モジュール java.security.jgss
パッケージ org.ietf.jgss

クラスMessageProp

  • public class MessageProp
extends Object
    このユーティリティ・クラスは、メッセージごとのGSSContextメソッド内で使用して、メッセージごとのプロパティを設定します。

    GSSContextインタフェースのwrapおよびgetMICメソッドと組み合わせてこのクラスのインスタンスを使用すれば、特定の保護品質(QOP)を指定したり、機密性サービスを呼出し側から渡されたデータに適用するかどうかを要求したり(wrapのみ)できます。 デフォルトのQOPを要求する場合は、QOPの値を0にする必要があります。

    GSSContextインタフェースのunwrapおよびverifyMICメソッドと組み合わせてこのクラスのインスタンスを使用すれば、渡されたメッセージ全体にQOPと機密性サービスが適用されます。 verifyMICの場合、機密性状態は常にfalseとなります。 これらのメソッドから復帰するときに、このオブジェクトには処理されたトークンの補足状態値も格納されます。 補足状態値は、古いトークン、順序が正しくないトークン、ギャップ・トークン、または重複トークンを示します。

    導入されたバージョン:
    1.4
    関連項目:
    GSSContext.wrap(byte[], int, int, org.ietf.jgss.MessageProp), GSSContext.unwrap(byte[], int, int, org.ietf.jgss.MessageProp), GSSContext.getMIC(byte[], int, int, org.ietf.jgss.MessageProp), GSSContext.verifyMIC(byte[], int, int, byte[], int, int, org.ietf.jgss.MessageProp)

    • コンストラクタのサマリー

      コンストラクタ 
      コンストラクタ 説明
      MessageProp​(boolean privState)
      特定のプライバシ状態を設定するコンストラクタです。
      MessageProp​(int qop, boolean privState)
      QOPとプライバシ状態の値を設定するコンストラクタです。

    • メソッドのサマリー

      すべてのメソッド インスタンス・メソッド 具象メソッド 
      修飾子と型 メソッド 説明
      int getMinorStatus()
      配下のメカニズムがこのメッセージごとの操作に設定したマイナー状態コードを取り出します。
      String getMinorString()
      マイナー状態コードについて説明する文字列を取り出します。
      boolean getPrivacy()
      プライバシ状態を取り出します。
      int getQOP()
      QOP値を取り出します。
      boolean isDuplicateToken()
      このトークンが以前のトークンの複製かどうかをテストします。
      boolean isGapToken()
      予期したトークンが着信しているかどうか、つまり先行するトークンが正常に処理されているかどうかをテストします。
      boolean isOldToken()
      トークンの有効期限が切れているかどうか、つまりトークンが古いため重複を確認できないかどうかをテストします。
      boolean isUnseqToken()
      後続のトークンがすでに処理されているかどうかをテストします。
      void setPrivacy​(boolean privState)
      プライバシ状態を設定します。
      void setQOP​(int qop)
      QOP値を設定します。
      void setSupplementaryStates​(boolean duplicate, boolean old, boolean unseq, boolean gap, int minorStatus, String minorString)
      このメソッドは、補足情報フラグの状態とマイナー状態をMessagePropに設定します。

    • コンストラクタの詳細

      • MessageProp

        public MessageProp​(boolean privState)
        特定のプライバシ状態を設定するコンストラクタです。 使用されるQOP値は0です。
        パラメータ:
        privState - プライバシ(機密性)状態

      • MessageProp

        public MessageProp​(int qop,
                   boolean privState)
        QOPとプライバシ状態の値を設定するコンストラクタです。
        パラメータ:
        qop - QOP値
        privState - プライバシ(機密性)状態

    • メソッドの詳細

      • getQOP

        public int getQOP()
        QOP値を取り出します。
        戻り値:
        QOP値を表すint
        関連項目:
        setQOP(int)

      • getPrivacy

        public boolean getPrivacy()
        プライバシ状態を取り出します。
        戻り値:
        プライバシ(機密性)状態が真の場合はtrue、そうでない場合はfalse。
        関連項目:
        setPrivacy(boolean)

      • setQOP

        public void setQOP​(int qop)
        QOP値を設定します。
        パラメータ:
        qop - QOP値が設定されるint値
        関連項目:
        getQOP()

      • setPrivacy

        public void setPrivacy​(boolean privState)
        プライバシ状態を設定します。
        パラメータ:
        privState - プライバシ(機密性)状態が真の場合はtrue、そうでない場合はfalse。
        関連項目:
        getPrivacy()

      • isDuplicateToken

        public boolean isDuplicateToken()
        このトークンが以前のトークンの複製かどうかをテストします。
        戻り値:
        複製である場合はtrue、そうでない場合はfalse。

      • isOldToken

        public boolean isOldToken()
        トークンの有効期限が切れているかどうか、つまりトークンが古いため重複を確認できないかどうかをテストします。
        戻り値:
        このトークンの有効期限が切れている場合はtrue、そうでない場合はfalse。

      • isUnseqToken

        public boolean isUnseqToken()
        後続のトークンがすでに処理されているかどうかをテストします。
        戻り値:
        後続のトークンがすでに処理されている場合はtrue、そうでない場合はfalse。

      • isGapToken

        public boolean isGapToken()
        予期したトークンが着信しているかどうか、つまり先行するトークンが正常に処理されているかどうかをテストします。
        戻り値:
        予期したメッセージごとのトークンが着信しなかった場合はtrue、そうでない場合はfalse。

      • getMinorStatus

        public int getMinorStatus()
        配下のメカニズムがこのメッセージごとの操作に設定したマイナー状態コードを取り出します。
        戻り値:
        マイナー状態を表すint

      • getMinorString

        public String getMinorString()
        マイナー状態コードについて説明する文字列を取り出します。
        戻り値:
        マイナー状態コードに対応するString。マイナー・ステータス・コードが設定されていない場合は、nullが返される。

      • setSupplementaryStates

        public void setSupplementaryStates​(boolean duplicate,
                                   boolean old,
                                   boolean unseq,
                                   boolean gap,
                                   int minorStatus,
                                   String minorString)
        このメソッドは、補足情報フラグの状態とマイナー状態をMessagePropに設定します。 このメソッドは、アプリケーションではなくGSS実装で使用し、メッセージごとのcontextメソッドの呼出し側にこの情報を返します。
        パラメータ:
        duplicate - このトークンが以前のトークンの複製であった場合はtrue、そうでない場合はfalse
        old - このトークンの有効期限が切れている場合はtrue、そうでない場合はfalse
        unseq - 後続のトークンがすでに処理されている場合はtrue、そうでない場合はfalse
        gap - 先行するトークンが正常に処理されていない場合はtrue、そうでない場合はfalse
        minorStatus - メッセージごとの操作のマイナー・ステータス・コードを表すint
        minorString - minorStatus値のテキスト表現