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Java Platform, Standard Editionインストレーション・ガイド
リリース9
E90921-02
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8 macOSでのJDKおよびJREのインストール

macOSにJDKおよびJREをインストールする場合のシステム要件

macOSにJDKおよびJREをインストールする場合のシステム要件は次のとおりです。

  • macOSを実行するIntelベースのコンピュータ

  • 管理者権限

    単一ユーザーのJavaをインストールすることはできません。macOSへのJDKおよびJREのインストールは、システム全体ベースですべてのユーザーに対して実行します。macOSにJDKおよびJREをインストールするには管理者権限が必要です。

  • JDKをインストールすると、JREもインストールされます。ただし、現在のJREが下位のバージョンに置き換えられることはありません。

    システムにインストールされている現在のJREバージョンを確認するには、macOSにインストールされているJREバージョンの確認を参照してください。以前のバージョンのJREをインストールする必要がある場合は、まず現在のバージョンをアンインストールする必要があります。macOSでのJREのアンインストールを参照してください。

  • JREをインストールする際、一度にインストールできるのは1つのJREのみです。現在のバージョンより前のバージョンのJREはインストールされません。

    システムにインストールされている現在のJREバージョンを確認するには、macOSにインストールされているJREバージョンの確認を参照してください。以前のバージョンのJREをインストールする必要がある場合は、まず現在のバージョンをアンインストールする必要があります。macOSでのJREのアンインストールを参照してください。

    注意:

    Oracle製のJREをインストールしても、java -versionのシンボリック・リンクが更新されたりjavaがパスに追加されたりすることはありません。これを行うには、JDKをインストールする必要があります。

macOSにインストールされているJREバージョンの確認

JREはシステムに1つしかインストールできません。JREをインストールすると、以前にインストールされたJREが削除されます。

次の2つのうちのいずれかの方法で、システムにインストールされているJREのバージョンを確認できます。

  • 「システム環境設定」「その他」セクションにあるJavaアイコンをクリックします。これにより、Javaコントロール・パネルが起動します。次に「バージョン情報」をクリックし、バージョン情報を表示します。

  • 端末ウィンドウで次を入力します(空白文字はエスケープされ、改行は無視されます)。

    % /Library/Internet\ Plug-Ins/JavaAppletPlugin.plugin/Contents/Home/bin/java -version

注意:

AppleのJava OS X 2012-006 updateをまだインストールしていない場合、プラグインおよびJava Preferencesアプリケーションを含むApple Java 6のバージョンをまだ使用しています。Apple Java 6プラグインを含むmacOSのユーザーに対する注意を参照してください。

現在のバージョンより前のバージョンのJREはインストールされません。以前のバージョンをインストールする場合、まず既存のバージョンをアンインストールします。

macOSのデフォルトのJDKバージョンの確認

コマンド行を使用してJavaアプリケーションを起動すると、デフォルトのJDKが使用されます。JREのバージョンをJDKのデフォルト・バージョンと異なるものにすることができます。

複数のJDKをmacOSシステムにインストールできます。

端末ウィンドウでjava -versionと入力することにより、どのJDKのバージョンがデフォルトであるかを確認できます。インストールされているバージョンが9マイナー1、セキュリティ1、パッチ1の場合、テキスト9.1.1.1が含まれる文字列が表示されます。次に例を示します。

% java -version
java version "9.1.1.1-ea"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 9.1.1.1-ea+13)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 23.2-b04, mixed mode)

注意:

AppleのJava OS X 2012-006 updateをまだインストールしていない場合、プラグインおよびJava Preferencesアプリケーションを含むApple Java 6のバージョンをまだ使用しています。Apple Java 6プラグインを含むmacOSのユーザーに対する注意を参照してください。

異なるバージョンのJavaを実行するには、フルパスを指定するか、java_homeツールを使用します。次に例を示します。

% /usr/libexec/java_home -v 9.1.1.1 --exec javac -version

macOSでのJDKのインストール

JDKをインストールすると、関連付けられているJREも一緒にインストールされます。JavaFX SDKおよびランタイムもインストールされ、標準のJDKディレクトリ構造に統合されます。

macOSにJDKをインストールする手順は、次のとおりです。
  1. JDKの.dmgファイルjdk-9.minor.secruity.patch-macosx-x64.dmgをダウンロードします。

    ファイルをダウンロードする前に、ライセンス契約に同意する必要があります。

  2. ブラウザの「ダウンロード」ウィンドウから、またはファイル・ブラウザから、.dmgファイルをダブルクリックして起動します。
    ボックスをオープンするアイコンと.pkgファイルの名前を含むファインダ・ウィンドウが表示されます。
  3. JDK 9.pkgアイコンをダブルクリックして、インストール・アプリケーションを開始します。
    インストール・アプリケーションにより「概要」ウィンドウが表示されます。
  4. 「続行」をクリックします。
    「インストール・タイプ」ウィンドウが表示されます。
  5. 「インストール」をクリックします。
    次のメッセージを示すウィンドウが表示されます: インストーラは新しいソフトウェアをインストールしようとしています。パスワードを入力してこれを許可します。
  6. 管理者のユーザー名とパスワードを入力し、「ソフトウェアのインストール」をクリックします。
    ソフトウェアがインストールされ、確認ウィンドウが表示されます。
ソフトウェアのインストール後、ディスク領域を節約する場合は、.dmgファイルを削除します。

macOSでのJREのインストール

macOSプラットフォームにJREをインストールする手順は、次のとおりです。
  1. JREの.dmgファイルjre-9.minor.security.patch_osx-x64_bin.dmgをダウンロードします。

    ファイルをダウンロードする前に、ライセンス契約に同意する必要があります。

  2. ブラウザの「ダウンロード」ウィンドウから、またはファイル・ブラウザから、.dmgファイルをダブルクリックして起動します。
    ボックスをオープンするアイコンと.appファイルの名前を含むファインダ・ウィンドウが表示されます。
  3. Java 9.appアイコンをダブルクリックして、インストール・アプリケーションを開始します。
    インストール・アプリケーションによりようこそウィンドウが表示されます。
  4. 「次」をクリックします。
    ソフトウェアがインストールされ、確認ウィンドウが表示されます。
  5. 「閉じる」をクリックします。

macOSでのJDKのアンインストール

macOSからJDKをアンインストールする手順は、次のとおりです。
管理者権限が必要です。

注意:

/usr/binからJavaツールを削除することでJavaをアンインストールしないでください。このディレクトリはシステム・ソフトウェアの一部で、次にOSの更新を実行するときに変更がリセットされます。

  1. /Library/Java/JavaVirtualMachinesに移動します。
  2. rootユーザーとしてrmコマンドを実行するか、sudoツールを使用して、次の形式に一致する名前のディレクトリを削除します。
    /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-major.minor.security.patch.jdk

    たとえば、9マイナー1、セキュリティ2、パッチ1をアンインストールするには、次のようにします。

    % rm -rf jdk-9.1.2.1.jdk

macOSでのJREのアンインストール

macOSからJREをアンインストールする手順は、次のとおりです。
1つのディレクトリと1つのファイル(シンボリック・リンク)を削除するには管理者権限が必要です。

注意:

/usr/binからJavaツールを削除することでJavaをアンインストールしないでください。このディレクトリはシステム・ソフトウェアの一部で、次にOSの更新を実行するときに変更がリセットされます。

  1. /Library/Internet Plug-Insに移動します。
  2. rootユーザーとしてrmコマンドを実行するか、sudoツールを使用して、JavaAppletPlugin.pluginディレクトリを削除します。
  3. /Library/PreferencePanesに移動します。
  4. rootユーザーとしてrmコマンドを実行するか、sudoツールを使用して、JavaControlPanel.prefpaneを削除します。

macOSプラットフォームでのインストールに関するFAQ

この項では、macOSコンピュータでのJDKおよびJREのインストールに関連した次のようなよくある質問への回答を示します。

1. JREまたはJDKのどちらをインストールすればよいですか。

Javaアプリケーションの実行のみを予定している場合、Java Runtime Environment (JRE)をインストールします。JREはOracle Javaとも呼ばれます。JREをインストールすると、JARファイルまたはJNLPファイルをダブルクリックするか、またはブラウザを使用して、JavaアプレットおよびJavaアプリケーションを起動できます。32ビットのブラウザ(32ビット・モードのFirefoxやChromeなど)は、JREではサポートされていません。

Javaアプリケーションの作成も予定している場合、Java Development Kit (JDK)をインストールします。

2. システム・デフォルトであるJavaのバージョンを見つけるにはどうすればよいですか。

JNLPファイルをクリックするか、またはブラウザを介してJavaアプリケーションを起動した場合、インストール済のJREが使用されます。JREは1つのみインストールできます。macOSにインストールされているJREバージョンの確認を参照してください。

コマンド行からJavaアプリケーションを実行すると、デフォルトのJDKが使用されます。Javaアプリケーションを開発しない場合、このことを気にする必要はありません。macOSのデフォルトのJDKバージョンの確認を参照してください。

注意:

AppleのJava macOS 2012-006 updateをまだインストールしていない場合、プラグインおよびJava Preferencesアプリケーションを含むApple Java 6のバージョンをまだ使用しています。Apple Java 6プラグインを含むmacOSのユーザーに対する注意を参照してください。

3. Javaのキャッシュをクリアするにはどうすればよいですか。

次の手順を実行します。

  1. 「システム環境設定」から、「その他」セクションのJavaアイコンをクリックして、Javaコントロール・パネルを起動します。

  2. Javaコントロール・パネル「一般」タブで、「インターネット一時ファイル」セクションにある「設定」をクリックします。

  3. 「一時ファイルの設定」ウィンドウで、「ファイルの削除」をクリックします。

  4. 「ファイルおよびアプリケーションの削除」ダイアログ・ボックスから、「キャッシュされたアプリケーションおよびアプレット」を選択し、「OK」をクリックして、これらのファイルをキャッシュからクリアします。

アプレットおよびWeb Startのキャッシュをウィンドウからクリアするには、次のコマンドを使用します(空白文字はエスケープされます)。

% rm -rf ~/Library/Application\ Support/Oracle/Java/Deployment/cache

4. Java UpdateはmacOSでどのように管理されていますか。

JavaアプレットやJava Web Start(JWS)アプリケーションを起動するたび、システムはプログラムを起動してからバックグラウンドで(Javaアプリケーションのパフォーマンスに影響を与えないため)、過去7日以内にJava updateのチェックが行われたかどうかを確認します。

更新が使用できる場合、「ソフトウェア更新」ウィンドウが表示されます。

「次」を選択し、自分のユーザーパスワードを入力します。

最新の更新がダウンロードされてインストールされます。ブラウザおよびその他のアプリケーションを再起動すると、新しいJava Updateが使用されます。

5. Javaをアンインストールするにはどうすればよいですか。

ご使用のインストールに応じて、次の関連リンクを参照してください。

6. Java for macOS 2012-006をインストールしたら、アプレットやWeb StartにApple Java 6を使用できなくなりました。どのようにして元に戻しますか。

AppleのJava for macOS 2012-006によって、Apple提供のJavaアプレット・プラグインがすべてのWebブラウザからアンインストールされます。Java SEダウンロードからJavaの最新バージョンをダウンロードでき、これにより、セキュリティ、信頼性および互換性が向上します。

AppleのJava 6プラグインを引き続き使用する場合は、Apple DeveloperサイトのJava for OS X 2014-001の項の手順に従います。

7. Java for macOS 2012-006をインストールした後に、Java 9のmacOS JDKまたはJREと一緒にAppleのJava 6を引き続き使用できますか。

コマンド行を使用して引き続きJava 6を使用して開発する場合、希望するコマンド環境になるように起動スクリプトを変更できます。bashの場合、次を使用します。

$ export JAVA_HOME=`/usr/libexec/java_home -v 1.6`

一部のアプリケーションでは、/usr/bin/javaを使用してJavaを呼び出します。Java for macOS 2012-006をインストールすると、/usr/bin/javaでは、インストールされた最新のJDKが検索され、/usr/bin内のJava関連のすべてのコマンド行ツールに対してそれが使用されます。Java 6が検索されるようにこれらのアプリケーションを変更するか、アプリケーションの新しいバージョンについて開発者に連絡する必要があります。

8. Oracle Javaのアンインストール後にApple Javaを復元できますか。

Apple Java に戻すには、次の手順を使用します。

  1. Oracle Java をアンインストールするために、そのプラグイン・ファイルを削除します。コマンド行から次を入力します。

    % sudo rm -rf “/Library/Internet Plug-Ins/JavaAppletPlugin.plugin”

  2. 次のコマンドを使ってシンボリック・リンクを作成します(1行で入力)。

    % sudo ln -s /System/Library/Java/Support/CoreDeploy.bundle/Contents/JavaAppletPlugin.plugin ”/Library/Internet Plug-Ins/JavaAppletPlugin.plugin”

9. Mountain Lion (macOS 10.8)以降を実行していますが、Gatekeeperがアプリケーションの起動をブロックしています。どうなっているのですか。

Mountain Lion (macOS 10.8)で導入されたGatekeeperは、悪意がある可能性のあるアプリケーション・パッケージ(アプリケーション)の起動を防ぐように設計されています。特定の条件を満たさないアプリケーションを起動しようとした場合、Gatekeeperによってブロックされます。これをオーバーライドするには、設定一般セクションからのアプリのダウンロードを許可で、Gatekeeperのデフォルト設定をApp Storeおよび確認された開発者に変更します。

Gatekeeperのデフォルト設定の下で割り込みなしで起動するJavaアプリケーションを作成するには、アプリケーションにJREをバンドルし、アプリケーションでOracleの起動用スタブを使用し、Apple Developer IDでアプリケーションに署名する必要があります。これらの要件を満たすアプリケーションの作成の詳細は、Java Platform, Standard Editionデプロイメント・ガイドのOS Xの自己完結型アプリケーションのパッケージ化を参照してください。

10. アプリケーションのユーティリティのJava Preferencesアプリケーションはどうなったのですか。

Java Preferencesアプリケーションは、Apple Javaインストールの一部でしたが、Oracle Javaでは使用されません。したがって、Apple Javaを含まないAppleのmacOSリリースには、Java Preferencesは含まれません。

Java Preferencesの機能の1つは、JREの現在のバージョンを設定することでした。Oracle Javaの下では、一度にインストールできるJREのバージョンは、1つだけです。macOSでのJREのインストールを参照してください。

Javaコントロール・パネルにアクセスするには、「システム環境設定」パネルでJavaアイコンをクリックします。「システム環境設定」「その他」セクションにJavaアイコンが表示されない場合、Oracle JREはインストールされていません。

11. OracleバージョンのJREをインストールしましたが、それがJava Preferencesに表示されません。

これは正常です。完全なJDKをインストールしないかぎり、Java PreferencesのリストにJREが表示されることはありません。

12. OracleバージョンのJREをインストールしましたが、コマンド行からjavaコマンドを実行しようとしてもうまく動作しません。

Oracle製のJREをインストールしても、java -versionのシンボリック・リンクが更新されたりjavaコマンドがパスに追加されたりすることはありません。この機能を使用するには、完全なJDKをインストールする必要があります。

Apple Java 6プラグインを含むmacOSのユーザーに対する注意

AppleのJava macOS 2012-006 updateをまだインストールしていない場合、プラグインおよびJava Preferencesアプリケーションを含むApple Java 6のバージョンをまだ使用しています。

Oracle Java (JREとJDKの両方)のインストールに関して、認識しておくべき重要な違いがあります。「アプリケーション」「ユーティリティ」を選択して起動されるJava Preferencesアプリケーションは、AppleのJavaの実装の一部です。Appleがリリースの一部としてJavaを配布しなくなってから、Java Preferencesアプリケーションはリタイアされました。

AppleのJava実装では複数のJREをインストールすることができました。そのためJava Preferencesアプリケーションを使用して、使用する最初の互換バージョンを決定していました。Java Preferencesを起動してJava SE 9をリストの最上位にドラッグすることで、デフォルトのJREを変更できます。

注意:

  • 「Java Preferences」ウィンドウには、インストール済のJREのリストが含まれています。Javaアプリケーションおよびコマンド行ツールでは、リストされた順序によって、使用する最初の互換性のあるバージョンを決定します。「ベンダー」列は、JavaリリースがAppleかOracleのどちらによって提供されたかを示します。「バージョン」列では、インストールされているJavaのバージョンを指定します。

  • Java SE 9を最上位にドラッグしリストを並べ替えると、Java SE 9がJavaのデフォルトのバージョンになります。

  • Oracle Java JRE 9のみをインストールしている場合、このリストには表示されません。JRE 9がリストされるようにするには、完全なJDKをインストールする必要があります。