バージョン文字列スキームからメジャー、マイナー、セキュリティおよびパッチ更新リリースを簡単に見分けることができます。
バージョン文字列の形式は、$MAJOR.$MINOR.$SECURITY.$PATCH
です。
$MAJOR
はメジャー・リリースごとに増加するバージョン番号です。たとえばJDK 9のように、Java SEプラットフォームの仕様に記載されるような重要な新機能を含むものをメジャー・リリースと呼びます。メジャー・リリースには新機能のほか既存機能に対する変更が含まれ、入念な計画と十分な周知がされたうえでリリースされます。
$MINOR
はマイナー更新ごとに増加するバージョン番号です。マイナー更新とは、バグ修正や標準APIに対する修正、該当するプラットフォーム仕様の範囲外の機能実装などです。新しいJDK固有API、追加サービス・プロバイダ、新しいガベージ・コレクタ、新しいハードウェア・アーキテクチャへのポートなどが該当します。たとえば、JDK 9の更新がリリースされた場合、バージョン文字列(メジャーおよびマイナー・リリース番号を含む)は9.1になります。
$SECURITY
はセキュリティ更新のリリースごとに増加するバージョン番号です。セキュリティ向上に不可欠な重要な修正を含むものです。たとえば、JDK 9のセキュリティ更新リリースの場合、バージョン形式は9.1.2のようになり、2がセキュリティ更新の値を表します。
$PATCH
は、セキュリティ関連の修正や優先度の高い顧客修正がまとめてリリースされるたびに増加するバージョン番号です。これらの修正は一緒にテストされたうえでリリースされます。たとえば、JDK 9のマイナー・バージョン1、セキュリティ・リリース1、パッチ更新1がリリースされる場合、バージョン文字列は9.1.1.1のようになります。
$SECURITY
、$MINOR
または$MAJOR
のバージョン番号が増加すると、$PATCH
バージョン番号がゼロにリセットされます。
$MAJOR
バージョン番号が増加すると、後続の$MINOR
要素と$SECURITY
要素のバージョン番号がゼロに設定されます。ただし、$MINOR
バージョン番号が増加しても、後続の$SECURITY
バージョン番号がゼロに設定されるとはかぎりません。$MINOR
のバージョン番号に関係なく、セキュリティ・リリースの値が高いほうが、より安全なリリースということになります。
Windowsレジストリの設定を参照してください。