アクセシビリティを高めるオブジェクトの使用

オブジェクトを使用することで、データ・プレゼンテーションをより利用しやすくすることができます。

この項には、アクセシビリティを高めるオブジェクトの使用例を示す次のトピックが含まれています:

ビュー・セレクタを使用したコンテンツの切替え

アクセシビリティの必要なユーザー向けに特に最適化された追加コンテンツの作成が必要な場合があります。

すべてのユーザー・コミュニティに最も機能に富んだコンテンツを提供する場合、ビュー・セレクタが便利です。

たとえば、色を使用してスライス内の仕事のカテゴリを示す、HR円グラフという名前のビューがあるとします。このグラフが、ダッシュボード・ページのデフォルトのビューとします。ページにビュー・セレクタを含めて、データの表示に色ではなくクロスハッチングを使用する表またはグラフをユーザーが選択できるようにします。グラフに、各スライスが表す実際の値を示すテキスト要素を追加したり、背景グリッドを単純にしたり、説明的なタイトルを含めたりできます。

カスタムHTMLマークアップ用の静的テキスト・オブジェクトの使用

デフォルトのHTML出力を変更することで、ユーザーのアクセシビリティを向上させることができます。

スクリーン・リーダーは通常、標準HTMLマークアップを使用して、ページのナビゲートに関する情報を指定します。最も一般的に使用されているマークアップ・タグの1つは、ヘッダー・タグです。アクセシビリティ・モードが有効な場合、Oracle BI EEダッシュボードのデフォルトのタイトル・ビューには、Titleタグが含まれます。ただし、タイトル・ビューの設計に他のタグを追加することはできません。

静的テキスト・ビューを使用してタイトル・ビューを置き換え、同時に必要なHTMLタグを指定します。「結果」タブ: 「静的テキスト」エディタの「HTMLマークアップを含む」ボックスを選択し、適切なHTMLコードを入力します。Oracle BI EEシステムのスタイル・シートに含まれているスタイルにアクセスし、残りのダッシュボードに一貫性を持たせるようにします。

たとえば、ダッシュボードにヘッダーを作成し、H3タグでマークされたタイトルを入力して、その下に横罫線を挿入できます。静的テキスト・ビューに対して次のHTMLコードを入力します:

<H3>My HR Report</H3><HR WIDTH=650 ALIGN=LEFT>