フィルタと選択ステップの2つを使用して、分析を実行すると表示される結果を限定し、結果が特定の質問に対する解答となるようにします。
分析に対して選択した列とフィルタと選択ステップによって、結果に何が含まれるかが決まります。フィルタの選択ステップに基づき、基準に合う結果のみが表示されます。たとえば、所属する業界によっては、フィルタと選択ステップを使用して、業績が最もよい10人、特定のブランドの売上金額、最も収益性の高い顧客などを確認することが考えられます。
プロンプトと呼ばれる別の種類のフィルタは、ダッシュボードのすべてのアイテムに適用できます。実行時にプロンプトを使用して、選択ステップおよびフィルタを完了できます。詳細は、ダッシュボードと分析でのプロンプトを参照してください。
Oracle BI Enterprise Editionにはフィルタ・ビューと選択ステップ・ビューがあり、これらを分析に追加すると、その分析に適用されているフィルタや選択ステップが表示されます。これらのビューを追加すると、分析内の情報に対するユーザーの理解度が高まります。分析にビューを追加する方法の詳細は、ダッシュボードでの表示用のビューの追加を参照してください。
フィルタと選択ステップは列レベル・ベースで適用し、分析でデータを限定する2つの方法を提供します。
フィルタは常に、選択ステップが適用される前に列に適用されます。ステップは指定された順序で適用されます。フィルタと選択ステップは様々な点で異なります。
フィルタ
フィルタは、属性列およびメジャー列に直接適用できます。フィルタは問合せの集計前に適用され、問合せとメジャーの結果の値に作用します。たとえば、集計すると100になるメンバーのリストがあるとします。時間の経過とともに、フィルタ基準に合うメンバーが増え、集計が200になります。
選択ステップ
選択ステップは問合せの集計後に適用され、表示されているメンバーにのみ作用し、結果の集計値には作用しません。たとえば、集計すると100になる階層メンバーのリストがあるとします。選択ステップを使用してメンバーの1つを削除した場合、集計は100のままです。
選択ステップは、属性列と階層列の両方に作成できます。選択ステップは列ごとで、列をまたぐことができません。属性列には集計メンバーがないため、属性列に対しては選択ステップを使用してもフィルタを使用しても階層列ほど違いは出ません。メジャー列が「選択ステップ」ペインに表示されている場合、ステップによって影響を受けないようステップを作成できません。メジャーは、属性列および階層列に対する条件ステップ($1百万より多い売上など)の作成に使用されます。