java.awt
クラス DefaultKeyboardFocusManager

java.lang.Object
  java.awt.KeyboardFocusManager
      java.awt.DefaultKeyboardFocusManager

すべての実装されたインタフェース:

KeyEventDispatcher, KeyEventPostProcessor

直系の既知のサブクラス:

FocusManager

public class DefaultKeyboardFocusManager
extends KeyboardFocusManager

AWT アプリケーションのデフォルト KeyboardFocusManager です。フォーカストラバーサルはコンポーネントのフォーカストラバーサルキーに対応し、コンテナの FocusTraversalPolicy を使って実行されます。

詳細については、「The Java Tutorial」の「How to Use the Focus Subsystem」および「Focus Specification」 を参照してください。

導入されたバージョン:

1.4

関連項目:

FocusTraversalPolicy, Component.setFocusTraversalKeys(int, java.util.Set), Component.getFocusTraversalKeys(int)

フィールドの概要

クラス java.awt.KeyboardFocusManager から継承されたフィールド

BACKWARD_TRAVERSAL_KEYS, DOWN_CYCLE_TRAVERSAL_KEYS, FORWARD_TRAVERSAL_KEYS, UP_CYCLE_TRAVERSAL_KEYS

コンストラクタの概要

DefaultKeyboardFocusManager()

メソッドの概要

protected void	dequeueKeyEvents(long after, Component untilFocused) 同じタイムスタンプとコンポーネントで enqueueKeyEvents が呼び出されたため、待ち行列のすべての KeyEvents を、通常のディスパッチの現在のフォーカス所有者に開放します。
protected void	discardKeyEvents(Component comp) 特定のコンポーネント、またはその下位コンポーネントを指定した enqueueKeyEvents 呼び出しが複数回行われているため、待ち行列のすべての KeyEvents を破棄します。
boolean	dispatchEvent(AWTEvent e) このメソッドは AWT イベントディスパッチャーによって呼び出され、現在の KeyboardFocusManager がそのメソッドの代わりに指定されたイベントをディスパッチするよう要求します。
boolean	dispatchKeyEvent(KeyEvent e) ディスパッチャーチェーンの他の KeyEventDispatcher がキーイベントをディスパッチしない場合、またはほかの KeyEventDispatcher が登録されていない場合に dispatchEvent によって呼び出されます。
void	downFocusCycle(Container aContainer) フォーカスを 1 つ下のフォーカストラバーサルサイクルに移動します。
protected void	enqueueKeyEvents(long after, Component untilFocused) 指定されたコンポーネントがフォーカス所有者となるまで、KeyEvents のディスパッチを遅らせます。
void	focusNextComponent(Component aComponent) 通常 FocusTraversalPolicy に基づいて、aComponent のあとで Component をフォーカスします。
void	focusPreviousComponent(Component aComponent) 通常 FocusTraversalPolicy に基づいて、aComponent の前に Component をフォーカスします。
boolean	postProcessKeyEvent(KeyEvent e) このメソッドは dispatchKeyEvent によって呼び出されます。
void	processKeyEvent(Component focusedComponent, KeyEvent e) KeyEvent が指定された focusedComponent に対してフォーカストラバーサルキーを示す場合にのみ、このメソッドはフォーカストラバーサル操作を初期化します。
void	upFocusCycle(Component aComponent) フォーカスを 1 つ上のフォーカストラバーサルサイクルに移動します。

クラス java.awt.KeyboardFocusManager から継承されたメソッド

addKeyEventDispatcher, addKeyEventPostProcessor, addPropertyChangeListener, addPropertyChangeListener, addVetoableChangeListener, addVetoableChangeListener, clearGlobalFocusOwner, downFocusCycle, firePropertyChange, fireVetoableChange, focusNextComponent, focusPreviousComponent, getActiveWindow, getCurrentFocusCycleRoot, getCurrentKeyboardFocusManager, getDefaultFocusTraversalKeys, getDefaultFocusTraversalPolicy, getFocusedWindow, getFocusOwner, getGlobalActiveWindow, getGlobalCurrentFocusCycleRoot, getGlobalFocusedWindow, getGlobalFocusOwner, getGlobalPermanentFocusOwner, getKeyEventDispatchers, getKeyEventPostProcessors, getPermanentFocusOwner, getPropertyChangeListeners, getPropertyChangeListeners, getVetoableChangeListeners, getVetoableChangeListeners, redispatchEvent, removeKeyEventDispatcher, removeKeyEventPostProcessor, removePropertyChangeListener, removePropertyChangeListener, removeVetoableChangeListener, removeVetoableChangeListener, setCurrentKeyboardFocusManager, setDefaultFocusTraversalKeys, setDefaultFocusTraversalPolicy, setGlobalActiveWindow, setGlobalCurrentFocusCycleRoot, setGlobalFocusedWindow, setGlobalFocusOwner, setGlobalPermanentFocusOwner, upFocusCycle

クラス java.lang.Object から継承されたメソッド

clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait

コンストラクタの詳細

DefaultKeyboardFocusManager

public DefaultKeyboardFocusManager()

メソッドの詳細

dispatchEvent

public boolean dispatchEvent(AWTEvent e)

このメソッドは AWT イベントディスパッチャーによって呼び出され、現在の KeyboardFocusManager がそのメソッドの代わりに指定されたイベントをディスパッチするよう要求します。DefaultKeyboardFocusManagers はすべての FocusEvents、フォーカス関連のすべての WindowEvents、そしてすべての KeyEvents をディスパッチします。これらのイベントは、KeyboardFocusManager がフォーカス所有者、およびフォーカス設定された有効なウィンドウをどのように認識しているかを基準にディスパッチされます。 指定された AWTEvent のソースをディスパッチすることもあります。このメソッドが false を返すと、AWT イベントディスパッチャーはイベント自体をディスパッチしようと試みます。

定義:

クラス KeyboardFocusManager 内の dispatchEvent

パラメータ:

e - ディスパッチする AWTEvent

戻り値:

このメソッドがイベントをディスパッチした場合は true、そうでない場合は false

関連項目:

KeyboardFocusManager.redispatchEvent(java.awt.Component, java.awt.AWTEvent), KeyboardFocusManager.dispatchKeyEvent(java.awt.event.KeyEvent)

dispatchKeyEvent

public boolean dispatchKeyEvent(KeyEvent e)

ディスパッチャーチェーンの他の KeyEventDispatcher がキーイベントをディスパッチしない場合、またはほかの KeyEventDispatcher が登録されていない場合に dispatchEvent によって呼び出されます。イベントが消費されておらず、そのターゲットが有効であり、フォーカス所有者が null でない場合は、このメソッドがイベントをそのターゲットにディスパッチします。このメソッドはまた、イベントをすべての登録された KeyEventPostProcessors にディスパッチする処理を続けて行います。このすべての処理が終了すると、イベントがピアに渡され処理されます。

DefaultKeyboardFocusManager は、dispatchEvent または AWT イベントディスパッチャーのどちらでも、あらゆる状況でイベントに対するこれ以上のアクションを実行しないように設計されているため、常に true を返します。

定義:

インタフェース KeyEventDispatcher 内の dispatchKeyEvent

定義:

クラス KeyboardFocusManager 内の dispatchKeyEvent

パラメータ:

e - ディスパッチする KeyEvent

戻り値:

true

関連項目:

Component.dispatchEvent(java.awt.AWTEvent)

postProcessKeyEvent

public boolean postProcessKeyEvent(KeyEvent e)

このメソッドは dispatchKeyEvent によって呼び出されます。AWT MenuShortcut にマップされるすべての未消費 KeyEvents を消費し、ショートカットを有効化します。

定義:

インタフェース KeyEventPostProcessor 内の postProcessKeyEvent

定義:

クラス KeyboardFocusManager 内の postProcessKeyEvent

パラメータ:

e - プロセス終了後の KeyEvent

戻り値:

true

関連項目:

dispatchKeyEvent(java.awt.event.KeyEvent), MenuShortcut

processKeyEvent

public void processKeyEvent(Component focusedComponent,
                            KeyEvent e)

KeyEvent が指定された focusedComponent に対してフォーカストラバーサルキーを示す場合にのみ、このメソッドはフォーカストラバーサル操作を初期化します。focusedComponent が現在のフォーカスの所有者であると想定されますが、必ずしもこのとおりである必要はありません。現在のフォーカス所有者でない場合は、フォーカストラバーサルの進行が、focusedComponent がフォーカス所有者の場合とは異なってきます。

定義:

クラス KeyboardFocusManager 内の processKeyEvent

パラメータ:

focusedComponent - 指定されたイベントがコンポーネントのフォーカストラバーサルキーを表す場合、 フォーカストラバーサル操作の基本となるコンポーネント

e - フォーカストラバーサルキーを示すイベント

enqueueKeyEvents

protected void enqueueKeyEvents(long after,
                                Component untilFocused)

指定されたコンポーネントがフォーカス所有者となるまで、KeyEvents のディスパッチを遅らせます。指定されたタイムスタンプよりもあとのタイムスタンプを持つ KeyEvents は、指定されたコンポーネントが FOCUS_GAINED イベントを受け取るまで、または AWT が遅延依頼を dequeueKeyEvents または discardKeyEvents を呼び出して取り消すまで待ち行列に入れられます。

定義:

クラス KeyboardFocusManager 内の enqueueKeyEvents

パラメータ:

after - 現在のイベントの時刻表示、または現在のイベントが時刻表示を持たない場合あるいは AWT が現在どのイベントが処理されているか判断できない場合は現在のシステムの時間

untilFocused - 待ち行列の KeyEvents のディスパッチ前に FOCUS_GAINED イベントを受け取るコンポーネント

関連項目:

dequeueKeyEvents(long, java.awt.Component), discardKeyEvents(java.awt.Component)

dequeueKeyEvents

protected void dequeueKeyEvents(long after,
                                Component untilFocused)

同じタイムスタンプとコンポーネントで enqueueKeyEvents が呼び出されたため、待ち行列のすべての KeyEvents を、通常のディスパッチの現在のフォーカス所有者に開放します。指定された時刻表示がゼロより小さい場合、指定された もっとも古い 時刻表示を持つ Component に対する未処理のエンキュー要求がある場合は、取り消される必要があります。

定義:

クラス KeyboardFocusManager 内の dequeueKeyEvents

パラメータ:

after - enqueueKeyEvents への呼び出しで指定された時刻表示、または 0 より小さい任意の値

untilFocused - enqueueKeyEvents への呼び出しで指定されたコンポーネント

関連項目:

enqueueKeyEvents(long, java.awt.Component), discardKeyEvents(java.awt.Component)

discardKeyEvents

protected void discardKeyEvents(Component comp)

特定のコンポーネント、またはその下位コンポーネントを指定した enqueueKeyEvents 呼び出しが複数回行われているため、待ち行列のすべての KeyEvents を破棄します。

定義:

クラス KeyboardFocusManager 内の discardKeyEvents

パラメータ:

comp - enqueueKeyEvents への 1 回以上の呼び出しで指定されたコンポーネント、またはそのコンポーネントの上位コンポーネント

関連項目:

enqueueKeyEvents(long, java.awt.Component), dequeueKeyEvents(long, java.awt.Component)

focusPreviousComponent

public void focusPreviousComponent(Component aComponent)

通常 FocusTraversalPolicy に基づいて、aComponent の前に Component をフォーカスします。

定義:

クラス KeyboardFocusManager 内の focusPreviousComponent

パラメータ:

aComponent - フォーカストラバーサル操作の基準となるコンポーネント

関連項目:

FocusTraversalPolicy, Component.transferFocusBackward()

focusNextComponent

public void focusNextComponent(Component aComponent)

通常 FocusTraversalPolicy に基づいて、aComponent のあとで Component をフォーカスします。

定義:

クラス KeyboardFocusManager 内の focusNextComponent

パラメータ:

aComponent - フォーカストラバーサル操作の基準となるコンポーネント

関連項目:

FocusTraversalPolicy, Component.transferFocus()

upFocusCycle

public void upFocusCycle(Component aComponent)

フォーカスを 1 つ上のフォーカストラバーサルサイクルに移動します。通常、フォーカスの所有者は aComponent のフォーカスサイクルのルートに設定され、現在のフォーカスサイクルのルートは新しいフォーカスの所有者のフォーカスサイクルのルートに設定されます。aComponent のフォーカスサイクルルートがウィンドウの場合、フォーカス所有者はフォーカスサイクルルートのデフォルトフォーカスコンポーネントに設定され、現在のフォーカスサイクルルートは変更されません。

定義:

クラス KeyboardFocusManager 内の upFocusCycle

パラメータ:

aComponent - フォーカストラバーサル操作の基準となるコンポーネント

関連項目:

Component.transferFocusUpCycle()

downFocusCycle

public void downFocusCycle(Container aContainer)

フォーカスを 1 つ下のフォーカストラバーサルサイクルに移動します。aContainer がフォーカスサイクルルートの場合、フォーカス所有者は aContainer のデフォルトフォーカスコンポーネントになり、現在のフォーカスサイクルルートが aContainer に設定されます。aContainer がフォーカスサイクルのルートでない場合、フォーカストラバーサル操作は行われません。

定義:

クラス KeyboardFocusManager 内の downFocusCycle

パラメータ:

aContainer - フォーカストラバーサル操作の基準となる Container

関連項目:

Container.transferFocusDownCycle()