オブジェクト所有者には、オブジェクトを操作するためのすべての権限がある場合やそうでない場合があります。
オブジェクトの所有権は、オブジェクトを作成したユーザーによって付与されるか、または適切な権限を付与されているユーザーによって取得されるかのいずれかです。オブジェクトまたはフォルダの所有者が、そのオブジェクトまたはフォルダに自動的にアクセスできるわけではありません。オブジェクトにアクセスするには、オブジェクトまたはフォルダの「権限」ダイアログで適切な権限が割り当てられている必要があります。
デフォルトでは、カタログ・オブジェクトを作成して、マイ・フォルダと共有フォルダのいずれかに保存したユーザーがオブジェクトを所有します。マイ・フォルダのオブジェクトは、別の所有者に割り当てることはできませんが、共有フォルダに移動して、所有権の再割当てを所有者に許可する権限が管理者によって割り当てられた場合は可能です。この権限が付与されると、オブジェクトの所有権を、「権限」ダイアログに表示される別のユーザー、グループまたはロールに割り当てることができます。たとえば、従業員Aがコンテンツ設計者でマーケティング部門用のダッシュボードを作成したとします。従業員Aはダッシュボードを完成して、マーケティング部門の共有フォルダに保存し、そのダッシュボードの所有権を、マーケティング・マネージャでありダッシュボードの更新を担当する従業員Bに割り当てます。所有権の割当ての詳細は、オブジェクトの所有権の割当てを参照してください。
状況によっては、グループまたはロールのユーザーまたはメンバーが、共有フォルダにあるオブジェクトの所有権を得る必要があります。この場合、所有権を必要とするユーザーには、このタスクを完了するための適切な権限が割り当てられている必要があります。これらの権限が付与されると、このユーザーの「プロパティ」ダイアログには、この項目の所有権を取得オプションとこの項目とすべてのサブ項目の所有権を取得オプションが表示されるようになります。たとえば、従業員Aに、オブジェクトおよびフォルダの所有権を取得する適切な権限が付与されているとします。いくつかのカタログ・オブジェクトを所有する従業員Bが退職した場合、従業員Aは、これらのオブジェクトについて「プロパティ」ダイアログにアクセスし、オブジェクトの所有権を取得し、オブジェクトの所有権を従業員Cに再割当てできるようになります。所有権の取得の詳細は、オブジェクトの所有権の取得を参照してください。