構成ファイルを使用して、JREインストールを標準化すること、およびコマンド行で使用できないオプションを指定することができます。
このトピックでは、JDKコマンド行インストール・オプションを補完する構成ファイルについて説明します。インストーラ構成ファイルは、インストーラのコマンド行で指定されたオプションの代替となったり、オプションを拡張したりします。
注意:
Windows、macOSおよびLinuxのコマンド行インストーラは構成ファイルをサポートしていますが、すべてのオペレーティング・システムがすべての構成ファイル・オプションをサポートしているとはかぎりません。
このトピックには、次の項があります。
WindowsでJREをインストールする場合、次のようにINSTALLCFGコマンド行オプションを使用して、構成ファイルを指定します。
 jre INSTALLCFG=configuration_file_path 
jreは、インストーラのベース・ファイル名(たとえばjre-9.0.1_windows-x64_bin.exe)です。
configuration_file_pathは、構成ファイルへのパスです。
Solaris、LinuxまたはmacOSでJREをインストールする場合、/etc/java/config/jre-install.propertiesという名前で構成ファイルを作成します。JREインストーラを起動すると、この特定のパスと名前の構成ファイルを探します。
次の表に、各オペレーティング・システムに適用されるインストーラの構成ファイル・オプションをリストします。
注意:
値Enableは1、値Disableは0に置き換えてください。
JRE Windowsオフライン・インストーラを実行する場合、コマンド行で同じオプションを使用します。JREのコマンド行インストールを参照してください。
表12-1 構成ファイルのオプション
| オプション | オペレーティング・システム | 値 | 説明 | JREオフライン・インストーラ | ランタイム構成ファイルに保存 | 
|---|---|---|---|---|---|
| INSTALL_SILENT= | Windows | Enable、Disable | サイレント(非対話型)インストール。 デフォルト:  | はい | はい | 
| INSTALLDIR= | Windows | path | ファイルのインストール先のフォルダ/ディレクトリ。 デフォルト: オペレーティング・システムのデフォルト・パス Windowsの場合、これは最初のインストール時のみ機能します。LinuxおよびSolarisでは、この目的にはオペレーティング・システム・ツールを使用するため、インストール・ディレクトリの再配置はオペレーティング・システム・ツールによって処理されます。(例:  | はい | いいえ | 
| STATIC= | Windows | Enable、Disable | 静的なインストールを実行します(JREの静的インストールを参照してください)。 デフォルト:  | はい | いいえ | 
| AUTO_UPDATE= | Windows macOS | Enable、Disable | 自動更新機能を有効にします。 デフォルト:  | はい | はい | 
| WEB_JAVA= | Windows macOS Linux | Enable、Disable | ダウンロード済のJavaアプリケーションがWebブラウザまたはJava Web Startでの実行を許可される/されないように、インストールを構成します。 デフォルト:  | はい | いいえ | 
| WEB_JAVA_SECURITY_LEVEL= | Windows macOS Linux | H(高),VH(非常に高) | ブラウザまたはJava Web Startで実行中のJavaアプリケーションのインストールのセキュリティ・レベルを構成します。 デフォルト:  | はい | いいえ | 
| WEB_ANALYTICS= | Windows | Enable、Disable | インストーラによるインストール関連の統計のOracleサーバーへの送信を許可または禁止します。 デフォルト:  | はい | はい | 
| EULA= | Windows | Enable、Disable | JavaアプレットまたはJava Web Startアプリケーションを起動する場合、ユーザーは、エンド・ユーザー・ライセンス契約(EULA)に同意するよう求められます。 デフォルト:  | はい | はい | 
| REBOOT= | Windows | Enable、Disable | 無効にすると、インストーラはJREのインストール後にコンピュータを再起動するようユーザーに求めません。しかし、ほとんどの場合、インストーラはJREのインストール後にコンピュータを再起動する必要はありません。 デフォルト:  | はい | いいえ | 
| NOSTARTMENU= | Windows | Enable、Disable | インストーラがJavaの起動項目を設定せずにJREをインストールすることを指定します。 デフォルト:  | はい | いいえ | 
| REMOVEOUTOFDATEJRES= | Windows | 0、1 | 注意: オンラインおよびオフラインのインストーラ( 
 
 たとえば、 | はい | いいえ | 
次に、Windowsでの構成ファイルのサンプルを示します。次のことを指定します。
サイレント・インストールを実行する。
JREをディレクトリC:\java\jreにインストールする。
ブラウザで実行中の署名なしのJavaアプリケーションのセキュリティ・レベルを「非常に高」に設定する。
例12-1 Windowsのサンプル構成ファイル
INSTALL_SILENT=Enable INSTALLDIR=C:\java\jre WEB_JAVA_SECURITY_LEVEL=VH
構成ファイルを使用してJREをインストールすると、インストーラは、オペレーティング・システムに応じて、コンピュータ内の次のいずれかの場所にファイルを(インストール時に使用されたオプションのサブセットとともに)保存します。
Windows: %ALLUSERSPROFILE%\Oracle\Java\java.settings.cfg
環境変数%ALLUSERSPROFILE%の値は、通常C:\ProgramDataです。
SolarisおよびLinux: /etc/Oracle/Java/java.settings.cfg
macOS: /Library/Application/Support/Oracle/Java/java.settings.cfg