ビューでのデータのソート

ビュー内のデータのソート方法を変更できます。

分析を作成する際、ファンネル、ゲージ、グラフ、ヒート・マトリックス、ピボット表、表およびトレリスに表示される結果のソートを指定できます。

共通のソート機能

一部のソート機能はグラフ、ヒート・マトリックス、ピボット表、表およびトレリスに共通です。

グラフ、ヒート・マトリックス、ピボット表、表およびトレリスには、属性列および階層列の「基準」タブの「選択された列」ペインで指定されたソートが反映されます。列の「オプション」ボタンから使用できるソート・メニュー・オプションを使用します。これらのソート・オプションでは、1つの列または複数の列で昇順または降順にソートする機能が提供されます。複数の列に対するソートを作成することによって、データの第2レベルのソートおよび第3レベルのソートなど、複数レベルのソートを指定できます。「基準」タブで、これらのソート・レベルは、数字と列に対するソート・アイコンで示されます。

「基準」タブで指定したオプションは、分析の初期ソート状態として機能します。後で分析を使用する際、ソートを変更できます。

階層列の項目をソートする場合、常に親の内部でソートします。つまり、子は、親の外部でソートされません。子は、親の下に適切なソート順で表示され、親は子と一緒にソートされません。

ビューに合計が含まれる場合、それらの値はソートされません。ソートに関係なく、配置した場所のまま、場所は変わりません。

グループを含む属性列または階層列をソートすると、そのグループは、常にリストの最下部に表示されます。複数のグループがある場合、グループは、対応するステップが「選択ステップ」ペインで指定された順序でリストされます。

データのソート

ソートによって、最小のデータ値から最大のデータ値へ、または最大から最小へ、ビューの行や列をソートできます。

すべてのソートをクリアすることで、データ・ソースの順序に戻すこともできます。ヒート・マトリックス、ピボット表、表およびトレリスのビューの行エッジおよび列エッジで、英数字のソートを指定できます。

次に記載したソートも含め、ソートの仕様は様々な方法で設定できます:

  • 「基準」タブの「選択された列」ペインで、列の横の「オプション」ボタンをクリックし、メニューから適切なソート・オプションを選択します。

  • ヒート・マトリックス、ピボット表、表またはトレリスで右クリックし、「ソート」または「列のソート」(いずれか使用可能なもの)を選択します。「ソート」を選択した場合、「ソート」ダイアログが表示され、ここでソート・オプションを選択します。「列のソート」を選択した場合、続けてメニューから適切なソート・オプションを選択します。

  • グラフ・ビューでデータ・マーカー(グラフのタイプによって、棒、折れ線、区分など)、凡例項目、グループレベル(X軸)項目、「プロンプト」ラベルまたは「セクション」ラベルを右クリックし、「ソート」を選択してから、「ソート」ダイアログで適切なソート・オプションを選択します。グラフのソートの例は、右クリック・メニューを使用したグラフのソートを参照してください。

    注意:

    「グラフのピボット結果」ボタンを使用してピボット表が作成されている場合、右クリック・メニューのオプションはグラフには使用できません。
  • ヒート・マトリックス、ピボット表、表またはトレリスのビューの見出しに含まれる列名の右の領域にマウス・ポインタを合せてから、列の上向き三角形(昇順ソート)または下向き三角形(降順ソート)をクリックします。これらのソート指定は、右クリック・メニューで行ったソート指定をオーバーライドします。

    列見出しまたは行見出しのソート・ボタンが影付きで表示されている場合、その列にはプライマリ・ソートが含まれています。別の最下層の列見出しまたは行見出しにマウスを合せて、該当するソート・ボタンまたはマウスの右ボタンをクリックすると、第2または第3レベルのソートを追加できます。

ビューで指定したソート・オプションは、「選択された列」ペインでの指定をオーバーライドします。

注意:

「分析プロパティ」ダイアログ: 「相互作用」タブの「列のソート」を選択解除した場合、実行時にビューの列をソートすることはできません。

ピボット表に直接ソートを適用するときにユーザーのロケールは考慮されません。かわりに、バイナリ・ソートが実行されます。ユーザーのロケールが考慮されるようにするには、「基準」タブでソートを適用します。

ソートのクリア

ソート順をクリアして、データのソート方法を変更できます。

ソートのクリアには様々な方法を使用できます:

  • 「選択された列」ペインで適用したソートには、「すべての列におけるすべてのソートのクリア」をクリックします。「選択された列」ペインで適用したソート指定が削除されます。ビューで指定したソートは維持されます。

  • グラフ、ヒート・マトリックス、ピボット表、表またはトレリス・ビューの「プロンプト」ラベルまたは「セクション」ラベルから適用したソートの場合、「プロンプト」ラベルまたは「セクション」ラベルにマウス・ポインタを合せて右クリックして「ソート」を選択します。「ソート」ダイアログで、各ソート領域から「エッジ内のすべてのソートのクリア」ボタンをクリックしてから、「OK」をクリックします。

  • ヒート・マトリックス、ピボット表、表またはトレリスで直接適用したソートは、次のようにしてクリアします:

    • 未ソートの列でソート・ボタンをクリックし、現在プライマリ・ソートが適用されている列からプライマリ・ソートを削除し、ボタンをクリックした列に適用します。

    • 右マウス・メニューから「ビュー内のすべてのソートのクリア」オプションを選択します。

  • ヒート・マトリックス・ビューで適用したソートの場合、外部エッジ、列ラベルまたは行ラベルにマウス・ポインタを合せて右クリックして「ソート」を選択します。「ソート」ダイアログで、各ソート領域から「エッジ内のすべてのソートのクリア」ボタンをクリックしてから、「OK」をクリックします。

  • グラフ・ビューで適用したソートの場合、任意のデータ・マーカー、凡例項目、グループレベル(X軸)ラベルを選択し、右クリックして「ソート」を選択します。「ソート」ダイアログで、各ソート領域から「エッジ内のすべてのソートのクリア」ボタンをクリックしてから、「OK」をクリックします。

表およびピボット表でのソート

表およびピボット表には、その構成に基づくデフォルトのソート順があります。

デフォルトでは、ピボット表の各エッジは常に外側から内側のレイヤーにソートされます。これは、基準列に指定されたソートによって決まる表形式のソートをピボット表に対するデフォルト・ソートとして使用していた以前のリリース(11gより前)とは異なります。

例1: 各エッジに列が1つある場合のソート

この例では、列でソートされたピボット表を示します。

列エッジに時間階層、行エッジにOffices階層が配置されたピボット表があるとします。つまり、両方とも階層列です。1 - Revenue (ドル単位)はメジャーで、ピボット表に表示されています。特定の年について、Offices階層を1 - Revenueの最高収益から最低収益の順または最低収益から最高収益の順にソートすることも、ソートしないこともできます。

次の図では、Offices階層を2010年の1 - Revenueで昇順にソートした例を示します。親Corporate Totalは、常に子の上に表示されます。2010年のみが選択されたため、他の年の値は数値でソートされていない場合があります。

図4-1 ソートの例: 2010年のOffices階層

図4-1の説明が続きます
説明: 図4-1 ソートの例: 2010年のOffices階層

次の図では、Corporate Totalの1 - Revenueで時間階層をソートした例を示します。年が、2011、2010、2012の順に並び替えられています。Corporate Totalの値は、2011年が最も低く、2010年と2012年が最も高いものでした。

図4-2 ソートの例: 収益による時間階層

図4-2の説明が続きます
説明: 図4-2 ソートの例: 収益による時間階層

例2: 行エッジに列が2つある場合のソート

このピボット表には2つの行があり、1つの行によってのみソートされます。

列エッジに時間階層が、行エッジにP1 ProductsとOffices階層(Officesの外側に製品)が配置されたピボット表があるとします。1 - Revenue (ドル単位)はメジャーで、ピボット表に表示されています。行エッジは、2010年の1 - Revenueで降順にソートできます。Officesは例1と同様にソートされていますが、製品は一番外側のレイヤーのためソートされていません。

例3: 列エッジにメジャーが2つある場合のソート

メジャーが2つあるピボット表をソートできます。

列エッジに時間階層があり、行エッジにOffices階層があるピボット表があるとします。図に示すように、1 - Revenueおよび2 - Billed Quantityの両方が、ピボット表にメジャーとして表示されています。GenMind Corpのリーフ・ノードで左向き三角形(昇順ソート)を使用して年をソートしようとすると、列エッジの(左から右に数えて)1つ目のメジャーが、ソート対象として選択されます。エッジの1つ目のメジャーが1 - Revenueの場合、ピボット表は図に示すようにソートされます。

メジャーが行エッジにあり、年でソートする場合、最も上にあるメジャーがソートに使用されます。

ピボット表、表またはトレリスでソートの右クリック相互作用を使用してソートする場合は、ソートに使用するメジャーを選択できるオプションが表示されます。詳細は、ソート・オプション・メニューを参照してください。

右クリック・メニューを使用したグラフのソート

グラフを右クリックすると様々なソート・オプションを使用できます。

ファンネル、ゲージまたはグラフ・ビューでは、データ・マーカー(グラフのタイプによって、棒、折れ線、区分など)、凡例項目、グループレベル(X軸)項目、「プロンプト」ラベルまたは「セクション」ラベルを右クリックできます。「ソート」を選択し、「ソート」ダイアログで適切なソート・オプションを選択します。

2つのメジャー(1 - Revenueおよび2 - Billed Quantity)を持つ縦棒グラフがあり、これらのメジャーがT05 Per Name Year別にグループ化されており、D50 Regionでプロンプトされているとします。棒グラフを収益で昇順にソートするとします。

次の図に、「ソート」ダイアログの例を示します。ここでは、1 - Revenueがソート基準列として選択されており、「順序」に「低から高」(昇順)が選択されています。

次の図に、2つのメジャー(1 - Revenueおよび2 - Billed Quantity)を持つ縦棒グラフのソート結果を示します。これらのメジャーはT05 Per Name Year別にグループ化され、D50 Regionでプロンプトされ、1 - Revenueで「低から高」の順にソートされています。