1 JRE MSIインストーラを使用したJREのインストール

Oracle Java SE 8 JRE MSIインストーラ(MSI Enterprise JREインストーラ)を使用して、Java Runtime Environment (JRE) for Windowsをインストールおよびアンインストールできます。

Oracle Java SE 8 JRE MSIインストーラは、Microsoft Software Installer (MSI)ファイルとして提供され、My Oracle Support (MOS)を介したダウンロードでのみ利用できます。わかりやすくするため、このガイドでは、Oracle Java SE 8 JRE MSIインストーラをJRE MSIインストーラと表します。

JRE MSIインストーラによって、企業全体にJREをインストールできます。JRE MSIインストーラは純粋な.msiインストーラとしてパッケージ化され、最小限のダイアログで実行されます。Systems Management Server (SMS)およびSystems Center Configuration Manager (SCCM)などのシステム管理ソフトウェアで使用できます。これらのソフトウェア管理スイートによって、ユーザーは企業全体にソフトウェアをデプロイできます。JRE MSIインストーラで指定できる機能およびオプションに加えて、Java Usage Trackerの構成ファイルおよびデプロイメント・ルール・セットを指定できます。JREのサイレント・インストールをサポートし、コマンドライン・パラメータ、パラメータ・ファイル、またはサード・パーティのMSIカスタマイズ・ツールを使用してカスタマイズできます。

この項には次のトピックが含まれます:

前提条件およびシステム要件

JREをインストールする前に、システム要件を満たしていること、およびインストールの前提条件を認識していることを確認します。

新機能、削除された機能とオプション、既知の問題、およびインストールするバージョンに関するその他の重要事項については、JDK 8およびJDK 8 Updateリリースの統合リリース・ノートを参照してください。

サポートされているプラットフォーム、オペレーティング・システムおよびブラウザの詳細は、Oracle JDK 8およびJRE 8認定システムの構成を参照してください。

ノート:

JRE MSIインストーラを使用してJDK 8 JREをインストールする際に追加のヘルプ(一意または例外的なユース・ケースや状況の支援など)が必要な場合は、My Oracle Supportに連絡してください。

JRE MSIインストーラのダウンロード

JRE 8の更新およびパッチをインストールするには、ご使用のシステムに適したOracle JRE 8 Enterpriseインストーラ(JRE MSIインストーラ)をMy Oracle Support (MOS)からダウンロードします。

ノート:

JRE 8u371以降のJRE MSIインストーラによって、すでにディスクにインストールされている古いJREバージョンを保持する機能が削除されました(これらのバージョンではREMOVEOLDERJRESオプションが無効になりました)。古いJREバージョンを保持する必要があるお客様は、My Oracle Supportから8u381 b32以降を取得し、JRE MSIインストーラの実行時にRETAIN_ALL_VERSIONSオプションを使用する必要があります。
  1. My Oracle Support (MOS)のMOSでサポートされているJava SEおよびJavaコンポーネントのダウンロード(ドキュメントID 1439822.2)ページに移動します。
  2. MOSでサポートされているJava SEおよびJavaコンポーネントのダウンロード(ドキュメントID 1439822.2)「JDK 8」タブをクリックして、サポートされているJDK 8ダウンロードのリストを開きます。最新の更新がリストの最上部に表示されます。
  3. 説明のリストで、インストールする必要があるJREバージョンおよびビルドのインストーラを見つけ、「パッチID」リンクをクリックします。「パッチと更新版」タブが開き、パッチに関する詳細情報を含む「パッチの簡易検索結果」表が表示されます。
  4. 「説明」のバージョンとビルドが、必要なJRE MSIインストーラ用であることを確認し、「パッチ名」リンクをクリックしてパッチ・ダウンロード・パネルを開きます。
  5. 「プラットフォーム」ドロップダウン・リストで、オペレーティング・システムを選択し、「ダウンロード」ボタンをクリックします。
  6. JRE MSIインストーラの.zipファイルへのダウンロード・リンクを含む新しいダイアログ・ボックスが表示されます。リンクをクリックし、ポップアップ・メニューから「名前を付けて保存」を選択して、選択したディレクトリにファイルをダウンロードします。

JRE MSIインストーラの実行

My Oracle Support (MOS)からダウンロードしたJRE MSIインストーラを実行して、JRE 8の更新およびパッチをインストールします。

ノート:

JRE 8の更新をインストールするには、管理権限が必要です。
  1. MOSからダウンロードした.zipファイルの内容を、選択したディレクトリに展開します。
  2. JREのインストールに必要なJRE MSIインストーラ・オプションおよびデフォルト値が特定されていることを確認してください。オプションは、JRE MSIインストーラ構成オプションにリストされています。標準のWindowsインストーラ・オプションを使用することもできます(Microsoft Standardインストーラーのコマンド ライン オプションを参照)。
  3. 構成ファイルが必要な場合は、構成ファイルが作成されているか、既存の構成ファイルが必要なオプションで更新されていることを確認してください。JRE MSIインストーラ構成ファイルの作成を参照してください。
  4. .msiインストーラを解凍したディレクトリに移動し、コマンド・プロンプトで、基本UIモードまたはサイレント(または自動)・モードでインストーラを実行します。8u371またはそれ以降のインストーラでは、すでにインストールされているものと同じまたは古いJRE 8バージョンをインストールすることはできません。古いバージョンのJREをインストールするには、その古いバージョンのJRE MSIインストーラを実行する前に、現在のJREをアンインストールする必要があります。古いバージョンのインストーラ(8u371より前)を使用すると、そのバージョンのオプションを引き続き使用できます。
    • 基本UIモード: このモードを使用すると、インストーラが実行時にプロンプトおよびダイアログ・ボックスを表示します。これはデフォルト設定で、コマンドラインでの/qbの使用はオプションです。
      msiexec.exe /i installer.msi [INSTALLCFG=configuration_file_path] [options] /qb
    • サイレント(自動)モード: このモードを使用すると、実行時にプロンプトおよびダイアログ・ボックスを表示せずにインストーラを実行できます。このモードでインストーラを実行するには、コマンドラインの最後にある/qn設定が必要です。

      ノート:

      Javaを使用してサービスを実行している場合、Javaは更新されません。Javaを更新するには、サービスを停止する必要があります。

      msiexec.exe /i installer.msi [INSTALLCFG=configuration_file_path] [options] /qn 

    前述の基本UIモードとサイレント(自動)モードのコマンドラインには、次の変数が含まれています:

ログ・ファイルの作成

ログ・ファイルを使用して、インストールが成功したことを確認できます。

インストールを記述するログ・ファイルを作成するには、インストール・コマンドに/L C:\path\setup.logを追加し、ログ・ファイルの末尾までスクロールして確認します。追加のロギング情報も%TEMP%\jusched.logに追加されます。JRE MSIインストーラのログ・ファイルは、標準のMSIプロセスに従います。ログ・ファイルに記録されたエラー条件と収集されたイベントは、Windowsインストーラ・ロギングのドキュメントに記載されています。

ログ・ファイルの作成の例を次に示します。

msiexec.exe /i installer.msi /L C:\path\setup.log 

この例では、ログはC:\path\setup.logファイルに書き込まれます。