分析に含めるデータ・メンバーを指定すると、データ・ソースからのデータの選択が作成されます。
選択ごとに、特定の列(製品、地理など)に対するメンバー・セットの基準を指定します。各選択は1つ以上のステップで構成されます。ステップは、選択に影響を与える指示(テキスト"ABC"を値に含む製品メンバーの追加など)です。ステップが実行される順序は、データの選択に影響を及ぼします。各ステップはその列のすべてのメンバーに作用するのではなく、前のステップからの結果に増分的に作用します。
これらの選択ステップは、「選択ステップ」ペインに表示できます。ステップは、次の方法で作成されます。
列を分析に追加すると、特定のメンバーを明示的に追加しないかぎり、すべてのメンバーで開始する選択ステップが自動的に作成されます。「結果」タブで列メンバーをドラッグ・アンド・ドロップして分析に追加することでも、ステップが自動的に作成されます。たとえば、年の階層列からメンバーFY2007とFY2008をピボット表にドラッグ・アンド・ドロップするとします。「FY2007, FY2008を追加」という選択ステップが作成されます。
グループと計算項目を追加すると、ステップが自動的に作成されます。
特定の階層列または属性列に対するデータの選択を絞り込むために、右クリックの相互作用(「関連項目の追加」や「保持のみ」など)を使用すると、ステップが自動的に作成されます。これらの選択ステップを削除するには、「グループの削除」や計算項目の削除などの右クリック相互作用を使用します。追加情報は、ビューの右クリック相互作用を参照してください。
「選択ステップ」ペインを使用してステップを直接作成し、特定の階層列または属性列に対するデータの選択を詳細に指定できます。「選択ステップ」ペインは、「結果」タブ、「基準」タブおよび一部のビュー・エディタなどの様々な場所から表示できます。
選択ステップのタイプは次のいずれかです。
明示的なメンバーのリスト - ステップに、列のメンバーのリスト(ボストン、ニューヨーク、カンザス、南部など)を含めることができます。階層列の場合、メンバーの階層レベルは異なっていてもかまいません。属性列の場合、メンバーの列はその列のみです。
条件ステップ - ある条件に基づいて列からメンバーを選択することを指定できるステップで、メジャーや上位/下位の値に基づく場合も含めた様々なタイプの1つです。このメンバー・リストは動的で、実行時に決まります。
階層に基づいたステップ - メンバーの選択に使用する関係のタイプを選択できるようにする階層列用のステップです。家族関係(子、親など)、特定の階層レベル(レベル・ベースの階層の場合のみ)またはレベル関係(レベル・ベースの階層の場合のみ)を選択できます。
グループと計算項目 - ステップにグループまたは計算項目を含めることができます。グループと計算項目は追加ステップにのみ使用でき、保持のみステップまたは削除ステップでは使用できません。
詳細は、グループと計算項目の使用を参照してください。
注意:
選択ステップを操作する際に、テキスト以外の階層列(たとえば、日付や時間など)でメンバーを検索している場合、検索結果は得られません。ステップは、様々な場所で表示できる「選択ステップ」ペインで作成します。
次の手順で、「結果」タブでのステップの作成方法について説明します。
選択ステップを作成するには:
ビューの特定の階層列または属性列に対するデータの選択を絞り込むために、右クリックの相互作用(「関連項目の追加」や「保持のみ」など)を使用すると、選択ステップが自動的に作成されます。ビューの右クリック相互作用を参照してください。
分析に選択ステップを追加した後、「分析」エディタ: 「結果」タブに移動して、「選択ステップ」ビューを分析に追加します。選択ステップ・ビューを追加すると、その分析に適用された選択ステップをユーザーが実行時に表示できるようになります。「選択ステップ」ビューの追加の詳細は、「結果」タブ: 「選択ステップ」エディタを参照してください。
選択ステップをグループ・オブジェクトとして保存すると、それらを複数の場所で再利用できます。
選択ステップのセットを作成した場合、インラインまたは名前付きでのグループおよび計算項目の保存に記載のとおり、セットをグループ・オブジェクトとして保存し、再利用できます。
リポジトリが二重列用に構成されている場合、二重列に選択ステップを作成できます。
二重列上に選択ステップを作成するには、その列の表示値を選択します。その表示値に対応するコード値を使用してステップが自動的に評価されます。
二重列を使用する場合、注意して「新規計算項目」ダイアログを使用してください。計算項目のカスタム式に、データ・セットの最初の行からの列を指定する$1などの位置の演算子を含めることができます。位置の演算子を含める場合、式の評価時、表示値はコード値にマップされません。
二重列については、二重列機能の理解を参照してください。