アプリケーション移行の構成

データベースを移行および保護すると、アプリケーションおよびWeb層を構成できます。アプリケーション層とWeb層は、将来のプライマリ・サイトと将来のスタンバイ・サイトの両方で設定します。

このタスクには、次の3つのオプションがあります。

  1. PeopleSoft Cloud Managerを使用して、アプリケーションとWeb層コードを新規にインストールして構成します。
  2. アプリケーションおよびWeb層の構成を含むPeopleSoft Cloud Managerを使用して、アプリケーションおよびWeb層コードをオンプレミスからOCIに「リフト・アンド・シフト」します。
  3. アプリケーションおよびWeb層(コードおよび構成)を、事前にプロビジョニングされたOCIコンピュート・インスタンスに手動で移行します

オプション1および2では、PeopleSoft Cloud Managerを使用して、ソフトウェアをインストールするか、アプリケーションおよびWeb層のリフト・アンド・シフトを実行することで、中間層をプロビジョニングできます。

オプション3は、PeopleSoft Cloud Managerを必要とせず、ここで説明するプロセスです。

アプリケーション層とWeb層の構成について

アプリケーション層とWeb層を手動で移行するには、以前にOCIでプロビジョニングしたコンピュート・インスタンスを構成し、PeopleSoftアプリケーションおよびWeb層をオンプレミス環境からOCIにコピーします。

インストールを3つの主要なフェーズに分割します。

  • PeopleSoftアプリケーションおよびWeb層の設定。アプリケーションの移行と設定の大部分が完了します。次のステップは次のとおりです。
    • コンピュート・インスタンスの構成
    • PeopleSoftソフトウェアのリフト・アンド・シフト
    • 新規環境にPeopleSoftを構成します。
    • フルスタック・テストの実行
  • Coherence*Webを構成に追加します。
    • OCIロード・バランサのプロビジョニングおよび構成
    • Coherence*Webのインストールおよび構成
  • ハウスキーピング:
    • データベースをフィジカル・スタンバイに戻す
    • OCI中間層のバックアップ

将来のプライマリ・サイトについて前述のタスクが完了したら、中間層にカスケード・スタンバイをプロビジョニングおよび構成して、将来のスタンバイでPeopleSoftアプリケーションおよびWeb層を稼働させます。

この例では、プライマリ・サイトと両方のスタンバイ・サイトの表に記載されているソフトウェアとバージョンを使用します。

ソフトウェアコンポーネント バージョン
Oracle Database Client 19.3.0.0.0 (64bit)
PeopleSoft PeopleTools 8.57.11
PeopleSoft HRMS 9.2 U0033
Oracle Tuxedo 12.2.2.0.0
MicroFocus COBOLサーバー・エクスプレス MicroFocus COBOLサーバー・エクスプレス5.1 WP14
Oracle Java JDK/JRE 1.8.0_221
Oracle WebLogic 12.2.1.3
Oracle Coherence*Web 12.2.1.3