表、ピボット表、パフォーマンス・タイル、グラフ、ヒート・マトリックスおよびトレリスへの条件付き書式の適用

条件付き書式設定は、表、ピボット表、パフォーマンス・タイル、グラフ、ヒート・マトリックスおよびトレリスで特定の条件に合うデータ要素に注意を促す場合に便利です。

たとえば、ノルマに満たない売上を特定の色で表示したり、特定のパーセント以上ノルマを達成した営業スタッフの横にトロフィなどのイメージを表示します。

この項では、表、ピボット表、パフォーマンス・タイル、ヒート・マトリックスおよびトレリスに条件付き書式を適用する方法を説明します。グラフについては、列に基づいたグラフの書式設定を参照してください。この項には次のトピックが含まれています。

条件付き書式の適用方法

条件付き書式は、使用する分析内の列または階層レベルを1つ以上選択して満たすべき条件を指定し、条件を満たす場合に適用するフォント、セル、枠、スタイル・シートの各オプションを指定して適用します。

条件付き書式には、データおよびデータを含むセルに対する色、フォント、イメージなどを含めることができます。指定は、操作をしている分析の表およびピボット表内の列または階層レベルのコンテンツにのみ適用されます。

複数の条件を追加し、データの値に基づいて、複数の書式のうちの1つを使用してデータを表示できます。たとえば、ノルマに満たない売上をある色で表示し、ノルマを超えた売上を別の色で表すことができます。複数の条件を指定すると、すべての条件が検証され、真の条件について書式がマージされます。複数の書式をマージしようとして競合があった場合、最後に真と検証された条件によって、表示される書式が影響を受けます。

別の列に基づく条件付き書式

表、ピボット表およびトレリスに表示する場合、別の列の値に基づいて列に適用する条件付き書式を作成できます。

たとえば、次に示すように、「1 - Revenue」列の値が9百万ドルより大きい場合に「D50 Region」列を緑にする条件付き書式を作成できます。

「列のプロパティ」ダイアログの「列書式」タブの「非表示」オプションを使用すると、分析のビューに表示されない列を使用して条件を作成できます。「レイアウト」ペインの「除外」ドロップ・ターゲットに列を置くと、その列を使用して条件を作成できません。

注意:

パフォーマンス・タイルでは、別の列に基づいて条件付き書式設定を継承したり、パフォーマンス・タイルで「除外」ドロップ・ターゲットを使用することはできません。

「レイアウト」ペインで「データを次として表示」オプションを選択してパーセンテージまたは指数でデータを表示する場合でも、条件付き書式は、ベースの値に基づいて適用されます。

条件付き書式に影響を及ぼす要因

条件付き書式は様々な要素による影響を受けます。

条件付き書式の列への適用方法は、次のリストに示す要因によって異なります。

レイアウト、順序と条件付き書式

ある列の値の条件付き書式は、条件付き書式が別の列に基づく場合、ビュー内の列のレイアウトの影響を受けます。

ビュー内の列のレイアウトを変更すると、条件付き書式の表示を変更できます。たとえば、T05 Per Name Yearが2009のD50 Region列に条件付き書式を指定するとします。ピボット表でD50 RegionとT05 Per Name Yearが反対のエッジにある場合、条件付き書式は表示されません。

ビューに表示される列の順序も条件付き書式設定に影響を及ぼします。ビュー内の順序は、値が表示される粒度に影響します。粒度は、集計のレベルのことです。書式設定する列が、書式がベースにしている列より詳細な粒度、あるいはそれと同じ粒度で表示される場合、条件付き書式が適用されます。書式設定される列の粒度が、書式がベースにしている列より高い場合、条件がメジャー列に基づく場合のみ書式が適用されます。書式が属性列に基づき、書式設定する列が高いレベルの粒度で表示される場合、条件付き書式は適用されません。

たとえば、下の図に含まれる表について考えてみます。T05 Per Name Yearが2011の場合にD50 Regionに色を設定する条件付き書式が指定されています。D50 RegionがT05 Per Name Yearとは異なるエッジにあるため、明るい青色が表示されていないことに注意してください。追加情報は、値の抑制と条件付き書式を参照してください。

T05 Per Name Yearが表内の最初の列になるよう列の順序を変更するとします。T05 Per Name Year列が高いレベルの粒度で表示され、適切な条件付き書式がD50 Region列に適用されます。下の図は、適切な条件付き書式設定が適用されたピボット表を示しています。

条件付き書式は、表、ピボット表またはトレリスの任意のエッジで表示できます。プロンプト・ドロップ・ターゲット(ページ・エッジとも呼ばれる)では、条件付き書式は、そのターゲットに対して現在選択されている列メンバーにのみ適用されます。たとえば、AMERICAS、APAC、EMEAのメンバーを持つD50 Region列があるとします。D50 Region列がピボット表のプロンプト・ドロップ・ターゲットにあり、1 - Revenueが$6.5百万より多い場合に地域名を緑色にする条件付き書式が設定されているとします。AMERICASのみがその条件を満たす地域の場合、AMERICASがプロンプト・ドロップ・ターゲットとして選択された場合のみ緑に色付けされます。

値の抑制と条件付き書式

表では、「列のプロパティ」ダイアログ: 「列書式」タブでの値の抑制の設定によって、条件付き書式が影響を受けます。値の抑制を「繰返し」に設定すると、書式設定される列は、ビューの詳細レベルの粒度で表示されます。条件付き書式を適用するためのベースとなる列には、集計は必要ありません。

たとえば、最初の図の表について考えてみましょう。T05 Per Name Yearが2011の場合にD50 Region列を明るい青色にする条件付き書式が適用されています。値の抑制が「抑制」に設定され、D50 Regionのメンバーに対して列値の繰返しが許可されていないため、明るい青色が表示されていないことに注意してください。

値の抑制が「繰返し」に設定されている場合、列メンバーが繰り返され、適切な条件付き書式が適用されます。次の図は、値の抑制が繰返しに設定された表を示します。

条件付き書式の適用

指定のプロパティを、特定の条件が満たされたときに分析に適用できます。

条件付き書式を適用するには:

  1. 「分析」エディタ: 「基準」タブで書式設定と動作の編集対象の分析を開きます。

    注意:

    また、「結果」タブ: 「パフォーマンス・タイル」エディタからパフォーマンス・タイルに条件付き書式を適用するには、「パフォーマンス・タイルのプロパティ」ダイアログの「条件付き書式設定の編集」リンクをクリックします。これにより、「条件付き書式設定」ダイアログが開きます。その後、次の手順4から6を実行して、タイルに条件付き書式設定を追加します。「スタイル」ペインでは、条件付き書式が反映されないことに注意してください。
  2. 変更する列または階層列を追加または特定します。「選択された列」ペインで列名の右にある「オプション」ボタンをクリックし、「列のプロパティ」または「階層レベル・プロパティ」をクリックします。「列のプロパティ」ダイアログが表示されます。
  3. 「列のプロパティ」ダイアログ: 「条件付き書式」タブをクリックします。

    注意:

    ヒート・マトリックスでは、データ・セルの背景やフォント色に条件付き書式を適用できません。
  4. 「条件の追加」をクリックし、条件を適用する列を選択します。
  5. 「新規条件」ダイアログを完成させます。条件名の右にある「条件の編集」ボタンをクリックし、「条件の編集」ダイアログを表示します。

    注意:

    「条件付き書式」タブから「新規条件」ダイアログにアクセスすると、条件付き書式に当てはまるオプションのみがダイアログに表示されます。たとえば、「演算子」リストに、条件付き書式で使用される演算子のサブセットが表示され、プレゼンテーション変数のみ適用できます。
  6. 「書式の編集」ダイアログを完成させ、条件に対する書式を適用します。

ランキングに対する条件付き書式設定の例

次の例で、ランキングを表示する結果に条件付き書式を適用する方法について説明します。

分析に10個のランキング・カテゴリが含まれ、列の値が1の場合は最低のランキングを、値10は最高のランキングを表すとします。次のものを表示する3つの条件付き書式を作成します。

  • 1、2または3を含む列に対する、ランクが低いことを表す1つのイメージ。

  • 4、5、6または7を含む列に対する、平均のランクを表す別のイメージ。

  • 8、9または10を含む列に対する、ランクが高いことを表す3つ目のイメージ。

「グラフィック」ダイアログで「イメージのみ」イメージ配置オプションを選択すると、ランキングの数字ではなく、イメージのみで列が結果に表示されます。