ディメンションおよび固定されたディメンション値とは

ディメンションはデータの分類で、分類には、ビジネス・アナリストのデータの分析方法が反映されます。

アナリストが、ある単位で、あるいはあるものと比較して数値を表示する場合、データのディメンションを指定します。一般的なディメンションは、地理、製品、顧客および時間です。

KPIの場合、サブジェクト領域から属性列をディメンションとして選択できます。KPIを設計する際、1つ以上のディメンションに1つ以上のデータ値を固定する(Region = Centralなど)か、KPIのウォッチリストまたはスコアカードへの追加時やウォッチリストまたはスコアカードのダッシュボードへの追加時に、すべてまたは一部のディメンション値を固定するよう指定できます。設計者によって値が固定されると、ユーザーは値を変更できません。

あらかじめ固定された値を持たないKPIをウォッチリストに追加する場合、設計者は1つ以上の値を固定したり、セッション変数、リポジトリ変数またはグローバル変数を指定してディメンション値を設定できます。設計者がディメンションに値または変数を固定しない場合、KPIのユーザーは実行時に、KPIウォッチリストまたはKPIを含むスコアカードの視点領域、ダッシュボードの変数プロンプトまたはダッシュボードの列プロンプトから1つ以上の値を選択できます。

注意:

KPIウォッチリスト、KPI貢献ホイール、またはKPIを含むスコアカード・オブジェクトがプロンプト付きでダッシュボードに追加され、KPI定義の特定のプロンプトのディメンションでKPIにディメンションが設定されていない場合は、そのプロンプトが無視されます。さらに、KPIがその定義の特定のディメンション値に固定されている場合は、そのディメンションのプロンプトが無視されます。KPIウォッチリスト、KPI貢献ホイール、またはKPIを含むスコアカード・オブジェクトをプロンプトを含むダッシュボードに追加する際には、ダッシュボードまたはダッシュボード・ページへのダッシュボード・プロンプトの追加および「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログを参照してください。

ディメンションを含むKPIが分析に出力される場合、ディメンションは列およびドリルとして表示されます。ディメンション値が固定されている場合、分析は、固定された値によって決定されるデータに限定されます。ディメンションに複数の値が固定されている場合、固定された値ごとに行が表示されます。

注意:

KPIには複数のディメンションを定義しますが、KPI定義自体の中でディメンションを固定しないでください。これによって、ユーザーはKPIを再利用して、スコアカードの戦略ツリー、ウォッチリストまたはダッシュボード・プロンプト内に固定できます。たとえば、ディメンションを固定する非常に特殊なKPI (北米の地域など)を作成する場合、そのKPIの使用は制限される可能性があります。ディメンションを固定しないでおいた場合は、ユーザーが固定する領域を決定します。このKPIの使用を使用すると柔軟性と再利用性が向上するため、非常に特殊なKPIの作成および管理が不要になります。