モジュール java.xml.crypto
パッケージ javax.xml.crypto.dsig

クラスTransformService

java.lang.Object
javax.xml.crypto.dsig.TransformService
すべての実装されたインタフェース:
AlgorithmMethod, Transform, XMLStructure

public abstract class TransformService extends Object implements Transform
変換アルゴリズムおよび正規化アルゴリズム用のService Provider Interfaceです。

TransformServiceの各インスタンスは、特定の変換アルゴリズムまたは正規化アルゴリズムおよびXMLメカニズム型をサポートします。 TransformServiceを作成するには、static getInstanceメソッドの1つを呼び出し、目的のアルゴリズムURIおよびXMLメカニズム型を渡します。たとえば:

TransformService ts = TransformService.getInstance(Transform.XPATH2, "DOM");

TransformService実装は、Providerメカニズムを使用して登録およびロードされます。 TransformServiceのサービス・プロバイダ実装は、サポートするXMLメカニズム型を特定するMechanismTypeサービス属性を含む必要があります。 属性が指定されない場合、"DOM"であると想定されます。 たとえば、XPath Filter 2 TransformおよびDOMメカニズムをサポートするサービス・プロバイダはProviderサブクラスで次のように指定されます。

     put("TransformService." + Transform.XPATH2,
         "org.example.XPath2TransformService");
     put("TransformService." + Transform.XPATH2 + " MechanismType", "DOM");
 
TransformService DOMメカニズム・タイプをサポートする実装は、「DOMのメカニズム要件」に定義されているDOM相互運用性要件を遵守する必要があります。 標準のアルゴリズムUriとメカニズム・タイプのリストは、「Javaセキュリティ標準アルゴリズム名仕様」TransformServiceのセクションを参照してください。

TransformServiceが作成されると、それを使用してTransformオブジェクトまたはCanonicalizationMethodオブジェクトを処理できます。 XML形式の中にTransformまたはCanonicalizationMethodが存在する場合(たとえば、既存のXMLSignatureを検証するとき)、init(XMLStructure, XMLCryptoContext)メソッドを最初に呼び出して変換を初期化し、文書コンテキストを提供する必要があります(パラメータがない場合でも)。 あるいは、TransformまたはCanonicalizationMethodがゼロから作成される場合、init(TransformParameterSpec)メソッドが呼び出されて変換がパラメータ付きで初期化され、marshalParamsメソッドが呼び出されてXMLへのパラメータが整列化され、文書コンテキストでの変換が提供されます。 最後に、transformメソッドが呼び出されて変換を実行します。

並行アクセス

このクラスのstaticメソッドは、スレッド・セーフであることが保証されています。 このクラスで定義されているstaticメソッドは、悪影響を与えることなく、複数スレッドが並行して呼び出すことができます。

しかしこのことは、このクラスで定義されている非staticメソッドには当てはまりません。 特定のプロバイダで特に説明がないかぎり、単一のTransformServiceインスタンスに並行してアクセスする必要のある複数スレッドは、スレッド間で同期を取り、必要に応じてロックしなければいけません。 異なるTransformServiceインスタンスを操作する複数スレッドは、同期化される必要はありません。

導入されたバージョン:
1.6