください。
sql_warnings オフ
thread_pool_dedicated_listeners オフ
thread_pool_max_transactions_limit 0
time_zone デフォルトのユーザー変数を参照してください。
tmp_table_size 16777216
transaction_isolation 繰返し可能- 読取り
wait_timeout 28800

デフォルトのユーザー変数

デフォルトのユーザー変数は値が編集可能なユーザー変数ですが、構成から変数を削除することはできません。デフォルトのユーザー変数はすべての構成に関連付けられます。

ノート

デフォルトのユーザー変数の最小値と最大値を確認するには、REST APIの構成変数を参照してください。

表10-2 デフォルトのユーザー変数のデフォルト値

デフォルトのユーザー変数 デフォルトの値
binlog_expire_logs_seconds 3600
binlog_row_value_options PARTIAL_JSON
group_replication_consistency BEFORE_ON_PRIMARY_FAILOVER
innodb_buffer_pool_instances シェイプによってプロビジョニングされるRAM容量によって応じて異なります。デフォルト値は次のとおりです。
  • 8-128GB RAMをプロビジョニングするシェイプ - 4
  • 256GBシェイプ- 8
  • 384GBシェイプ- 124GBシェイプ
  • 512GBシェイプ- 16
  • 768GBシェイプ- 24
  • 1024GBシェイプ- 32
innodb_buffer_pool_size

シェイプによって提供されるRAM容量によって応じて異なります。

スタンドアロン・シェイプの場合、デフォルト値および最大値は次のとおりです:
  • 8GBシェイプ - デフォルト: 2GB、最大: 2GB
  • 15GBシェイプ - デフォルト: 10GB、最大: 10GB
  • 16GBシェイプ - デフォルト: 10GB、最大: 10GB
  • 30GBシェイプ - デフォルト: 20GB、最大: 20GB
  • 32GBシェイプ - デフォルト: 20GB、最大: 20GB
  • 60GBシェイプ - デフォルト: 48GB、最大: 57GB
  • 64GBシェイプ - デフォルト: 48GB、最大: 57GB
  • 120GBシェイプ - デフォルト: 96GB、最大: 115GB
  • 128GBシェイプ - デフォルト: 96GB、最大: 115GB
  • 240GBシェイプ - デフォルト: 192GB、最大: 230GB
  • 256GBシェイプ - デフォルト: 192GB、最大: 230GB
  • 384GBシェイプ - デフォルト: 288GB、最大: 345GB
  • 512GBシェイプ - デフォルト: 384GB、最大: 460GB
  • 768GBシェイプ - デフォルト: 576GB、最大: 691GB
  • 1024GBシェイプ - デフォルト: 768GB、最大: 921GB

高可用性シェイプの場合、デフォルト値は次のとおりです:

  • 8GBシェイプ - デフォルト: 1.5GB、最大: 2GB
  • 16GBシェイプ - デフォルト: 8.5GB、最大: 10GB
  • 32GBシェイプ - デフォルト: 17GB、最大: 20GB
  • 64GBシェイプ - デフォルト:43GB、最大: 57GB
  • 128GBシェイプ - デフォルト: 89GB、最大: 115GB
  • 256GBシェイプ - デフォルト: 185GB、最大: 230GB
  • 384GBシェイプ - デフォルト: 282GB、最大: 345GB
  • 512GBシェイプ - デフォルト: 378GB、最大: 460GB
  • 768GBシェイプ - デフォルト: 570GB、最大: 691GB
  • 1024GBシェイプ - デフォルト: 752GB、最大: 921GB

HeatWaveが有効になったシェイプの場合、デフォルト値および最大値は次のとおりです:

  • 512GBシェイプ - デフォルト: 48GB、最大: 48GB
  • 2048GBシェイプ - デフォルト: 192GB、最大: 230GB
innodb_ft_result_cache_limit 33554432
innodb_max_purge_lag_delay 300000
local_infile ON
mandatory_roles 公開
max_binlog_cache_size 4294967296
max_connections シェイプによって異なります。シェイプごとのデフォルト値は次のとおりです:
  • 8GBシェイプ- 500
  • 16GBシェイプ- 1000
  • 32GBシェイプ- 2000
  • 64GBシェイプ- 4000
  • 64GBを超えるすべてのシェイプ - 8000
sql_require_primary_key (HAシェイプのみ) ON
time_zone グローバル・タイムゾーンを設定します。デフォルト値はUTCです。

システム変数

Oracleは、MySQLインスタンスのシェイプまたは要件に従ってシステム変数を定義しています。システム変数は編集できません。

表10-3 システム変数のデフォルト値

システム変数 デフォルトの値
generated_random_password_length 20
mysqlx_document_id_unique_prefix 0
mysqlx_enable_hello_notice ON
mysqlx_idle_worker_thread_timeout 60
mysqlx_min_worker_threads 2
query_alloc_block_size 8192
query_prealloc_size 8192

初期化変数

Initialization variables apply for the life span of the DB system and, once you apply it, you cannot change it later.

表10-4 初期化変数のデフォルト値

初期化変数 デフォルト値
lower_case_table_names 0

1に設定した場合、テーブル名とスキーマ名はディスク上に小文字として格納され、比較では大/小文字が区別されません。

You cannot change the value of lower_case_table_names during the lifespan of a DB system. If you attempt to change the value in a running DB system, it results in an error. To change the value, create a new DB system with the updated value, export the data from the old DB system, and import it to the new DB system.