インスタンスのスケーリング

インスタンス全体のOCPU容量または任意のインスタンスのコンポーネントをスケーリングできます。

エンタープライズ・インスタンスのOCPU容量のスケーリング

インスタンスのプロビジョニング時にEnterpriseエディションを選択した場合は、そのOCPU容量をスケール・アップまたはスケール・ダウンできます。OCPU容量をスケーリングすると、プラットフォーム・シェイプが「インスタンスの詳細」ビューで「カスタム」に変わります。合計OCPU容量は、Oracle Blockchain Platformクラスタ内のすべてのVM間で均等に割り当てられているOCPUの合計数を表します。

OCPU容量を変更するには:
  1. Oracle Cloud Infrastructureコンソールの「開発者サービス」で、「ブロックチェーン・プラットフォーム」を選択します。
  2. 正しいコンパートメントを選択し、変更するエンタープライズ・インスタンスをクリックします。
  3. 「インスタンスの詳細」ビューで、「スケール」をクリックし、「スケール・オブジェクトの選択」ドロップダウン・リストから「プラットフォーム」を選択します。
  4. このインスタンスにプロビジョニングするOCPUの数を選択するようプロンプトが表示されます。

    サイズ変更プロセスには数分かかり、Oracle Blockchain Platformインスタンスの停止時間が発生することに注意してください。

これで、インスタンスのサイズが新しいOCPU容量に変更され、カスタマイズ・エディションとしてリストされます。

インスタンスのコンポーネントのスケーリング

Oracle Cloud Infrastructureコンソールでインスタンスを選択して「スケール」をクリックすると、インスタンスのコンポーネントをスケーリングできます。

ピア
  • ピア・ノードのOCPUを変更できます。OCPUの合計値は、インスタンスのスケーリング時に選択したインスタンス・エディションのサイズを超えることはできません。ピアのOCPUを選択した後、必要に応じてOCPU割当てを減らすことができます。
  • 「行の追加」をクリックし、そのピアの別名、OCPU、ロール、可用性ドメインまたはフォルト・ドメインを選択すると、新しいピアを追加できます。

ノート:

ピアをスケーリングする場合、「OCPU」フィールドは処理能力の論理表現で、新しくスケーリングされたピアを既存のVMに配置するか、新しいVMに配置するかを決定するために使用されます。仮想マシン(VM)で有効になっているOCPUコアの実際の数にはマップされません。

「ブロックチェーン・プラットフォームのスケーリング」ウィンドウで、既存のピアの可用性ドメインまたはフォルト・ドメインを表示できます。各Oracle Blockchain Platformインスタンスは、3つの可用性ドメインまたはフォルト・ドメインにまたがってデプロイされます。

次のREST APIコールを使用して、各VMの論理OCPU消費の詳細を取得できます: ブロックチェーン・プラットフォーム情報の取得

BlockchainPlatformComponentDetailsオブジェクトのpeers配列には、ピアが配置されているホストや、ピアに割り当てられているOCPUの数を示すocpuAllocationNumberなど、各ピアの情報が表示されます。

hostOcpuUtilizationInfo配列には、各VM (ホスト)のocpuCapacityNumberおよびocpuUtilizationNumberの値が表示されます。VMに割り当て可能な残りのOCPU容量を確認するには、ocpuCapacityNumber値からocpuUtilizationNumber値を引きます。

特定の可用性ドメインまたはフォルト・ドメインにピアを追加する場合、指定したOCPU値がそのドメインのVMの残りのOCPU容量より大きいと、新しいVMが割り当てられます。それ以外の場合は、既存の VMを使用して新しいピアをホストします。すでに複数のVMが存在するドメインでは、少なくとも1つのVMに十分なOCPU容量がある場合、ピアはそこでホストされます。それ以外の場合は、新しい VMが割り当てられます。

オーダー・サービス
  • Enterprise Editionインスタンスのプロビジョニングを選択した場合は、オーダラ・ノードを追加できます。
RESTプロキシ
  • RESTプロキシのクラスタ・レプリカの数を変更できます。
認証局:
  • 認証局のクラスタ・レプリカの数を変更できます。
記憶域
  • ストレージ・スケーリングは、エンタープライズ・シェイプ専用です。
  • 1TB単位でストレージを追加できます。ストレージの測定も1TB単位で行われます。一度割り当てたストレージを減らすことはできません。
  • 初期ブロック・サイズはクラスタ内のマネージャVMごとに50GBで、100GBずつ増加します。
  • インスタンスでストレージがスケール・アップされると、クラスタ内の各VMのブロック・ボリュームが同じサイズだけ増加します。クラスタ内のすべてのVMには、常に同じサイズのブロック・ストレージ・ボリュームがあります。
  • ピアおよびOSNのスケーリングの一環として新しいVMが追加されると、既存のVMに存在するストレージ・ボリュームの数とサイズと同じ数とサイズを追加することで、新しいVMはすべて、クラスタ内の既存のVMと同等になります。この追加ストレージは、プラットフォーム・ストレージ・プール(購入済だがまだVMに割り当てられていないストレージ)から取得されます。プラットフォーム・ストレージ・プールに、新しいVM用に同じ数およびサイズのブロック・ボリュームを作成するための十分な容量がない場合:
    • 必要な追加のストレージが、購入した(従量制)ストレージの合計の0.5TB未満の場合は、必要なボリュームの作成を可能にするストレージが追加され、追加の<0.5TBストレージに対して課金されません。
    • 必要な追加のストレージが、購入した(従量制)ストレージの合計の0.5TBを超える場合は、必要に応じて追加のストレージ・ユニットに対して請求されます。