カスタム書式設定文字列

日付と時間のカスタム書式設定文字列は、タイムスタンプ、日付および時間を含む列または階層レベルを書式設定する追加オプションです。

カスタム書式設定文字列を列または階層レベルに設定するには、「列のプロパティ」ダイアログ: 「データ書式」タブの「カスタムの日付書式」フィールドを使用するか(日付と時間フィールドの場合)、「カスタムの数値書式」フィールドを使用します(数値フィールドの場合)。

この項は次のトピックで構成されています。

日付と時間フィールドに対するカスタム書式設定文字列

「列のプロパティ」ダイアログ:「データ書式」タブの「カスタムの日付書式」フィールドに、列または階層レベルのカスタム書式設定文字列を設定することができます。

この項は次のトピックで構成されています。

一般的なカスタム書式設定文字列

これらの文字列を使用してカスタムの時間または日付の書式設定を作成できます。

表に、一般的なカスタム書式設定文字列と、それによって表示される結果を示します。これらによって、日付と時間のフィールドをユーザーのロケールで表示できます。

一般的な書式設定文字列 結果

[FMT:dateShort]

ロケールの短い日付書式で日付を書式設定します。[FMT:date]とも入力できます。

[FMT:dateLong]

ロケールの長い日付書式で日付を書式設定します。

[FMT:dateInput]

システムで入力に対して許容される書式で日付を書式設定します。

[FMT:time]

ロケールの時間書式で時間を書式設定します。

[FMT:timeHourMin]

ロケールの時間書式で時間を書式設定しますが、秒を省略します。

[FMT:timeInput]

システムで入力に対して許容される書式で時間を書式設定します。

[FMT:timeInputHourMin]

システムで入力に対して許容される書式で時間を書式設定しますが、秒を省略します。

[FMT:timeStampShort]

[FMT:dateShort] [FMT:time]と入力するのと同じです。ロケールの短い日付書式で日付を書式設定し、ロケールの時間書式で時間を書式設定します。[FMT:timeStamp]とも入力できます。

[FMT:timeStampLong]

[FMT:dateLong] [FMT:time]と入力するのと同じです。ロケールの長い日付書式で日付を書式設定し、ロケールの時間書式で時間を書式設定します。

[FMT:timeStampInput]

[FMT:dateInput] [FMT:timeInput]と同じです。システムで入力に対して許容される書式で日付と時間を書式設定します。

[FMT:timeHour]

ロケールの書式で時間フィールドのみを書式設定します(8 PMなど)。

YYまたはyy

必要に応じて左側にゼロ詰めをして、年の最後の2桁を表示します(たとえば、2001の場合、01)。

YYYまたはyyy

必要に応じて左側にゼロ詰めをして、年を4桁で表示します(たとえば、0523)。

YYYYまたはyyyy

年を4桁で表示します(たとえば、2011)。

M

月の数値を表示します(たとえば、2月の場合、2)。

MM

1桁の月の場合は左側にゼロ詰めをして、月の数値を表示します(たとえば、2月の場合、02)。

MMM

ユーザーのロケールで月の略称を表示します(たとえば、Feb)。

MMMM

ユーザーのロケールで月のフルネームを表示します(たとえば、February)。

Dまたはd

月の通算日を表示します(たとえば、1)。

DDまたはdd

通算日が1桁の場合は左側にゼロ詰めをして、月の通算日を表示します(たとえば、01)。

DDDまたはddd

ユーザーのロケールで曜日の略称を表示します(たとえば、ThursdayのThu)。

DDDDまたはdddd

ユーザーのロケールで曜日のフルネームを表示します(たとえば、Thursday)。

DDDDDまたはddddd

ユーザーのロケールで曜日の最初の文字を表示します(たとえば、ThursdayのT)。

h

時間を12時間制で表示します(たとえば、2)。

H

時間を24時間制で表示します(たとえば、23)。

hh

時間が1桁の場合は左側にゼロ詰めをして、時間を12時間制で表示します(たとえば、01)。

HH

時間が1桁の場合は左側にゼロ詰めをして、時間を24時間制で表示します(たとえば、23)。

m

分を表示します(たとえば、7)。

mm

分が1桁の場合は左側にゼロ詰めをして、分を表示します(たとえば、07)。

s

秒を表示します(たとえば、2)。

文字列に、s.#やs.00などのように、小数点を含めることができます(#はオプションの桁数を示し、0は必須桁数を示します)。

ss

秒が1桁の場合は左側にゼロ詰めをして、秒を表示します(たとえば、02)。

文字列に、ss.#やss.00などのように、小数点を含めることができます(#はオプションの桁数を示し、0は必須桁数を示します)。

t

ユーザーのロケールで午前または午後を表す略語の最初の文字を表示します(たとえば、a)。

tt

ユーザーのロケールで午前または午後を表す略語を表示します(たとえば、pm)。

gg

ユーザーのロケールで年代を表示します。

ODBCカスタム書式設定文字列

ODBCを使用してカスタム書式設定文字列を作成できます。

表に、ODBCの標準タイプのカスタム書式設定文字列と、それによって表示される結果を示します。これらの文字列では、ODBC標準に従って日付と時間のフィールドを表示します。

ODBC書式設定文字列 結果

[FMT:dateODBC]

標準的なODBCのyyyy-mm-dd書式(4桁の年、2桁の月、2桁の日)で日付を書式設定します。

[FMT:timeODBC]

標準的なODBCのhh:mm:ss書式(2桁の時間、2桁の分、2桁の秒)で時間を書式設定します。

[FMT:timeStampODBC]

[FMT:dateODBC] [FMT:timeStampODBC]と入力するのと同じです。日付をyyyy-mm-dd書式で書式設定し、時間をhh:mm:ss書式で書式設定します。

[FMT:dateTyped]

dateという語を表示し、次に標準的なODBCのyyyy-mm-dd書式で日付を表示します。日付は、一重引用符文字(')内に表示されます。

[FMT:timeTyped]

timeという語を表示し、次に標準的なODBCのhh:mm:ss書式で時間を表示します。時間は、一重引用符文字(')内に表示されます。

[FMT:timeStampTyped]

timestampという語を表示し、次に標準的なODBCのyyyy-mm-dd hh:mm:ss書式でタイムスタンプを表示します。タイムスタンプは、一重引用符文字(')内に表示されます。

数値フィールドに対するカスタム書式設定文字列

数値フィールドに対してカスタム書式設定文字列を設定することで、データが正しく解釈されるようになります。

「列のプロパティ」ダイアログ: 「データ書式」タブの「カスタムの数値書式」フィールドに、列または階層レベルのカスタム書式設定文字列を設定できます。

注意:

異なるデータ型から書式を適用する場合(たとえば、数値フィールドに日付型の書式を適用する場合)、実際の値が範囲を超えていた場合は書式は適用されず、かわりに元の値が表示されます。例として、書式[MMMM]を考えます。変換対象の元の値が13の場合、1年は12か月しかないので、この値は範囲外となります。元の値の13が表示され、月の名前には変換されません。しかし、元の値が12である場合は、カスタム書式の適用によって値は12番目の月(つまり12月)に変換されます。

この項は次のトピックで構成されています。

整数フィールドに対するカスタム書式設定文字列

カスタム書式設定文字列を使用して月および曜日の値を表示できます。

表に、整数フィールドを扱う際に使用できるカスタム書式設定文字列を示します。これらによって、月の名前と曜日をユーザーのロケールで表示できます。

整数フィールドには、月または曜日を表す整数が含まれています。月の場合、1は1月を表し、2は2月を、12は12月を表します。曜日の場合、1は日曜日を表し、2は月曜日を、7は土曜日を表します。

整数フィールドの書式設定文字列 結果

[MMM]

ユーザーのロケールで月の略称を表示します。

[MMMM]

ユーザーのロケールで月のフルネームを表示します。

[DDD]

ユーザーのロケールで曜日の略称を表示します。

[DDDD]

ユーザーのロケールで曜日のフルネームを表示します。

時間への変換用のカスタム書式設定文字列

様々な期間を時間書式に変換できます。

表に、データを時間に書式設定するのに使用できるカスタム書式設定文字列を示します。これらの文字列は、次の種類のフィールドに使用できます。

  • 1日の始まり(午前0時)からの経過時間を表す整数または実数を含むフィールド。

  • 表で説明されている、出力が[FMT:timeHour]書式のフィールド。(この書式では、ロケールの書式で時間フィールドのみが書式設定されます(8 PMなど)。)

データ変換書式設定文字列 結果

[FMT:timeHour]

値が1日の始まりからの経過時間数を表すと見なし、時間数をhh表示(hhは時間数)に書式設定します。端数は値から除外されます。たとえば、2という値は2 AMと書式設定され、12.24という値は12 PMと書式設定されます。

[FMT:timeHour(min)]

値が1日の始まりからの経過分数を表すと見なし、分数をhh表示(hhは時間数)に書式設定します。端数は値から除外されます。たとえば、2という値は12 AMと書式設定され、363.10という値は06 AMと書式設定されます。

[FMT:timeHour(sec)]

値が1日の始まりからの経過秒数を表すと見なし、秒数をhh表示(hhは時間数)に書式設定します。端数の時間は値から除外されます。たとえば、600という値は12 AMと書式設定され、3600は1 AM、61214.30は5 PMと書式設定されます。

時間と分への変換用のカスタム書式設定文字列

様々な期間を時間と分の書式に変換できます。

次の表に、データを時間と分に書式設定するために使用できるカスタム書式設定文字列を示します。これらの文字列は、1日の始まり(午前0時)からの経過時間を表す整数または実数を含むフィールドに使用できます。

それらは、次の表に示されている[FMT:timeHourMin]書式での出力にも使用できます。(この書式では、ロケールの時間書式で時間が表示されますが、秒が省略されます。)

データ変換書式設定文字列 結果

[FMT:timeHourMin]

値が1日の始まりからの経過分数を表すと見なし、値をhh:mm表示(hhは時間数、mmは分数)に変換します。端数は値から除外されます。たとえば、12という値は12:12 AMと書式設定され、73は1:13 AM、750は12:30 PMと書式設定されます。

[FMT:timeHourMin(sec)]

値が1日の始まりからの経過秒数を表すと見なし、値をhh:mm表示(hhは時間数、mmは分数)に変換します。端数は値から除外されます。たとえば、60という値は12:01 AMと書式設定され、120は12:02 AM、43200は12:00 PMと書式設定されます。

[FMT:timeHourMin(hour)]

値が1日の始まりからの経過時間数を表すと見なし、時間数をhh:mm表示(hhは時間数、mmは残りの分数)に書式設定します。たとえば、0という値は12:00 AMと書式設定され、1.5は1:30 AM、13.75は1:45 PMと書式設定されます。

時間、分および秒への変換用のカスタム書式設定文字列

様々な期間を時間、分および秒の書式に変換できます。

表に、データの時間、分および秒への書式設定に使用できるカスタム書式設定文字列を示します。これらの文字列は、時間を表す整数または実数を含むフィールドに使用できます。

一般的なカスタム書式設定文字列に示されている[FMT:time]書式の出力にも使用できます。(この書式では、ロケールの時間書式で時間が表示されます。)

データ変換書式設定文字列 結果

[FMT:time]

値が1日の始まりからの経過秒数を表すと見なし、値をhh:mm:ss表示(hhは時間数、mmは分数、ssは秒数)に変換します。たとえば、60という値は12:01:00 AMと書式設定され、126は12:02:06 AM、43200は12:00:00 PMと書式設定されます。

[FMT:time(min)]

値が1日の始まりからの経過分数を表すと見なし、値をhh:mm:ss表示(hhは時間数、mmは分数、ssは秒数)に変換します。たとえば、60という値は1:00:00 AMと書式設定され、126は2:06:00 AM、1400は11:20:00 PMと書式設定されます。

[FMT:time(hour)]

値が1日の始まりからの経過時間数を表すと見なし、値をhh:mm:ss表示(hhは時間数、mmは分数、ssは秒数)に変換します。たとえば、6.5という値は6:30:00 AMと書式設定され、12という値は12:00:00 PMと書式設定されます。

期間の表示用のカスタム書式設定文字列

様々な期間を変換して継続時間を示すことができます。

次の表では、期間データを日、時間、分および秒に書式設定するために使用できる、カスタム書式設定文字列を示します。これらの文字列は、時間を表す整数または実数を含むフィールドに使用できます。

これにより、通話の時間など、期間を表示できるようになります。数値フィールドはDD:HH:MM:SSとして書式設定できます。

次の例に示すように、リテラル値を文字列に追加して、出力をさらにわかりやすくできます:

  • [duration][opt:dd"d":][opt:hh"h":]mm"m":ss"s"
  • 入力が15000の場合、出力は04h:10m:00s

この方法では、hours(時)minutes(分)およびseconds(秒)を表すリテラル値hmおよびsが出力に表示されます。

[opt:...]は、文字列のどこに指定してもそのフィールドがオプションになり、値がない場合は表示されません。上記の例では、[opt:dd]は日の値を意味しますが、値がないので表示されていません。

データ変換書式設定文字列 結果

[duration(sec)][opt:dd]:hh:mm:ss

合計秒数を期間として書式設定します。たとえば、期間の値16500.00は、04:35:00 (4時間35分0秒の期間)と表示されます。

opt:ddは日数を表示しますが、optに値がない場合は表示されません。

秒がデフォルトの時間単位です。

[duration(min)][opt:dd]:hh:mm:ss

合計分数を期間として書式設定します。たとえば、期間の値275.00は、04:35:00 (4時間35分0秒の期間)と表示されます。

opt:ddは日数を表示しますが、optに値がない場合は表示されません。

[duration(hour)][opt:dd]:hh:mm:ss

合計時間数を期間として書式設定します。たとえば、期間の値4.58は、04:35:00 (4時間34分48秒の期間)と表示されます。

opt:ddは日数を表示しますが、optに値がない場合は表示されません。

[duration(day)][opt:dd]:hh:mm:ss

合計日数を期間として書式設定します。たとえば、期間の値2.13は、02:03:07:12 (2日3時間7分12秒の期間)と表示されます。

opt:ddは日数を表示しますが、optに値がない場合は表示されません。