APEX (Oracle Application Express)アプリケーションの構築

専用Exadataインフラストラクチャ上のAutonomous AI Databaseは、Oracle Application Express (APEX)を使用したアプリケーション開発をサポートします。Autonomous AI Database上のOracle APEXは、最高クラスのデータ集中型アプリケーションを構築およびデプロイするための、事前構成されたフルマネージド型のセキュアな環境を提供します。

Oracle APEXには、データのロード、データベース・オブジェクトの管理、RESTインタフェースの開発、およびアプリケーションの構築を行うための、使いやすいブラウザベースの環境が用意されています。Oracle APEXアプリケーションの開発者またはエンドユーザーの数に制限はありません。Autonomous AI Databaseは、ワークロードに基づいて、必要に応じてコンピュートおよびストレージをオンラインで即時にスケーリングできます。また、オンプレミスで開発されたOracle APEXアプリケーションをAutonomous AI Database上のOracle APEXにデプロイすることも、その逆デプロイも簡単にできます。

すべてのOracle Application Expressコンポーネントの構成、パッチ適用、モニターおよびアップグレードは、Oracleによって完全に管理されます。そのため、ユーザーはソリューションの開発とビジネスの問題の解決に集中できます。Oracle APEXとロー・コードにより、コストを抑え一貫性を高めながら、組織の敏捷性を高め、より迅速にソリューションを開発できます。要件が変わった場合にも簡単に適応できます。専門の開発者や組織内の他のすべての人をソリューションに参加させることができます。

ヒント :

この手順を試してみる場合は、開発者およびデータ・ユーザー専用Oracle Autonomous AI Databaseワークショップラボ8: APEXアプリケーションの構築を実行します。

Autonomous AI DatabaseでのOracle Application Expressへのアクセス

ノート:

Oracle Applications Expressにアクセスするには、データベースへのアクセスのための開発システムの構成の説明に従って、使用しているシステムにAutonomous AI Databaseへのネットワーク・アクセスが必要です。
専用Exadataインフラストラクチャ上のAutonomous AI DatabaseからOracle Application Expressにアクセスする方法について学習します。

デフォルトでは、ADMINデータベース・ユーザーのみがOracle Application Expressにアクセスできます。別のデータベース・ユーザーとしてサインインするには、ADMINユーザーがワークスペースを作成し、そのユーザーがワークスペースにアクセスできるようにしておく必要があります。

Oracle Application Expressにアクセスするには:
  1. WebブラウザでOracle Cloudにサインインし、Autonomous AI Database「詳細」ページに移動します。専用Autonomous AI Databaseの詳細の表示を参照してください。
  2. 「ツール」タブを開きます。
  3. 「Oracle Application Express」タイルの「APEXを開く」をクリックします。
  4. 「Oracle Application Express」ダイアログで、「アクセスURL」フィールドの「コピー」リンクをクリックして、URLをクリップボードにコピーします。

    apex_url.pngの説明が続きます
    図apex_url.pngの説明

  5. アクセスURLをWebブラウザのアドレス・バーに貼り付けて、Oracle Application Expressにアクセスします。

    ノート:

    Oracle Application Expressは、Autonomous AI Databaseによって使用される仮想クラウド・ネットワーク(VCN)で実行されているコンピュート・インスタンスからのみアクセスできるプライベートIPアドレスを使用します。VCNのコンピューティング・インスタンスで実行されているブラウザにアクセスURLをコピーする必要があります。
  6. 次の詳細を入力し、「サインイン」をクリックします:
    • ワークスペース: ADMINユーザーがこのデータベース・ユーザーにアクセスを許可した場所。
    • ユーザー名: Oracle APEXへのアクセス試行に使用するデータベース・ユーザー。
    • パスワード: データベース・ユーザーのパスワード。
  7. 正常にサインインすると、次の機能を含むOracle Application Expressホーム・ページが表示されます:
    • アプリケーション・ビルダーでは、適切で応答性の高いWebアプリケーションを設計、開発およびデプロイできます。
    • SQLワークショップでは、Autonomous AI Databaseオブジェクトへのアクセス、それに対するSQL問合せの実行、SQLスクリプトの実行、およびデータのロードを行うことができます。
    • チーム開発は、チーム全体のタスク、機能、不具合およびフィードバックを追跡するのに役立ちます。
    • アプリケーション・ギャラリーには、アプリケーション開発用にインストールおよび活用できるサンプルおよび生産性アプリケーションのリストが表示されます。

Oracle Application Express管理サービスへのアクセス

ノート:

Oracle Applications Expressにアクセスするには、使用しているシステムにAutonomous AI Databaseへのネットワーク・アクセスが必要です(データベースへのアクセスのための開発システムの構成を参照)。
Autonomous AI DatabaseからOracle Application Express管理サービスにアクセスし、ワークスペースを作成する方法について学習します。
ADMINデータベース・ユーザーとしてOracle Application Express管理サービスにアクセスするには:
  1. Autonomous AI Database「詳細」ページからOracle APEXアクセスURLをコピーして、Webブラウザのアドレス・バーで貼り付けます。詳細は、Autonomous AI DatabaseでのOracle Application Expressへのアクセスを参照してください。

    ノート:

    Oracle Application Expressは、Autonomous AI Databaseによって使用される仮想クラウド・ネットワーク(VCN)で実行されているコンピュート・インスタンスからのみアクセスできるプライベートIPアドレスを使用します。VCNのコンピューティング・インスタンスで実行されているブラウザにアクセスURLをコピーする必要があります。
  2. 「サインイン」ページで下にスクロールして、「タスク」を表示します。
  3. 「管理」をクリックして、管理サービスにサインインします。
  4. 次の詳細を入力し、「サインイン」をクリックします:
    • ユーザー名: ADMIN
    • パスワード: Autonomous AI Databaseの作成中に定義したADMINパスワード。
  5. 正常にサインインすると、Oracle Application Express管理サービスのホーム・ページが表示され、ワークスペースやユーザーを作成および管理したり、様々なワークスペースへのユーザー・アクセスを有効にするための各種の管理オプションが示されます。

    ノート:

    Oracle Application Express管理サービスへの初回のサインイン時に、ワークスペースを作成するように求められます。「ワークスペースの作成」ボタンをダイアログ・ボックスでクリックし、必要な詳細を指定して最初のワークスペースを作成します。
  6. 追加のワークスペースを作成するには、ホーム・ページから「ワークスペースの作成」ボタンをクリックし、ウィザードの指示に従ってワークスペースの詳細を指定します。
  7. Oracle APEX開発者アカウントを作成するには:
    • ホーム・ページから「ワークスペースの管理」タイルをクリックします。
    • 「Workspace Actions」の下の「Manage Developers and Users」をクリックします。
    • 「ユーザーの作成」をクリックし、新しい開発者ユーザーの詳細を入力します。
    詳細は、『Oracle Application Express管理ガイド』ユーザー・アカウントの作成に関する項を参照してください。

Oracle Application Expressインスタンスのアップグレード

専用Exadataインフラストラクチャ上のAutonomous AI Databaseは、新しくプロビジョニングされたすべてのAutonomous Container Database (ACD)でOracle Application Express 24.2をサポートします。ただし、既存のすべてのACDは、プロビジョニングされたApplication Expressバージョンで引き続き実行されます。

既存のアプリケーションを拡張するために最新のOracle Application Express機能を使用する場合は、My Oracle Supportのサービス・リクエスト(SR)を使用してOracle Application Expressインスタンスへのアップグレードをスケジュールします。テナンシのOCIDsと、SRでAPEXアップグレードをリクエストするAutonomous AI Databaseを指定する必要があります。

Oracleサポートに連絡して支援を受ける方法については、My Oracle Supportでのサービス・リクエストの作成を参照してください。

Oracle Application Expressの使用に関する制限事項

この項では、Autonomous AI Databaseのコンテキスト内で使用する場合のOracle Application Expressの機能の制限事項を示します。

Oracle Application Express環境のセキュリティとパフォーマンスを保護するには、次の制限が必要です:

  • LDAPディレクトリ・アプリケーション認証スキームはサポートされていません。

  • Oracle Application Expressは、完全開発環境としてのみ使用できます。インストール済ソフトウェア・フットプリントを最小化し、アプリケーション・ビルダーや管理サービスなどのUIコンポーネントを削除するランタイム環境への変換はサポートされません。