モジュール java.base
パッケージ java.security

クラスKeyPairGenerator

java.lang.Object
java.security.KeyPairGeneratorSpi
java.security.KeyPairGenerator

public abstract class KeyPairGenerator extends KeyPairGeneratorSpi
KeyPairGeneratorクラスは、公開キーと秘密キーのペアを生成するために使用されます。 キー・ペア・ジェネレータは、getInstanceファクトリ・メソッド(指定されたクラスのインスタンスを返すstaticメソッド)を使用して構築されます。

特定のアルゴリズムに対応するキー・ペア・ジェネレータは、このアルゴリズムで使用される公開キーおよび非公開キーのペアを作成します。 また、アルゴリズム固有型のパラメータを生成された各キーに関連付けます。

キーのペアの生成方法には、アルゴリズム独立型とアルゴリズム固有型の2つがあります。 この2つの唯一の相違点は、オブジェクトの初期化にあります。

  • アルゴリズムに依存しない初期化

    すべてのキー・ジェネレータは、キー・サイズおよび乱数発生の元の概念を共有します。 キー・サイズの解釈はアルゴリズムによって異なります(DSAアルゴリズムの場合、サイズはビットで表したモジュラスの長さに対応するなど)。 このKeyPairGeneratorクラスには、これら2つの汎用共有型の引数を取るinitializeメソッドがあります。 また、引数にkeysizeだけをとり、乱数発生の元として、もっとも高い優先順位でインストールされているプロバイダのSecureRandomの実装を使用するinitializeメソッドもあります。 SecureRandomを提供するプロバイダが1つもインストールされていない場合は、システムが提供する乱数発生の元が使用されます。

    上記のアルゴリズムに依存しないinitializeメソッドを呼び出した場合、パラメータが指定されないため、それぞれのキーに関連したアルゴリズム固有のパラメータが存在する場合、これをどのように扱うかはプロバイダに任されます。

    アルゴリズムがDSAアルゴリズムで、キー・サイズ(モジュラス・サイズ)が512、768、1024または2048の場合、Sunプロバイダは、pqおよびgパラメータに事前計算された値のセットを使用します。 モジュラスのサイズが上記の値の1つでない場合は、Sunプロバイダは、新しいパラメータのセットを作成します。 他のプロバイダには、前述のモジュラス・サイズ以上のパラメータ・セットが事前に計算されている場合があります。 また、事前に計算されたパラメータがなく、常に新しいパラメータ・セットを作成するプロバイダが存在する可能性もあります。

  • アルゴリズム固有の初期化

    アルゴリズム固有のパラメータのセットがすでに存在する状況では(DSAのコミュニティ・パラメータなど)、AlgorithmParameterSpec引数を取るinitializeメソッドが2つあります。 1つはまた、SecureRandom引数を持ち、もう1つは、ランダム性のソースとして最も優先度の高いインストールされたプロバイダのSecureRandom実装を使用します。 SecureRandomを提供するプロバイダが1つもインストールされていない場合は、システムが提供する乱数発生の元が使用されます。

クライアントがKeyPairGenerator (initializeメソッドへのコールを介して)を明示的に初期化しない場合、各プロバイダは(とドキュメント)をデフォルトの初期化に指定する必要があります。 JDKプロバイダで使用されるKeyPairGeneratorのデフォルトの詳細は、「JDKプロバイダ」ドキュメントの「キー・サイズの制限」セクションを参照してください。 ただし、デフォルトはプロバイダごとに異なる場合があります。 また、プロバイダのデフォルト値は、将来のバージョンで変更される可能性があります。 そのため、プロバイダ固有のデフォルトに依存するかわりに、KeyPairGeneratorを明示的に初期化することをお薦めします。

このクラスは、歴史的な事情からKeyPairGeneratorSpiクラスから拡張された抽象クラスになっていることに注意してください。 アプリケーションの開発者は、このKeyPairGeneratorクラスで定義されたメソッドだけに配慮してください。スーパー・クラスのすべてのメソッドは、キー・ペア・ジェネレータの独自の実装を提供する必要がある暗号サービス・プロバイダで使用されることを想定しています。

Javaプラットフォームの実装は、すべて次の標準のKeyPairGeneratorアルゴリズムとカッコ内のキー・サイズをサポートする必要があります。

  • DiffieHellman (1024, 2048, 4096)
  • DSA (1024, 2048)
  • RSA (1024, 2048, 4096)
これらのアルゴリズムについては、Javaセキュリティ標準アルゴリズム名仕様の「KeyPairGeneratorセクション」を参照してください。 サポートされているその他のアルゴリズムについては、実装のリリース・ドキュメントを参照してください。

導入されたバージョン:
1.1
関連項目: