6 Advanced Management Consoleサーバーのデプロイメントと初期化
HTMLブラウザおよびAdvanced Management Consoleユーザー・インタフェース(UI)を使用して、Advanced Management ConsoleをOracle WebLogic Serverにデプロイして、製品を初期化できます。
このトピックには、WebLogic ServerへのAdvanced Management Consoleサーバーのデプロイメント、およびAdvanced Management Console UIを使用した初期化プロセスについて説明する、次の各項が含まれています。
WebLogic ServerへのAdvanced Management Consoleのデプロイ
Advanced Management ConsoleサーバーはJ2EE Enterprise Archive (EAR) (JavaAMC-2_7.ear
)としてパッケージ化されています。このファイルには、Advanced Management Consoleサーバー、エージェント、ブラウザベースのユーザー・インタフェースなどのAdvanced Management Consoleコンポーネントが含まれます。
Oracle WebLogic Serverのソフトウェア要件に示されているように、Advanced Management Consoleサーバーが既存のOracle WebLogic Serverインスタンスにデプロイされていることを確認してください。
次の例に従って、Advanced Management ConsoleサーバーをOracle WebLogic Serverにデプロイします。
https://wls-hostname:port/console
とブラウザに入力します。ここで、wls-hostname
およびport
は管理サーバーのDNS名およびリスニング・ポートです。- 管理者の資格証明を使用して認証します。
- 「ドメイン構造」パネルで「デプロイメント」オプションを選択します。
- 右のパネルで、「インストール」をクリックします。
- ナビゲーション・パネルで、
JavaAMC-2_7.ear
ファイルを検索してチェックインします。 - 「次」をクリックし、Advanced Management Consoleがデプロイされるサーバーを選択します。「次」をクリックし、もう一度「次」をクリックします。
- 「終了」をクリックします。
- Advanced Management Consoleを起動します
その他のデプロイメント方法については、『Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』ガイドの「Oracle WebLogic ServerとCoherenceのソフトウェアのインストール」を参照してください。
Advanced Management Consoleの初期化
Advanced Management ConsoleサーバーをOracle WebLogic Serverにデプロイした後、Advanced Management Consoleを初期化します。初期化プロセスは、WebブラウザおよびAdvanced Management Console Web UIを使用した相互プロセスです。
Advanced Management Consoleサーバーの初期化Webページは保護されていないため、どのユーザーもアクセスできます。
ノート:
Advanced Management ConsoleをOracle WebLogic Serverクラスタ内で初期化する場合、初期化ウィザードのホスト名およびポートは、任意のバックエンド・サーバーではなく、ロード・バランサと一致する必要があります。Advanced Management Consoleサーバーを初期化するには、次のようにします。
-
エラーが発生した場合、「トラブルシューティングのテクニック」を参照してください。https://wls-hostname:port/amcwebui
とブラウザに入力してます。ここで、wls-hostname
およびport
はWebLogic Serverインスタンス(デフォルト・ポートは7002)のDNS名およびリスニング・ポート番号です。「ようこそ」画面が表示されます。これは、WebLogic Serverへのデプロイ後の初期化プロセスの最初の画面になります。 -
「ようこそ」画面で「次」をクリックしてデータ・ソースを設定します。このページで、Advanced Management Consoleにより、Oracle WebLogic Serverに構成されたデータ・ソース
amc2/db/mysql
またはamc2/db/oracle
が検出されたことが報告されます。 -
「次」をクリックして、Advanced Management Consoleサーバーのホスト名を設定します。ここで指定したホスト名は、デスクトップがAdvanced Management Consoleサーバーへの接続に使用するDNS名です。
localhost
をホスト名として使用しないでください。複数のDNS名を持つマシンでOracle WebLogic Serverがホストされる場合、ページで指定した名前を使用してデスクトップがOracle WebLogic Serverに到達できることを確認します。 -
「次」をクリックして、Advanced Management ConsoleサーバーのJava使用状況ポート番号を設定します。Java仮想マシンから送信されるJava使用状況データを収集するための、空き専用ポート番号を設定します。
- 「次」をクリックして、「パスワード・ポリシー」セクションを表示します。新規ユーザー・アカウントのパスワードの最小文字数を構成します。また、ユーザー・アカウント・パスワードの要件については、『Java Platform, Standard Edition Advanced Management Consoleユーザーズ・ガイド』のパスワード・ルールに関する項も参照してください。
図6 -1 Advanced Management Console - パスワードの文字数
-
「次」をクリックして、Advanced Management Consoleにアクセスするための管理者の資格証明(電子メール、パスワードなど)を設定します。管理者は、Advanced Management Consoleのすべての機能にアクセスできます。
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「次」をクリックして、Advanced Management Consoleのすべての資格証明の詳細サマリーを表示します。このステップで、MySQLまたはOracleデータベースはAdvanced Management Consoleによって自動的に初期化されます。
データベースの自動初期化に失敗した場合、図6-2に示すように「初期化失敗」ウィンドウが表示されます。このウィンドウでMySQLまたはOracleデータベースを手動で初期化できます。
図6-2 Advanced Management Consoleの初期化 - データベースの初期化
「図6-2 Advanced Management Consoleの初期化 - データベースの初期化」の説明-
SQLスクリプト・リンクをクリックしてSQLスクリプトをダウンロードします。SQLスクリプトは、MySQLデータベースの場合は
amc_mysql_update.sql
、Oracleデータベースの場合はamc_oracledb_initialization.sql
のように保存されます。Advanced Management Consoleデータベースに接続してそれを適用します。 -
SQLスクリプトをデータベースに適用したら、「続行」をクリックします。または「取消」をクリックしてデータベースの手動更新を取り消します。
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最後に、「初期化」をクリックして、Advanced Management Consoleサーバーを初期化します。Advanced Management Consoleの初期化に成功したことを示す画面が表示され、Advanced Management Consoleにログインするための次のステップが示されます。
ノート:
Advanced Management Consoleが初期化されると、「構成」タブでホスト名および/またはポートを変更できます。Advanced Management ConsoleがWebLogic Serverクラスタで初期化された場合、これらがロード・バランサの値と一致することを確認します。Advanced Management Consoleサーバーのホスト名の変更に関する項を参照してください。