二重列機能の理解

コード列を表示してデータの列を表示するためには、二重列を構成する必要があります。

Oracle BI EEには、二重列と呼ばれる機能があります。リポジトリが二重列用に構成されている場合、列データには、コード列がマップされた表示列が含まれます(つまり、二重に列を持っています)。表示列には、列データの表示値(優良、良、不可など)が含まれます。コード列には、表示値を一意に識別し、ユーザーまたはロケールによって変化しないコード値が含まれており、1 (優良を一意に識別)、2 (良を一意に識別)、3 (不可を一意に識別)などがあります。

Oracle BI EEで、分析の一部あるいはフィルタのベースなどとして二重列を処理する場合、表示値ではなく、コード値を使用するSQL文を生成してOracle BIサーバーに発行するため、フィルタ言語に依存しません。

二重列機能を使用すると、次のことが可能です:

  • 言語に依存しないコードで自動的にフィルタ処理される国際化された分析を作成します。(以前のリリース(11gより前)では、フィルタは言語に依存していませんでした。)たとえば、フランス語のユーザーと英語のユーザーの両方が使用できる1つのフィルタ付き分析を作成できます。

  • グループによって必要な表示値が異なる場合でもグループ間で共有できる共通分析を作成します。たとえば、あるグループには、ステータス・フィールドに優良、良、不可の値が表示され、別のグループには、最良、可、不可の値が表示される共通分析を作成できます。

  • 既存の分析を壊さず、表示値を変更します。たとえば、優良という表示値でフィルタされる分析があるとします。二重列の場合、表示値の優良ではなく、優良のコード値で、コード列がフィルタされます。つまり、既存の分析を壊すことなく、優良という表示値を最良に変更できるということです。

また、組織で、Oracle BI EE内でのコード値の表示が許可されている場合、「新規フィルタ」ダイアログなどの一部のダイアログで、表示値ではなく、コード値を使用できます。たとえば、フィルタの適用時に使用する値を指定する際、表示値ではなく、コード値を指定できるということです。

二重列機能を利用する前に、管理者は、コード列を表示列にマップすることでリポジトリを構成する必要があります。リポジトリが二重列用に構成されているかどうかは、管理者に確認してください。