カスタム書式設定マスクには、数値データ(収益や請求済数量など)を含む書式設定列に対する追加オプションが用意されています。
数値データが含まれる列に対してカスタム書式設定マスクを設定するには、「数値の取扱い」フィールドをカスタムの数値フィールドと組み合せて使用します。詳細は、「列のプロパティ」ダイアログ: 「データ書式」タブを参照してください。
この表は、マスク文字列および説明を示します。3番目の列は、米国用のマスクを英語の言語ベースで使用した数値フィールドの具体的な例を示しています。
マスク文字列 | 説明 | 例 |
---|---|---|
# |
オプションの桁にはシャープ記号を使用します(前後のゼロは削除されます) |
#,###,##0.###を12345.67のマスクとして指定すると、12,345.67と表示されます。 |
0 |
必須桁にはゼロを使用します |
#0.##0を12.34のマスクとして指定すると12.340と表示されます。 |
" " |
そのまま表示するには二重引用符を使用します。 注意: Excelでは二重引用符のマスク文字を変換できないため、このマスク文字を使用して数値データを表す場合は、分析結果をExcelにエクスポートする前に、この明示的なマスク文字を削除する必要があります。 |
"++++"をマスクの一部として指定すると、++++と表示されます。 |
; |
整数、負数およびnullの書式を区切るにはセミコロンを使用します |
"+"#0.000;"-"#0.000;"nulls"を467482.18をのマスクとして指定すると、+467482.18と表示されます。下の図を参照してください。 |
[$] |
ロケール固有の通貨記号として使用します |
[$]#,##0.##を5000.48のマスクとして指定すると、英語-米国のロケールが選択されているユーザーには$5,000.48と表示され、英語-英国のロケールが選択されている場合は£5,000.48と表示されます。 |
カスタムの数値フィールドで書式設定マスクを定義するために使用する小数点区切り記号文字および桁区切り記号文字は、常に次のようになります。
ピリオド - 数値の整数部分と小数部分を区切るために使用します
カンマ - 3桁ごとに区切るために使用します
ただし、分析およびダッシュボードに実際に表示される区切り記号文字は、Oracle BI EEを実行している国および言語によって異なります。
次の表に、特定の国と言語の組合せの例を示します。なお、この表に示されている例がすべてではなく、またこの例は執筆時点において正しいものです。
表示される書式 | BI EEで使用する書式設定マスク | 事前に定義されている国(言語)の区切り文字 | この設定が通常使用される国(言語) |
---|---|---|---|
小数点: 123,45 桁区切り: 6.789 |
小数点: ###.## 桁区切り: #,### |
小数点: , (カンマ) 桁区切り: . (ピリオド) |
アルゼンチン(スペイン語)、デンマーク(デンマーク語)、エクアドル(スペイン語)、ドイツ(ドイツ語)、ギリシャ(ギリシャ語)、イタリア(イタリア語)およびリヒテンシュタイン(ドイツ語) |
小数点: 123.45 桁区切り: 6,789 |
小数点: ###.## 桁区切り: #,### |
小数点: . (ピリオド) 桁区切り: , (カンマ) |
オーストラリア(英語)、エジプト(アラビア語)、グアテマラ(スペイン語)、イスラエル(ヘブライ語)、日本(日本語)、シンガポール(中国語)および米国(英語) |
小数点: 123.45 桁区切り: 6'789 |
小数点: ###.## 桁区切り: #,### |
小数点: . (ピリオド) 桁区切り: ' (アポストロフィ) |
スイス(フランス語、ドイツ語およびイタリア語) |
小数点: 123,45 桁区切り: 6 789 |
小数点: ###.## 桁区切り: #,### |
小数点: , (カンマ) 桁区切り: (空白) |
フィンランド(フィンランド語)、ポーランド(ポーランド語)およびスウェーデン(スウェーデン語) |
セミコロンで区切られた個別のマスクをカスタム書式設定マスクに指定すれば、負とnullの両方の書式をオーバーライドできます。すべてが定義されたマスクは、positivemask;negativemask;nullmaskのようになります。例を参照してください。
nullマスクを省略すると、null値に対して空白が表示されます。
負のマスクを省略すると、負のマスクに対して正のマスクが表示されます。
nullマスクを使用する場合は負のマスクを使用する必要があります。
すべて#のマスクを使用すると、値ゼロ(0)は空白として表示されます。
注意:
Excelでは、すべてが定義されたマスクは、positivemask;negativemask;zeromask;textのようになります。nullのマスクを使用する列をエクスポートした場合、nullのマスクはExcelでサポートされないため除外されます。また、Oracle BI EEではゼロのマスクがサポートされないため、Excelのゼロのマスクは使用されません。例の図は、年と四半期ごとのアメリカの、前年収益の計算および四半期ごとの年平均成長の計算を含む収益の表を示しています。すべてのメジャー列には同じカスタム書式設定マスクが使用されており、メジャー計算に対してはテキスト"null"が表示されるように設定されています(null抑制の詳細は、Null抑制の理解を参照してください)。この表の3つの列で使用されたカスタム書式設定マスクは"+"#0.000;"-"#0.000;"null"です。
2桁の整数部にプラス記号が付いたマスクによって正数が表示されます。
2桁の整数部にマイナス記号が付いたマスクによって負数が表示されます。
メジャーの値がnullの場合、nullという単語が表示されます。
書式設定を編集する分析を分析エディタ: 「基準」タブで開きます。
変更する列を追加するか見つけます。
「選択された列」ペインの列名の右にある「オプション」ボタンをクリックします。
「列のプロパティ」をクリックします。「列のプロパティ」ダイアログが表示されます。
「列のプロパティ」ダイアログ: 「データ書式」タブをクリックします。
「デフォルトのデータ書式のオーバーライド」チェック・ボックスを選択します。
「数値の取扱い」リストから「カスタム」を選択します。
「カスタムの数値書式」テキスト・ボックスの数値フィールドにマスクを入力して、「OK」ボタンをクリックします。