インラインまたは名前付きでのオブジェクトの保存

この項では、オブジェクトのインラインまたは名前付きでの保存について説明します。内容は次のとおりです。

インライン・オブジェクトまたは名前付きオブジェクトとは

特定のオブジェクトを使用する際、他のオブジェクトを作成して、そのオブジェクトとともに保存できます。

他のオブジェクトとともに保存される場合、そのオブジェクトはインラインで保存されます。フィルタ、グループおよび計算項目をインラインで保存できます。たとえば、分析の一部としてグループを作成できます。分析を保存すると、グループはインラインで、つまり分析とともに保存されます。

これらのオブジェクトは、インラインで保存する以外に、個別のオブジェクトとしてOracle BIプレゼンテーション・カタログにサブジェクト領域とともに保存できます。オブジェクトを単独で保存すると、オブジェクトは名前付きオブジェクトになります。1つのオブジェクトを作成し、名前付きオブジェクトで指定された列を含む分析、ダッシュボード(フィルタの場合)やダッシュボード・ページ(フィルタの場合)に複数回使用できるため、名前付きオブジェクトによって再利用性が得られます。名前付きオブジェクトを更新および保存すると、名前付きオブジェクトが使用されているすべてのオブジェクトに更新がただちに適用されます。

たとえば、グループを分析にインラインで保存した後で、単独のオブジェクトとしてカタログに保存できます。その名前付きグループを「カタログ」ペインから他の分析に適用できます。

名前付きオブジェクトのフォルダ構造とは

名前付きフィルタ、グループおよび計算項目は、関連するサブジェクト領域フォルダに通常保存されます。

サブジェクト領域フォルダに保存することによって、同じサブジェクト領域に対して分析を作成する場合にオブジェクトが使用可能であることが保証されます。

/My Foldersに保存されている名前付きオブジェクトは、そのユーザーのみが使用できます。/Shared Foldersフォルダに保存されているオブジェクトは、フォルダにアクセスする権限を持つ他のユーザーも使用できます。サブジェクト領域フォルダが/My Foldersフォルダにも/Shared Foldersフォルダにもない場合、サブジェクト領域フォルダが自動的に作成されます。オブジェクトを保存する際、「名前を付けて保存」ダイアログにはデフォルトの保存パス/My Folders/Subject Area Contents/<subject area>が表示されます。ただし、ダイアログの「フォルダ」領域には、カタログ内のサブジェクト領域フォルダのすべてのインスタンスが表示され続けます。

インラインまたは名前付きでのフィルタの保存

フィルタはインライン・フィルタまたは名前付きフィルタとして保存できます。

「分析」エディタ: 「基準」タブの「フィルタ」ペインでインライン・フィルタを作成する際、オプションでインライン・フィルタを名前付きフィルタとして保存できます。名前付きフィルタは、分析レベルで作成することも、グローバル・ヘッダーからスタンドアロン・オブジェクトとして作成することもできます。

名前付きフィルタは、ダッシュボードに埋め込まれている分析または同じダッシュボード・ページに埋め込まれている分析のすべてまたは一部をフィルタできます。

インラインまたは名前付きでのグループおよび計算項目の保存

グループおよび計算項目を保存すると、アプリケーション全体でこれらの関数を再使用できます。

グループまたは計算項目をインライン・オブジェクトまたは名前付きオブジェクトとして保存できます。

  • ビューの編集や保存の際、または複合レイアウトでの操作の際にグループまたは計算項目を作成すると、グループまたは計算項目は分析にインラインで保存されます。

  • 「選択ステップ」ペインでの操作時は、次のようになります。

    • カタログ内の名前付きオブジェクトとしてステップ内にあるグループまたは計算項目を保存できます。

    • ステップのセットまたは列に対する結果のメンバー・リストを名前付きオブジェクトとして保存できます。ステップの1つに計算項目が含まれる場合、ステップのセットをグループとして保存できません。

分析への保存済グループの追加方法は、別の分析へのグループの追加を参照してください。

計算項目またはグループを名前付きオブジェクトとしてカタログに保存するには:

  1. 「選択ステップ」ペインを表示します。

  2. 計算項目またはグループのリンクをクリックし、「計算項目を次の名前で保存」または「グループを次の名前で保存」 をクリックして「名前を付けて保存」ダイアログを表示します。

  3. ダイアログを完成させ、オブジェクトをカタログに保存します。

ステップのセットをグループとしてカタログに保存するには:

  1. 「選択ステップ」ペインを表示します。

  2. 列名の一番右にある「選択ステップの保存」ボタンをクリックします。

  3. 「選択ステップの保存」ダイアログを完成させ、グループをオブジェクトとしてカタログに保存します。