このトピックでは、LinuxプラットフォームでのJDKおよびJREのインストール手順とシステム要件について説明します。
ルート・アクセス権
この項では、LinuxプラットフォームにJDKおよびJRE 9をインストールする場合の一般的な情報を提供します。JDKをインストールすると、jdk–9.minor.security.patchと呼ばれるディレクトリが自動的に作成されます。JREをインストールすると、jre–9.minor.security.patchと呼ばれるディレクトリが自動的に作成されます。
注意:
Java SE Runtime Environmentを特定の場所(JDKの場合は/usr/jdk、JREの場合は/usr/jreなど)にインストールした場合は、root資格でログインして必要な権限を取得する必要があります。ルート・アクセス権がない場合、ホーム・ディレクトリまたは書込み権限のあるサブディレクトリに、Java SE Runtime Environmentをインストールします。
ファイルの上書き
jdk–9.minor.security.patch (JDKの場合)またはjre–9.minor.security.patch (JREの場合)という名前のサブディレクトリを含むディレクトリにソフトウェアをインストールした場合、新しいソフトウェアによって、それらのディレクトリにある同じ名前のファイルが上書きされます。保持しておきたいファイルがある場合は、古いディレクトリの名前を変更します。
システム・プリファレンス
デフォルトでは、インストール・スクリプトは、システム・プリファレンスのバッキング・ストアがJDKまたはJREのインストール・ディレクトリ内に作成されるように、システムを構成します。JDKまたはJREをネットワーク・マウントされたドライブにインストールした場合、他のマシン上のJava Runtime Environmentと共有するために、システム・プリファレンスをエクスポートできます。
サポートされているプラットフォーム、オペレーティング・システムおよびブラウザの詳細は、Oracle JDK 9およびJRE 9認定システムの構成を参照してください。
Javaプラグインを設定するには、LinuxでのJavaプラグインの手動インストールおよび登録を参照してください。
JDKまたはJREのインストール手順にはバージョンの表記が含まれています。この表記により、メジャー、マイナーおよびセキュリティのバージョン情報を表します。
たとえば、JDK 9マイナー1、セキュリティ1、パッチ1をインストールする場合、このバンドルの名前は次の文字列で表現されます。
jdk-9.minor.security.patch-linux-x64_bin.tar.gz
jdk-9.1.1.1-linux-x64_bin.tar.gz
アーカイブ・バイナリ・ファイルまたはRed Hat Package Manager (RPM)パッケージからLinuxプラットフォームにJava Development Kit (JDK)をインストールできます。
次のいずれかの手順を使用してインストールを実行できます。
アーカイブ・バイナリから(.tar.gz): この方法では、他のJDKインストールに影響を与えることなく、現在のユーザーのJDKのプライベート・バージョンを任意の場所にインストールできます。ただし、一部の機能を使用できるようにするため手動の手順が必要になることがあります。アーカイブ・バイナリを使用してJDKのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。
RPMパッケージから (.rpm): この方法では、すべてのユーザーのJDKのシステム全体のインストールを実行でき、ルート・アクセス権が必要になります。RPMベースのLinuxプラットフォームは、Red HatおよびSuSEに基づいています。RPMパッケージを使用してJDKのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。
注意:
JDKをダウンロードおよびインストールすると、関連するJava Runtime Environment (JRE)もインストールされます。
次の表は、LinuxプラットフォームでのJDK 9リリースのダウンロードおよびインストールのオプションおよび手順を示しています。
| ダウンロード・ファイル | 手順 | アーキテクチャ | インストールを実行できるユーザー | 
|---|---|---|---|
| jdk-9.minor.security.patch-linux-x64.tar.gz | Linuxプラットフォームでの64ビットJDK 9のインストール | 64ビット | すべてのユーザー | 
| jdk-9.minor.security.patch-linux-x64.rpm | RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJDKのインストール | 64ビットのRPMベースのLinux | Root | 
64ビットLinux用のJDKをアーカーブ・バイナリ・ファイル(.tar.gz)からインストールできます。
システムの場所にあるRPMバイナリ・ファイル(.rpm)を使用して、Red HatやSuSEなどの64ビットRPMベースのLinuxプラットフォームにJDKをインストールできます。 
JDKインストールはalternativesフレームワークに統合されます。インストール後、alternativesフレームワークが更新され、最近インストールしたJDKのバイナリが反映されます。java、javac、javadoc、javapなどのJavaコマンドをコマンド行から呼び出すことができます。
java -versionコマンドを使用して、デフォルトの(最近インストールされた)JDKバージョンを確認できます。
さらに、.javaファイルを提供する特定のRPMパッケージを確認することもできます。
rpm -q --whatprovides java
アーカイブ・バイナリ・ファイルまたはRPMパッケージからLinuxプラットフォームにJava Runtime Environment (JRE)をインストールできます。
次のいずれかの手順を使用してJREをインストールできます。
アーカイブ・バイナリから(.tar.gz): この方法では、他のJREインストールに影響を与えることなく、現在のユーザーのJREのプライベート・バージョンを任意の場所にインストールできます。ただし、一部の機能を使用できるようにするため手動の手順が必要になることがあります。アーカイブ・バイナリを使用してJREのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。
RPMパッケージから (.tar.gz): この方法では、すべてのユーザーのJREのシステム全体のインストールを実行でき、ルート・アクセス権が必要になります。RPMベースのLinuxプラットフォームは、Red HatおよびSuSEに基づいています。RPMパッケージを使用してJREのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。
注意:
Java Development Kit (JDK)をダウンロードおよびインストールすると、関連するJREもインストールされます。
次の表は、LinuxプラットフォームでのJREのダウンロードおよびインストールのオプションおよび手順を示しています。
| ダウンロード・ファイル | 手順 | アーキテクチャ | インストールを実行できるユーザー | 
|---|---|---|---|
| jre-9.minor.security.patch_linux-x64_bin.tar.gz | Linuxプラットフォームでの64ビットJRE 9のインストール | 64ビット | すべてのユーザー | 
| jre-9.minor.security.patch_linux-x64_bin.rpm | RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJRE 9のインストール | 64ビット | すべてのユーザー |