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Java Platform, Standard Editionツール・リファレンス
リリース9
E91918-01
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javapackager

javapackagerコマンドは、JavaアプリケーションとJavaFXアプリケーションのパッケージ化に関連するタスクを実行する場合に使用します。

形式

javapackager command [options]
command

実行するタスク。「javapackagerコマンドのコマンド」を参照してください。

options

空白で区切られた1つ以上のコマンド・オプション。「createbssコマンドのオプション」「createjarコマンドのオプション」「deployコマンドのオプション」「makeallコマンドのオプション」および「signjarコマンドのオプション」を参照してください。

注意:

javapackagerコマンドは、Oracle Solarisでは使用できません。

説明

Javaパッケージャ・ツールでは、配信用にJavaアプリケーションとJavaFXアプリケーションのコンパイル、パッケージ化および準備を行います。javapackagerコマンドは、そのコマンド行バージョンです。使用可能なAntタスクについては、『Java Platform, Standard Editionデプロイメント・ガイド』の「JavaFX Antタスク」を参照してください。

自己完結型アプリケーションについて、JDK 9用のJavaパッケージャでは、jlinkツールによって生成されたJDK 9ランタイム・イメージとともにアプリケーションをパッケージ化します。JDK 8またはJDK 7 JREをアプリケーションとパッケージ化するには、JDK 8 Javaパッケージャを使用します。

javapackagerコマンドのコマンド

コマンド行から次のコマンドを、後にコマンドのオプションを指定して実行できます。

-createbss

CSSファイルをバイナリ形式に変換します。このコマンドとともに使用するオプションについては、「createbssコマンドのオプション」を参照してください。

-createjar

他のパラメータに従ってJARを生成します。このコマンドとともに使用するオプションについては、「createjarコマンドのオプション」を参照してください。

-deploy

配布用のアプリケーション・パッケージを構築します。モジュラ・アプリケーションおよび非モジュラ・アプリケーションがサポートされます。デフォルトでは、デプロイ・タスクはベース・アプリケーション・パッケージを生成します。要求された場合、自己完結型アプリケーション・パッケージを生成することもできます。このコマンドとともに使用するオプションについては、「deployコマンドのオプション」を参照してください。

自己完結型アプリケーションのバンドルには、jlinkを呼び出して作成されるカスタム・ランタイムが含まれます。JDK 9のJavaパッケージャは、アプリケーションをJDK 9ランタイム・イメージとパッケージ化します。JDK 8またはJDK 7 JREをアプリケーションとパッケージ化するには、JDK 8 Javaパッケージャを使用します。

-makeall

注意:

Javaパッケージャ・ツールの-makeallコマンドは、将来のリリースでの削除に備えてJDK 9で非推奨です。

1つの呼出しで、ほとんどの引数が事前定義されたコンパイル、createjarおよびdeployステップを実行し、すべての該当する自己完結型アプリケーション・パッケージの生成を試行します。ソース・ファイルはsrcというフォルダに配置する必要があり、生成されるファイル(JAR、JNLP、HTMLおよび自己完結型アプリケーション・パッケージ)はdistというフォルダに出力されます。このコマンドは、最小限の構成のみが可能で、可能なかぎり自動化されます。このコマンドとともに使用するオプションについては、「makeallコマンドのオプション」を参照してください。

-signjar

注意:

Javaパッケージャ・ツールの-signjarコマンドは、将来のリリースでの削除に備えてJDK 9では非推奨です。また、これは、マルチリリースJARファイルでも動作しません。かわりに、jarsignerツールを使用してJARファイルに署名します。

指定された証明書でJARファイルに署名します。このコマンドとともに使用するオプションについては、「signjarコマンドのオプション」を参照してください。

createbssコマンドのオプション

-outdir dir

生成された出力ファイルを受け取るディレクトリの名前。

-srcdir dir

パックするファイルのベース・ディレクトリ。

-srcfiles files

srcdir内のファイルのリスト。省略すると、srcdir (この場合は必須の引数)にあるすべてのファイルが使用されます。

createjarコマンドのオプション

-appclass app-class

実行するアプリケーション・クラスの修飾名。

-argument arg

JNLPファイルに<fx:argument>要素として挿入する名前なし引数。

-classpath files

依存するJARファイルの名前のリスト。

-manifestAttrs manifest-attributes

追加のマニフェスト属性の名前と値のリスト。構文:

"name1=value1,name2=value2,..."
-nocss2bin

パッケージャは、CSSファイルをバイナリ形式に変換せずにJARファイルにコピーします。

-noembedlauncher

指定した場合、パッケージャはJavaFX起動クラスをJARファイルに追加しません。

-outdir dir

生成された出力ファイルを受け取るディレクトリの名前。

-outfile filename

生成されるファイルの(拡張子なしの)名前。

-paramfile file

アプリケーションに渡される名前付きパラメータとそのデフォルト値が含まれるプロパティ・ファイル。

-preloader preloader-class

実行するJavaFXプリローダー・クラスの修飾名。このオプションは、JavaFXアプリケーションにのみ使用します。ヘッドレス・アプリケーションを含め、Javaアプリケーションには使用しないでください。

-runtimeversion version

必須のJavaFXランタイムのバージョンを指定します。

-srcdir dir

パックするファイルのベース・ディレクトリ。

-srcfiles files

srcdir内のファイルのリスト。省略すると、srcdir (この場合は必須の引数)にあるすべてのファイルがパックされます。

deployコマンドのオプション

--add-modules modulename[,modulename...]

初期モジュールに加えて解決するルート・モジュールを指定します。

-allpermissions

指定した場合、アプリケーションにはJNLPファイル内のすべてのセキュリティ権限が必要となります。

-appclass app-class

実行するアプリケーション・クラスの修飾名。

-argument arg

JNLPファイル内の<fx:argument>要素に挿入する名前なし引数。

-Bbundler-argument=value

自己完結型アプリケーションのパッケージ化に使用するバンドラへの情報を指定します。各バンドラの引数については、「自己完結型アプリケーション・バンドラの引数」を参照してください。

-callbacks callback-methods

生成されたHTMLにユーザー・コールバック・メソッドを1つ以上指定します。形式は次のとおりです。

"name1:value1,name2:value2,..."
-description description

アプリケーションの説明。

-embedjnlp

指定した場合、HTMLドキュメントにJNLPファイルが埋め込まれます。

-embedCertificates

指定した場合、JNLPファイルに証明書が埋め込まれます。

-height height

アプリケーションの高さ。

-htmlparamfile file

生成されるアプリケーションをブラウザ内で実行するときのパラメータが含まれるプロパティ・ファイル。

-isExtension

指定した場合、srcfilesは拡張ファイルとして処理されます。

--limit-modules modulename[,modulename...]

参照可能なモジュールの領域を制限します。

-m modulename [/mainclass]または--module modulename [/mainclass]

解決する初期モジュールと、モジュールで指定されていない場合に実行するメイン・クラスの名前を指定します。

-p module pathまたは--module-path module path

ディレクトリのコロン(:)区切りリスト(各ディレクトリはモジュールのディレクトリです)。

-name name

アプリケーションの名前。

-native type

typejnlpに設定されている場合、Java Web Startアプリケーションに必要なファイルを生成します。それ以外の場合、自己完結型アプリケーション・バンドルを生成します(可能な場合)。-Bオプションを使用して、使用されているバンドラへの引数を指定します。typeを指定した場合、このタイプのバンドルのみが作成されます。タイプを指定しない場合、allが使用されます。

typeには、次の値が有効です。

  • jnlp: Java Web Startアプリケーションの.jnlpおよび.htmlファイルを生成します。

  • all: 実行されているプラットフォームのインストーラをすべて実行し、そのアプリケーションのディスク・イメージを作成します。typeが指定されていない場合、この値が使用されます。

  • installer: 実行されているプラットフォームのインストーラをすべて実行します。

  • image: アプリケーションのディスク・イメージを作成します。

    LinuxおよびWindows: イメージはインストールされるディレクトリです。

    macOS: イメージは.appファイルです。

  • exe: Windows .exe パッケージを生成します。

  • msi: Windowsインストーラ・パッケージを生成します。

  • dmg: macOS用のDMGファイルを生成します。

  • pkg: macOS用の.pkgパッケージを生成します。

  • mac.appStore: Mac App Store用のパッケージを生成します。

  • rpm: Linux用のRPMパッケージを生成します。

  • deb: Linux用のDebianパッケージを生成します。

-nosign

LinuxおよびmacOS: 指定した場合、自己完結型アプリケーションのために生成されるバンドルは、バンドラによって署名されません。署名をサポートするバンドラのためのデフォルトは、署名キーが正しく構成された場合にバンドルに署名することです。この属性は、署名をサポートしないバンドラでは無視されます。

-outdir dir

生成された出力ファイルを受け取るディレクトリの名前。

-outfile filename

生成されるファイルの(拡張子なしの)名前。

-paramfile file

アプリケーションに渡される名前付きパラメータとそのデフォルト値が含まれるプロパティ・ファイル。

-preloader preloader-class

実行するJavaFXプリローダー・クラスの修飾名。このオプションは、JavaFXアプリケーションにのみ使用します。ヘッドレス・アプリケーションを含め、Javaアプリケーションには使用しないでください。

-srcdir dir

パックするファイルのベース・ディレクトリ。

-srcfiles files

srcdir内のファイルのリスト。省略すると、srcdir (この場合は必須の引数)にあるすべてのファイルが使用されます。

--strip-native-commands [true|false]

java.exeなどのコマンド行ツールを、自己完結型アプリケーションを使用してパッケージ化するために生成されるJavaランタイムから削除します。デフォルトはtrueです。ランタイムにツールを保存するには、falseを指定します。

-templateId

テンプレート処理を行うアプリケーションのアプリケーションID。

-templateInFilename

HTMLテンプレート・ファイルの名前。プレースホルダの形式は次のとおりです。

#XXXX.YYYY(APPID)#

APPIDはアプリケーションの識別子で、XXXXは次のいずれかです。

  • DT.SCRIPT.URL

    配備ツールキット内のdtjava.jsの場所。デフォルトの場所は次のとおりです

    http://java.com/js/dtjava.js.

  • DT.SCRIPT.CODE

    配備ツールキットのdtjava.jsを組み込むスクリプト要素。

  • DT.EMBED.CODE.DYNAMIC

    アプリケーションを特定のプレースホルダに埋め込むコード。コードは、function()メソッド内にラップする必要があります。

  • DT.EMBED.CODE.ONLOAD

    onloadフックを使用してアプリケーションをWebページに埋め込むために必要なすべてのコード(dtjava.jsの組込みを除く)。

  • DT.LAUNCH.CODE

    アプリケーションを起動するために必要なコード。コードは、function()メソッド内にラップする必要があります。

-templateOutFilename

テンプレートから生成されるHTMLファイルの名前。

-title title

アプリケーションのタイトル。

-updatemode update-mode

JNLPファイルの更新モードを設定します。

-vendor vendor

アプリケーションのベンダー。

-width width

アプリケーションの幅。

makeallコマンドのオプション

注意:

Javaパッケージャ・ツールの-makeallコマンドは、将来のリリースでの削除に備えてJDK 9で非推奨です。
-appclass app-class

実行するアプリケーション・クラスの修飾名。

-classpath files

依存するJARファイルの名前のリスト。

-height height

アプリケーションの高さ。

-name name

アプリケーションの名前。

-preloader preloader-class

実行するJavaFXプリローダー・クラスの修飾名。このオプションは、JavaFXアプリケーションにのみ使用します。ヘッドレス・アプリケーションを含め、Javaアプリケーションには使用しないでください。

-v

詳細出力を有効にします。

-width width

アプリケーションの幅。

signjarコマンドのオプション

注意:

Javaパッケージャ・ツールの-signjarコマンドは、将来のリリースでの削除に備えてJDK 9では非推奨です。また、これは、マルチリリースJARファイルでも動作しません。jarsignerツールを使用してJARファイルに署名します。
-alias key-alias

キーの別名。

-keyPass password

キーを復元するためのパスワード。

-keyStore file

キーストア・ファイルの名前。

-outdir dir

生成された出力ファイルを受け取るディレクトリの名前。

-storePass password

キーストアの整合性を確認したり、ロックを解除したりするためのパスワード。

-storeType type

キーストアのタイプ。デフォルト値はjksです。

-srcdir dir

パックするファイルのベース・ディレクトリ。

-srcfiles files

srcdir内のファイルのリスト。省略すると、srcdir (この場合は必須の引数)にあるすべてのファイルがパックされます。

自己完結型アプリケーション・バンドラの引数

-deployコマンドの-Bbundler-argument=valueオプションは、自己完結型アプリケーションの生成時に使用します。このオプションを使用すると、自己完結型アプリケーションの作成に使用されるバンドラの引数を設定できます。複数の引数を設定するには、引数ごとにこのオプションのインスタンスを渡します。各バンドラ・タイプに、独自の引数セットがあります。

次の各項では、使用可能なバンドラの有効な引数について説明します。

一般的なバンドラ引数

一般的なバンドラ引数は、すべてのバンドラに対して有効です。

appVersion=version

アプリケーション・パッケージのバージョン。一部のバンドラでは、バージョン文字列の形式が制限されます。

arguments=option=value

起動時にアプリケーションに渡される引数。引数リストは引用符で囲みます。複数のオプションを渡すには、次のように、オプション/値ペアを空白で区切ります。

-Barguments="this.is.a.test=tru one.more.arg=affirmative" 
classPath=path

アセンブルされたアプリケーション・ディレクトリへの相対的なクラス・パス。一般的に、パスはJARファイル・マニフェストから抽出され、他のjavapackagerコマンドを使用している場合は設定する必要はありません。

dropinResourcesRoot=directory

バンドラ固有のドロップイン・リソースを検索するディレクトリ。たとえば、macOSの場合、現在のディレクトリでInfo.plistファイルを検索するには、次を使用します。

-BdropinResourcesRoot=.

ファイルが現在のディレクトリで見つかります: package/macosx/Info.plist

icon=path

アプリケーション・ランチャおよびその他の支援ツールに使用されるデフォルト・アイコンの場所。

Linux: 形式は.pngである必要があります。

macOS: 形式は.icnsである必要があります。

Windows: 形式は.icoである必要があります。

identifier=value

mac.CFBundleIdentifierなど、他のプラットフォーム固有の値に使用されるデフォルト値。DNS順序の反転をお薦めします(例: com.example.application.my-application)。

jvmOptions=option

アプリケーションの実行時にJVMに渡されるオプション。javaコマンドに有効なオプションを使用できます。複数のオプションを渡すには、次の例に示すように-Bオプションの複数インスタンスを使用します。

-BjvmOptions=-Xmx128m -BjvmOptions=-Xms128m
jvmProperties=property=value

アプリケーションの実行時にVMに渡されるJavaシステム・プロパティ。javaコマンドの-Dオプションに有効なプロパティを使用できます。プロパティ名とそのプロパティの値の両方を指定します。複数のプロパティを渡すには、次の例に示すように-Bオプションの複数インスタンスを使用します。

-BjvmProperties=apiUserName=example -BjvmProperties=apiKey=abcdef1234567890
mainJar=filename

アプリケーションのメイン・クラスを含むJARファイルの名前。一般的に、ファイル名はJARファイル・マニフェストから抽出され、他のjavapackagerコマンドを使用している場合は設定する必要はありません。

preferencesID=node

ユーザーがオーバーライドできるJVMオプションを確認するために調べるプリファレンス・ノード。指定したノードは、オプション-Dapp.preferences.idとして実行時にアプリケーションに渡されます。この引数は、userJVMOptions引数とともに使用されます。

runtime=path

Java Web Startアプリケーションとともに使用するJREまたはJDKの場所で、-nativeオプションがjnlpに設定されている場合のみ有効です。

userJvmOptions=option=value

ユーザーがオーバーライドできるJVMオプション。javaコマンドに有効なオプションを使用できます。オプション名とそのオプションの値の両方を指定します。複数のオプションを渡すには、次の例に示すように-Bオプションの複数インスタンスを使用します。

-BuserJvmOptions=-Xmx=128m -BuserJvmOptions=-Xms=128m

macOSアプリケーション・バンドラ引数

mac.category=category

アプリケーションのカテゴリ。カテゴリは、Apple Developer Webサイトにあるカテゴリ・リスト内に含まれている必要があります。

mac.CFBundleIdentifier=value

CFBundleIdentifierの情報plistに格納されている値。この値は、グローバルに一意である必要があり、文字、数字、ドットおよびダッシュのみを含む必要があります。DNS順序の反転をお薦めします(例: com.example.application.my-application)。

mac.CFBundleName=name

macOSメニュー・バーに表示されるアプリケーションの名前。16文字未満の名前をお薦めします。デフォルトはname属性です。

mac.CFBundleVersion=value

アプリケーションのバージョン番号は内部的に使用されます。値は1つ以上3つ以下の整数である必要があり、1.3や2.0.1のようにピリオド(.)で区切ります。値は、appVersion引数の値と異なる可能性があります。appVersion引数が有効な値で指定され、mac.CFBundleVersion引数が指定されていない場合、appVersion値が使用されます。どちらの引数も指定されていない場合、100がバージョン番号として使用されます。

mac.signing-key-developer-id-app=key

開発者IDまたはGatekeeper署名に使用する署名キーの名前。Apple Developer Webサイトから標準のキーをインポートした場合、そのキーがデフォルトで使用されます。鍵を特定できない場合、アプリケーションは署名されません。

mac.bundle-id-signing-prefix=prefix

plistまたは既存の署名がないバイナリがバンドル内に見つかった場合に署名済バイナリに適用される接頭辞。

macOS DMG (ディスク・イメージ)バンドラ引数

ディスク・イメージがマウント可能になる前に、macOS DMGインストーラは、licenseFileによって指定されているライセンス・ファイル(指定されている場合)を表示します。

licenseFile=path

バンドラによって表示または記録される使用許諾契約(EULA)の場所。パスは、パッケージ・アプリケーション・リソースに相対的です(例: -BlicenseFile=COPYING)。

systemWide=boolean

使用対象のドラッグしてインストールするターゲットを示すフラグ。アプリケーション・フォルダを表示するには、trueに設定します。デスクトップ・フォルダを表示するには、falseに設定します。デフォルトはtrueです。

mac.CFBundleVersion=value

アプリケーションのバージョン番号は内部的に使用されます。値は1つ以上3つ以下の整数である必要があり、1.3や2.0.1のようにピリオド(.)で区切ります。値は、appVersion引数の値と異なる可能性があります。appVersion引数が有効な値で指定され、mac.CFBundleVersion引数が指定されていない場合、appVersion値が使用されます。どちらの引数も指定されていない場合、100がバージョン番号として使用されます。

mac.dmg.simple=boolean

AppleScriptコードの実行に依存するDMGカスタマイズ手順をスキップするかどうかを示すフラグ。trueに設定して、手順をスキップします。trueに設定されている場合、ディスク・ウィンドウにバックグラウンド・イメージがないため、アイコンが所定の位置に移動しません。systemWide引数もtrueに設定されている場合、ルート・アプリケーション・フォルダのシンボリック・リンクがDMGファイルに追加されます。systemWide引数がfalseに設定されている場合、アプリケーションのみがDMGファイルに追加され、デスクトップのリンクは追加されません。

macOS PKGバンドラ引数

macOS PKGインストーラは、ウィザードを示し、licenseFileによって指定されているライセンス・ファイルをウィザード内のページの1つとして表示します。ユーザーはアプリケーションをインストールする前に条件に同意する必要があります。

licenseFile=path

バンドラによって表示または記録される使用許諾契約(EULA)の場所。パスは、パッケージ・アプリケーション・リソースに相対的です(例: -BlicenseFile=COPYING)。

mac.signing-key-developer-id-installer=key

開発者IDまたはGatekeeper署名に使用する署名キーの名前。Apple Developer Webサイトから標準のキーをインポートした場合、そのキーがデフォルトで使用されます。鍵を特定できない場合、アプリケーションは署名されません。

mac.CFBundleVersion=value

アプリケーションのバージョン番号は内部的に使用されます。値は1つ以上3つ以下の整数である必要があり、1.3や2.0.1のようにピリオド(.)で区切ります。値は、appVersion引数の値と異なる可能性があります。appVersion引数が有効な値で指定され、mac.CFBundleVersion引数が指定されていない場合、appVersion値が使用されます。どちらの引数も指定されていない場合、100がバージョン番号として使用されます。

Mac App Storeバンドラ引数

mac.app-store-entitlements=path

アプリケーションが動作する資格を含むファイルの場所。ファイルは、Appleによって指定されている形式である必要があります。ファイルへのパスは、絶対条件で指定することも、javapackagerの呼出しに対して相対的に指定することもできます。資格を指定しない場合、アプリケーションは、通常のアプレット・サンドボックスよりも厳しいサンドボックスで動作し、ネットワーク・ソケットおよびすべてのファイルへのアクセスが拒否されます。

mac.signing-key-app=key

Mac App Storeのアプリケーション署名キーの名前。Apple Developer Webサイトから標準のキーをインポートした場合、そのキーがデフォルトで使用されます。鍵を特定できない場合、アプリケーションは署名されません。

mac.signing-key-pkg=key

Mac App Storeのインストーラ署名キーの名前。Apple Developer Webサイトから標準のキーをインポートした場合、そのキーがデフォルトで使用されます。鍵を特定できない場合、アプリケーションは署名されません。

mac.CFBundleVersion=value

アプリケーションのバージョン番号は内部的に使用されます。値は1つ以上3つ以下の整数である必要があり、1.3や2.0.1のようにピリオド(.)で区切ります。値は、appVersion引数の値と異なる可能性があります。appVersion引数が有効な値で指定され、mac.CFBundleVersion引数が指定されていない場合、appVersion値が使用されます。どちらの引数も指定されていない場合、100がバージョン番号として使用されます。このバージョンが既存のアプリケーションのアップグレードである場合、値は以前のバージョン番号より大きくする必要があります。

Linux Debianバンドラ引数

licenseFile引数によって指定されているライセンス・ファイルは、すべてのケースにおいてユーザーに示されませんが、ファイルはアプリケーション・メタデータに含まれています。

category=category

アプリケーションのカテゴリ。例については、『Desktop Menu Specification』「Registered Categories」を参照してください。

copyright=string

アプリケーションのコピーライト文字列。この引数は、Debianメタデータで使用されます。

email=address

DebianのMaintainerフィールドで使用される電子メール・アドレスです。

licenseFile=path

バンドラによって表示または記録される使用許諾契約(EULA)の場所。パスは、パッケージ・アプリケーション・リソースに相対的です(例: -BlicenseFile=COPYING)。

licenseType=type

-BlicenseType=Proprietaryまたは"-BlicenseType=GPL v2 + Classpath Exception"などのライセンス・タイプの短縮名。

vendor=value

アプリケーションを提供する会社、組織または個人。この引数は、DebianのMaintainerフィールドで使用されます。

Linux RPMバンドラ引数

category=category

アプリケーションのカテゴリ。例については、『Desktop Menu Specification』「Registered Categories」を参照してください。

licenseFile=path

バンドラによって表示または記録される使用許諾契約(EULA)の場所。パスは、パッケージ・アプリケーション・リソースに相対的です(例: -BlicenseFile=COPYING)。

licenseType=type

-BlicenseType=Proprietaryまたは"-BlicenseType=GPL v2 + Classpath Exception"などのライセンス・タイプの短縮名。

vendor=value

アプリケーションを提供する会社、組織または個人。

Windows EXEバンドラ引数

copyright=string

アプリケーションのコピーライト文字列。文字列は、100文字未満の単一行である必要があります。この引数は、様々な実行可能ファイルおよびレジストリ・メタデータで使用されます。

installdirChooser=boolean

アプリケーションがインストールされるディレクトリをユーザーが選択できるかどうかを示すフラグ。ユーザーがディレクトリを選択するためのダイアログボックスを表示する場合は、trueに設定します。systemWide引数で指定したディレクトリにアプリケーションをインストールする場合は、falseに設定します。デフォルトはfalseです。

licenseFile=path

バンドラによって表示または記録される使用許諾契約(EULA)の場所。パスは、パッケージ・アプリケーション・リソースに相対的です(例: -BlicenseFile=COPYING)。

menuHint=boolean

ショートカットがスタート・メニューまたはスタート画面にインストールされているかどうかを示すフラグ。ショートカットをインストールするには、trueに設定します。デフォルトはtrueです。

shortcutHint=boolean

ショートカットがデスクトップに配置されているかどうかを示すフラグ。ショートカットをデスクトップに追加するには、trueに設定します。デフォルトは、falseです。

systemWide=boolean

アプリケーションのインストール先がProgram Filesディレクトリか、ユーザーのホーム・ディレクトリ内の標準の場所かを示すフラグ。アプリケーションをProgram Filesにインストールする場合は、trueに設定します。アプリケーションをユーザーのホーム・ディレクトリにインストールするには、falseに設定します。デフォルトは、falseです。

win.menuGroup=group

menuHinttrueの場合に、アプリケーションをインストールするメニュー・グループ。menuHintfalseの場合に、この引数は無視されます。

vendor=value

アプリケーションを提供する会社、組織または個人。この引数は、様々な実行可能ファイルおよびレジストリ・メタデータで使用されます。

Windows MSIバンドラ引数

installdirChooser=boolean

アプリケーションがインストールされるディレクトリをユーザーが選択できるかどうかを示すフラグ。ユーザーがディレクトリを選択するためのダイアログボックスを表示する場合は、trueに設定します。systemWide引数で指定したディレクトリにアプリケーションをインストールする場合は、falseに設定します。デフォルトはfalseです。

licenseFile=path

バンドラによって表示または記録される使用許諾契約(EULA)の場所。パスは、パッケージ・アプリケーション・リソースに相対的です(例: -BlicenseFile=COPYING)。

menuHint=boolean

ショートカットがスタート・メニューまたはスタート画面にインストールされているかどうかを示すフラグ。ショートカットをインストールするには、trueに設定します。デフォルトはtrueです。

shortcutHint=boolean

ショートカットがデスクトップに配置されているかどうかを示すフラグ。ショートカットをデスクトップに追加するには、trueに設定します。デフォルトは、falseです。

systemWide=boolean

アプリケーションのインストール先がProgram Filesディレクトリか、ユーザーのホーム・ディレクトリ内の標準の場所かを示すフラグ。アプリケーションをプログラム・ファイルにインストールするには、trueに設定します。アプリケーションをユーザーのホーム・ディレクトリにインストールするには、falseに設定します。デフォルトはtrueです。

win.menuGroup=group

menuHinttrueの場合に、アプリケーションをインストールするメニュー・グループ。menuHintfalseの場合に、この引数は無視されます。

vendor=value

アプリケーションを提供する会社、組織または個人。この引数は、様々な実行可能ファイルおよびレジストリ・メタデータで使用されます。

非推奨のオプション

次のオプションは、パッケージ化ツールで使用されておらず、存在していても無視されます。

-embedCertificates

指定した場合、JNLPファイルに証明書が埋め込まれます。非推奨の–deployオプション。

-noembedlauncher

指定した場合、パッケージャはJavaFX起動クラスをJARファイルに追加しません。非推奨。

  • -vオプションは、任意のタスク・コマンドで詳細出力を有効にするために使用できます。

  • コマンドに-srcdirオプションを指定できる場合は、このオプションを複数回使用できます。-srcfilesオプションを指定した場合は、その引数に指定したファイルが、先行する-srcdirオプションに指定した場所で検索されます。-srcdir-srcfilesの前に指定されていない場合は、javapackagerコマンドの実行元となるディレクトリが使用されます。

例1   -createjarコマンドの使用
javapackager -createjar -appclass package.ClassName
  -srcdir classes -outdir out -outfile outjar -v

classesディレクトリの内容をoutjar.jarにパッケージ化し、アプリケーション・クラスをpackage.ClassNameに設定します。

例2   -deployコマンドの使用
javapackager -deploy -outdir outdir -outfile outfile -width 34 -height 43 
  -name AppName -appclass package.ClassName -v -srcdir compiled

package.ClassNameによって起動され、34 x 43ピクセルの寸法を持つアプリケーションAppNameのために、outfile.jnlpファイルおよび対応するoutfile.htmlファイルをoutdirに生成します。

例3   -makeallコマンドの使用

注意:

Javaパッケージャ・ツールの-makeallコマンドは、将来のリリースでの削除に備えてJDK 9で非推奨です。
javapackager -makeall -appclass brickbreaker.Main -name BrickBreaker -width 600
-height 600

コンパイル、createjarおよびdeployを含むすべてのパッケージ化作業を実行します。

例4   -signjarコマンドの使用

注意:

Javaパッケージャ・ツールの-signjarコマンドは、将来のリリースでの削除に備えてJDK 9では非推奨です。また、これは、マルチリリースJARファイルでも動作しません。jarsignerツールを使用してJARファイルに署名します。
javapackager -signJar -outdir dist -keyStore sampleKeystore.jks -storePass ****
-alias duke -keypass **** -srcdir dist

distディレクトリ内のすべてのJARファイルに署名し、指定された別名、keyStoreおよびstorePassを使って証明書を添付し、署名されたJARファイルをdistディレクトリに再び配置します。

例5   バンドラ引数を指定した-deployコマンドの使用

Linux:

自己完結型アプリケーションとしてBrickBreakerアプリケーションを実行するためのネイティブLinux Debianパッケージを生成します。

javapackager -deploy -native deb -Bcategory=Education -BjvmOptions=-Xmx128m 
    -BjvmOptions=-Xms128m -outdir packages -outfile BrickBreaker -srcdir dist 
    -srcfiles BrickBreaker.jar -appclass brickbreaker.Main -name BrickBreaker 
    -title "BrickBreaker demo"

Windows:

自己完結型アプリケーションとしてBrickBreakerアプリケーションを実行するためのネイティブWindows EXEパッケージを生成します。

javapackager -deploy -native exe -BsystemWide=true -BjvmOptions=-Xmx128m 
    -BjvmOptions=-Xms128m -outdir packages -outfile BrickBreaker -srcdir dist 
    -srcfiles BrickBreaker.jar -appclass brickbreaker.Main -name BrickBreaker 
    -title "BrickBreaker demo"