1 Oracle Business Intelligence Enterprise Editionについての序説

この章では、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionの使用を開始する方法およびOracle BI EEでサイン・イン、サイン・アウトおよびナビゲートする方法を説明します。また、ホーム・ページ、グローバル・ヘッダー、別のユーザーとして実行する方法、プリファレンスの設定方法、およびOracle BI EEと他の製品との対話方法も説明します。

Oracle BI Enterprise Editionの概要

Oracle BI Enterprise Editionは、データを分析および表示するための強力なツールです。

Oracle BI Enterprise Edition (Oracle Business Intelligenceと呼ばれることもあります)には、あらゆるビジネス・インテリジェンス機能が備わっており、次のことが可能です。

  • 組織の最新データの収集

  • わかりやすい形式(表やグラフなど)でのデータの表示

  • 組織内の人々へのタイムリなデータの配信

これらの機能によって、組織では、よりよい決定、詳細な情報に基づいた措置、より効率的なビジネス・プロセスの実装が可能になります。

図に、わかりやすい形式(タイル、表、グラフなど)で組織のデータを表示したダッシュボードの一部を示します。

Oracle BI Enterprise Editionでは、次のものを使用できます。

  • 分析 - (Oracle BI EEのこの部分は、アンサーとも呼ばれます。)分析は、ビジネス上の疑問に対する回答を得るための、組織のデータに対する問合せです。分析では、データがわかりやすい形式(表、グラフなど)で表示されることにより、情報の探索や対話が行えます。分析の結果は、保存、編成および共有できます。

    あらかじめ作成された、業界に固有の分析を購入することもできます。ビジネスの情報の必要性に合った事前作成の分析を使用できます。

    分析の作成を参照してください。

  • ダッシュボード - (Oracle BI EEのこの部分は、インタラクティブ・ダッシュボードとも呼ばれます。)ダッシュボードでは、企業や外部情報をパーソナライズして表示できます。ダッシュボードは、分析、Webサイトへのリンク、Oracle BI Publisherレポートなどのコンテンツを含む1ページ以上のページで構成されます。ダッシュボードによって、エンド・ユーザーは分析情報にアクセスできます。

    あらかじめ作成された、業界に固有の分析を含む事前構成済のダッシュボードを購入することもできます。

    ダッシュボードの作成と使用を参照してください。

  • フィルタ、選択ステップおよびプロンプト - フィルタ、選択ステップおよびプロンプトを使用すると、ダッシュボードや分析で表示するデータを制限したり、指定できます。

    分析用データのフィルタリングと選択およびダッシュボードと分析でのプロンプトを参照してください。

  • エージェント - (Oracle BI EEのこの部分は、デリバーとも呼ばれます。)エージェントによって、ビジネス・プロセスを自動化できます。エージェントを使用して、イベント駆動型アラート、スケジュールされたコンテンツの公開および条件付きイベント駆動型アクションの実行を行えます。エージェントはスケジュールすることも、特定の条件でトリガーすることもでき、ユーザーにタイムリな情報を配信できます。

    コンテンツの配信を参照してください。

  • 条件 - 条件は、分析またはキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)の評価に基づいて1つのブール値を返すオブジェクトです。条件を使用して、何かを行うかどうか(エージェントがコンテンツを配信するかどうか、など)を決定します。

    条件の操作を参照してください。

  • アクション - アクションは、関連コンテンツへ移動したり、外部システムで操作、関数またはプロセスを起動する機能を提供します。アクションは、分析やダッシュボードのページなど、様々なオブジェクトに含めることができます。アクションによって、ユーザーは受け取ったデータから得られるビジネスの見通しに基づき、適切な行動をとることができます。

    アクションの操作を参照してください。

  • スコアカード - (Oracle BI EEのこの部分は、Oracle Scorecard and Strategy Managementとも呼ばれます)。スコアカードでは、企業の戦略を構成する目標や取組みのモデル化、指定されたKPIによる業績の評価、および全体的な業績の確認と表示を行えます。

    スコアカードを参照してください。

  • 他の製品 - Oracle BI EEは、様々な方法で他の製品と対話します。たとえば、Oracle Hyperion Smart View for Officeを使用すると、Oracle BI EEからMicrosoft Officeアプリケーション(Excel、WordおよびPowerPoint)内で分析にアクセスしたり、実行することができます。

    Oracle BI EEと他の製品との対話方法を参照してください

注:

Oracle BI EEのこれらの領域(つまり、分析、エージェント、ダッシュボードなど)は、プレゼンテーション・サービスと呼ばれる場合もあります。

Oracle BI EEオブジェクトの格納と管理

Oracle BIプレゼンテーション・カタログには、Oracle BI EEを使用してユーザーが作成した分析、ダッシュボード、KPIなどのオブジェクトが格納されます。

ユーザーは個人のフォルダ(マイ・フォルダ)を持ち、作成したオブジェクトを格納できます。個人フォルダ内のオブジェクトにアクセスし、そのフォルダにコンテンツを保存できます。ユーザーは、個人フォルダにサブフォルダを追加し、自分にとって最も理にかなった方法でコンテンツを編成できます。

他のユーザーやグループがオブジェクトにアクセスできる共有フォルダに、オブジェクトを格納することもできます。ビジネス・ロジック・セキュリティ、カタログ・オブジェクト・セキュリティおよびデータ・レベル・セキュリティの組合せによって、データやオブジェクトの表示、オブジェクトの編集およびカタログからのオブジェクトの削除を行えるユーザーが決まります。管理者は、カタログの共有フォルダ構造の作成および保守を行います。

Oracle BIプレゼンテーション・カタログとはOracle BIプレゼンテーション・カタログ内のオブジェクトの管理およびOracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドOracle BIプレゼンテーション・カタログの構成と管理を参照してください。

Oracle BI Enterprise Editionへのサイン・イン

アプリケーションにサインインするにはいくつかの情報が必要です。

Oracle BI EEへのアクセスには、組織で定められたURL、ユーザーIDおよびパスワードを使用します。サインイン済セッションを追跡できるように、Webブラウザがcookieを受け入れる設定になっていることを確認してください。

シングル・サインオン(SSO)を使用してすでにサインオンしている場合は、≪サインイン|Sign In|Bifndn≫・ページのすべてのフィールドに値を入力するように求めるプロンプトは表示されない可能性があります。

  1. ブラウザのアドレス・フィールドに、組織から指定されたURLを入力します。
  2. ≪サインイン|Sign In|Bifndn≫・ページで、使用する言語を選択します。
    このボックスへのデフォルトの入力は、「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブの「ユーザー・インタフェース言語」フィールドで別の言語を選択することで変更できます。プリファレンスの設定を参照してください。

    Windowsの場合、「地域と言語のオプション」ダイアログの「言語」タブで「複合文字や右から左方向に書く言語 (タイ語を含む) のファイルをインストールする」オプションを選択すると、ヘブライ語のフォントが右から左ではなく、左から右の間違った方向で表示されます。この問題を回避するには、「複合文字や右から左方向に書く言語 (タイ語を含む) のファイルをインストールする」オプションの選択を解除します。

    1. コントロール パネルで「地域と言語のオプション」ボタンをクリックし、「地域と言語のオプション」ダイアログを表示します。
    2. 「言語」タブをクリックします。
    3. 「複合文字や右から左方向に書く言語 (タイ語を含む) のファイルをインストールする」オプションの選択を解除します。
    4. 「OK」をクリックします。
  3. ユーザーIDとパスワードを入力します。
  4. スクリーン・リーダーの使用を容易にする方法で、Oracle BI EEのコンテンツをブラウザでレンダリングする場合は、「アクセシビリティ・モード」ボックスを選択します。

    このボックスを選択すると、分析エディタとしてアクセシビリティ・モードのBIコンポーザ・ウィザードが使用されます(「分析」エディタは使用されません)。BIコンポーザを使用した分析操作および「分析」エディタとはを参照してください

    アクセシビリティ機能を参照してください。

  5. 「サイン・イン」をクリックします。次のいずれかのページ(構成によって異なる)が表示されます。
    • マイ・ダッシュボードと呼ばれる個人のダッシュボード。
    • ホーム・ページ。Oracle BI EEホーム・ページとはを参照してください
    • 担当業務(コール・センター職員など)に固有のダッシュボード。

    ダッシュボード(マイ・ダッシュボードまたは業務に固有のダッシュボード)には、通常、業務に関する分析およびその他の情報が含まれます。Oracle BI Enterprise Editionの概要にダッシュボードの例を示します。

    これで、Oracle BI EE内を移動できます。Oracle BI Enterprise Edition内の移動を参照してください。

    サイン・イン後、以降のサイン・イン時に表示されるダッシュボードを選択できます。プリファレンスの設定を参照してください。

Oracle BI Enterprise Editionからのサイン・アウト

アプリケーションを完全に終了するには、正しくサイン・アウトする必要があります。

Oracle BI EEからサイン・アウトするためにブラウザ・ウィンドウを閉じないでください。
  • グローバル・ヘッダーで、「サイン・アウト」をクリックします。

Oracle BI Enterprise Edition内の移動

インタフェースからアプリケーションの様々な領域に簡単にアクセスできます。

Oracle BI EEにサイン・インすると、構成に応じて次のいずれかのページが表示されます。

  • マイ・ダッシュボードと呼ばれる個人のダッシュボード

  • ホーム・ページ

  • 担当業務(コール・センター職員など)に固有のダッシュボード

このページを起点に、Oracle BI EEを使用します。分析、ダッシュボードおよびホーム・ページで頻繁にアクセスする他のものを見つけることができます。探しているものが見つからない場合、その項目の名前をページの上部にある「検索」ボックスに入力します。または「カタログ」リンクをクリックして、使用可能なコンテンツをすべて探索します。作業時には、Oracle BI EE内をナビゲートする主な方法として、グローバル・ヘッダーとホーム・ページを使用できます。

  • グローバル・ヘッダー - グローバル・ヘッダーは、Oracle BI EEインタフェースの上部に表示され、作業中いつでも使用できます。グローバル・ヘッダーでは、Oracle BI EEが提供する機能にアクセスできます。たとえば、ホーム・ページへのアクセス、ダッシュボードへのアクセス、オブジェクト(分析やダッシュボード・プロンプトなど)のオープン、新規オブジェクトの作成などを行えます。グローバル・ヘッダーで使用できる機能は権限によって決まります。管理者は、リンクの順序を変更したり、会社や業界特有のリンクを追加することでグローバル・ヘッダーを変更できます。たとえば、Oracle Technology Network (OTN)へのリンクを追加できます。Oracle BI EEグローバル・ヘッダーとはを参照してください

  • ホーム・ページ - ホーム・ページでは、Oracle BI EEの起動方法、オブジェクトの作成方法と変更方法、オブジェクトの参照方法と管理方法を知ることができます。Oracle BI EEホーム・ページとはを参照してください

タスクの起点にアクセスすると、タスクの実行に必要なページ、ダイアログまたはエディタが表示されます。

他にナビゲーションの方法がない場合以外は、ブラウザの戻るボタンを使用してOracle BI EEをナビゲートしないでください。ブラウザの戻るボタンでは、戻ったときにダッシュボードの状態が保持されない場合があります。ブレッドクラムは推奨されるナビゲーション方法です。ブレッドクラムを使用したナビゲートについてを参照してください。

Oracle BI EEホーム・ページとは

ホーム・ページは、Oracle BI EEでタスクを行う起点です。

ホーム・ページはセクションに分かれており、各セクションでは、個別のタスクを開始したり、オブジェクトを検索できます。このホーム・ページには、最近表示、作成または更新したオブジェクトや、所属するグループのユーザーが最も頻繁にアクセスするオブジェクトにアクセスできるセクション(たとえば、「最近」や「お気に入り」)もあります。

この図は、ホーム・ページの例を示します。

起点の構成によっては、Oracle BI EEへサイン・インすると、ホーム・ページが表示される場合があります。

そうでない場合、グローバル・ヘッダーのホーム・ページのリンクをクリックして、いつでもホーム・ページに移動できます。グローバル・ヘッダーの詳細は、Oracle BI EEグローバル・ヘッダーとはを参照してください

新規ホーム・ページとは

新規ホーム・ページを使用すると、Visual Analyzer (VA)プロジェクト、分析およびダッシュボードを容易に使用できます。

新規ホーム・ページには、ビジュアライゼーション、分析およびダッシュボードの検索、表示または作成を可能にするBI質問などの様々な機能が含まれています。

「OBIクラシックを開く」をクリックすると、新規ホーム・ページからOBIクラシック・ページに切り替えることができます。OBIクラシック・ページを使用して、アラート、プロンプトおよびBIPレポートなどの他のオブジェクトを作成します。

新規ホーム・ページでは何を行うことができますか。

データ・ソースの作成および使用

カタログの使用

カタログ内のオブジェクトの検索

BI質問でのデータのビジュアル化

オブジェクトの作成

詳細情報の取得

データ・ソースには、分析およびVAプロジェクトの作成に使用するデータが含まれています。データ・ソースはサブジェクト領域またはデータ・セットのいずれかにできます。Excelファイルをアップロードするか、Oracle BIアプリケーションまたはデータベースへの接続を作成すると、データ・セットを作成できます。独自のデータの追加を参照してください。

「表示」領域では、カタログに保存された分析、ダッシュボードおよびVAプロジェクトをすばやく特定できるいくつかのカテゴリを提供します。カタログを参照するには、「マイ・フォルダ」または「共有フォルダ」を使用します。あるいは、「お気に入り」「最近」「VAプロジェクト」「ダッシュボード」または「分析」カテゴリをクリックして、最近表示したオブジェクトまたはタイプ別に特定のオブジェクトをすばやく検索します。

キーワードを使用すると、カタログ内のオブジェクトを検索できます。「コンテンツの検索またはビジュアル化」フィールドに検索用語を入力して検索基準に一致するオブジェクトのリストを表示し、(「検索結果に次が含まれます」セクションのドロップダウン・ウィンドウの上部にある)拡大鏡アイコンがある行をクリックします。プロジェクトおよびビジュアライゼーションの検索を参照してください。

「BI質問」を使用すると、既存のデータ・オブジェクトを分析にすばやく結合できます。「コンテンツの検索またはビジュアル化」フィールドに検索用語を入力して検索基準に一致するオブジェクトのリストを表示し、(ドロップダウン・ウィンドウの「次を使用してデータをビジュアル化します」セクションにある)オブジェクト・アイコンがある行をクリックします。BI質問でのデータのビジュアル化を参照してください。

「作成」領域から様々なオブジェクトを作成できます。

「アカデミ」をクリックしてOracle BI EEドキュメント・ライブラリにアクセスすると、新規ホーム・ページに関する詳細情報を確認できます。

プロジェクトおよびビジュアライゼーションの検索

ホーム・ページで、保存されたオブジェクトをすばやく容易に検索できます。

最近作業したオブジェクトのフォルダおよびサムネイルがホーム・ページに表示されます。他のコンテンツを検索するには、検索フィールドを使用します。
検索フィールドでは、BI質問を使用して自動的なビジュアライゼーションを作成することもできます。BI質問でのデータのビジュアル化を参照してください。
  1. ≪ホーム|Home|Bifndn≫・ページで、「≪コンテンツの検索またはビジュアル化|Find content or visualize|Bi_Tech≫」フィールドをクリックします。
  2. キーワード、あるいはフォルダまたはプロジェクトなどのオブジェクトのフル・ネームを入力して検索基準を入力します。基準を入力すると、検索文字列がドロップダウン・リストに作成されます。検索のヒントを参照してください。

    保存されたオブジェクトと一致する結果がドロップダウン・リストに表示されますが、BI質問の検索結果が含まれる場合もあります。オブジェクトの一致(フォルダまたはプロジェクトなど)を表示するには、(「検索結果に次が含まれます」セクションのドロップダウン・リストの上部にある)拡大鏡アイコンがある行をクリックします。BI質問の一致は、ドロップダウン・リストの「次を使用してデータをビジュアル化します」セクションに表示され、異なるアイコンでフラグが付いています。

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    図GUID-EFC73807-BAA8-4356-83AA-187AA978C337-default.gifの説明

  3. ドロップダウン・リストの「≪検索結果に次が含まれます|Search results containing|Bi_Tech≫」セクションで、使用する検索語をクリックします。
    検索に一致するオブジェクトがホーム・ページに表示されます。
  4. 検索基準をクリアするには、「コンテンツの検索またはビジュアル化」フィールドで「X」アイコンをクリックします。

BI質問でのデータのビジュアル化

BI質問を使用して、検索フィールドに列名を入力して列名を選択すると、それらの列を含むビジュアライゼーションが即座に表示されます。この機能を使用して、最初にプロジェクトを作成せずに、即時のビジュアライゼーションを実行できます。

  1. ≪ホーム|Home|Bifndn≫・ページで、「≪コンテンツの検索またはビジュアル化|Find content or visualize|Bi_Tech≫」フィールドをクリックします。
  2. 基準を入力します。情報を入力すると、検索結果がドロップダウン・リストに返されます。このドロップダウン・リストから項目を選択すると、ビジュアル化されたデータが表示されます。
    • 選択する内容によってビジュアライゼーションのデータ・ソースが決定され、入力する他のすべての基準が、そのデータ・ソースの列または値に限定されます。選択元のデータ・ソースの名前は「コンテンツの検索またはビジュアル化」フィールドの右側に表示されます。BI質問の検索およびビジュアライゼーションの次の例に注目してください。

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      図GUID-1A462EC3-0B8E-44FB-925D-C6E9D20ABAF2-default.gifの説明

    • 「コンテンツの検索またはビジュアル化」フィールドを使用して、プロジェクトおよびビジュアライゼーションを検索したり、BI質問を使用することができます。最初の検索基準を入力すると、ドロップダウン・リストの「次を使用してデータをビジュアル化します」セクションにBI質問の結果が表示されます。最初の検索基準によって、プロジェクトおよびビジュアライゼーションを検索する検索文字列も作成されます。その検索文字列はドロップダウン・リストの「検索結果に次が含まれます」セクションに表示されて、拡大鏡アイコンのフラグが付きます。検索のヒントを参照してください。

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      図GUID-EFC73807-BAA8-4356-83AA-187AA978C337-default.gifの説明

  3. 検索フィールドに追加基準を入力して、含める項目を選択すると、ビジュアライゼーションが作成されます。
  4. オプションです。結果を表示するビジュアライゼーションの名前を入力します。たとえば、散布図にデータを表示するには「散布」と入力し、円グラフにデータを表示するには「円」と入力します。
  5. オプションです。「ビジュアライゼーション・タイプの変更」をクリックし、異なるビジュアライゼーションをデータに適用します。
  6. オプションです。「Data Visualizationで開く」をクリックし、ビジュアライゼーションをさらに変更して保存します。
  7. 検索基準をクリアするには、「コンテンツの検索またはビジュアル化」フィールドで「X」アイコンをクリックします。

検索のヒント

検索機能の動作および有効な検索基準を入力する方法を理解する必要があります。

ワイルドカード検索

検索時には、ワイルドカードとしてアスタリスク(*)を使用できます。たとえば、forecastという語が含まれるすべての項目を検索するには、*forecastと指定できます。ただし、それ以上検索を制限するために2つのワイルドカードを使用すると、結果が返されません(*forecast*など)。

有効なキーワード

検索時には、有効なキーワードを使用します。bytheおよびinなどのキーワードで検索した場合、結果が返されません。たとえば、Forecasted Monthly Sales by Product CategoryおよびForecasted Monthly Sales by Product Nameと呼ばれる2つのプロジェクトを検索するために検索フィールドにbyを入力した場合、結果は返されません。

カンマを含む項目

検索基準にカンマを使用すると、結果が返されません。たとえば、四半期売上665,399ドルを検索する必要があり、検索フィールドに665,399と入力した場合、結果は返されません。ただし、655399と入力すると結果が返されます。

日付検索

日付属性を検索する場合は、年-月-日の書式を使用して検索します。月/日/年の書式(8/6/2016など)を使用して検索しても、直接一致とはなりません。かわりに、検索結果には8が含まれるエントリおよび2016が含まれるエントリが含まれます。

英語以外のロケールでの検索

検索フィールドに基準を入力したとき、候補のドロップダウン・リストの表示内容がロケール設定によって異なる可能性があります。たとえば、英語ロケールを使用してsalesと入力した場合、候補のドロップダウン・リストにはsale およびsalesという項目が含められます。しかし、英語以外のロケール(韓国語など)を使用してsalesと入力した場合、候補のドロップダウン・リストにはsalesという項目のみが含められ、saleなどの項目は候補のドロップダウン・リストに含められません。

英語以外のロケールでは、必要に応じてフルワードではなく語幹を使用して検索することをお薦めします。たとえば、salesではなくsaleを検索すると、saleおよびsalesが含まれる項目が返されます。または、customで検索すると、customcustomerおよびcustomersが含まれる結果リストが表示されます。

Oracle BI EEグローバル・ヘッダーとは

グローバル・ヘッダーは、よく使用される機能への簡単なアクセスを提供しており、ユーザー・インタフェースからいつでも使用できます。

たとえば、グローバル・ヘッダーを使用すると、≪ホーム|Home|Bifndn≫・ページに戻ることなく、新規タスクの開始、Oracle BIプレゼンテーション・カタログの検索、製品ドキュメントへのアクセス、別のオブジェクトの表示を行えます。グローバル・ヘッダーには、他のページからホーム・ページにアクセスできるよう、ホーム・ページ・リンクも含まれています。

グローバル・ヘッダーの表示内容は、権限によって決まります。管理者は、リンクの表示順序を変更したり、GoogleまたはOracle Technology Network (OTN)などの内部または外部の場所へのリンクを追加することで、グローバル・ヘッダーをカスタマイズできます。Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドプレゼンテーション・サービスにおけるカスタム・リンクの提供 を参照してください。

次の図では、グローバル・ヘッダーの左端の部分を示します。

グローバル・ヘッダーには、次のコンポーネントが含まれています。

  • ≪検索|Search|Bifndn≫ - カタログを検索できます。オブジェクトの検索方法を参照してください

  • 詳細設定 - カタログ・ページが検索モードで表示されます。ここでは、カタログ内のオブジェクトを検索できます。検索モードでは、ページ内に「フォルダ」ペインではなく、「検索」ペインが表示されます。

  • ≪管理|Administration|Bifndn≫ - 管理者としてログインしている場合に使用可能です。≪管理|Administration|Bifndn≫ページが表示され、ここでマップの権限およびメタデータの管理などの管理タスクを実行します。Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドOracle Business Intelligenceの管理およびOracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド管理ページの理解を参照してください。

  • ヘルプ - 次のオプションが表示されます。

    • xxxヘルプ(xxxはページ、エディタまたはタブの名前) — 現在のページ、エディタまたはタブのヘルプ・トピックが表示されます。

    • ヘルプの目次 - Oracle BI EE、BI Publisherおよびマーケティングの目次へのリンク・オプションが備わったカスケード・メニューが表示されます。

    • ドキュメント - Oracle BI EEのドキュメント・ライブラリが表示されます。

    • OTN - OTNのBusiness IntelligenceとData Warehousingのテクノロジ・センター・ページが表示されます。

    • Oracle BI EEのバージョン情報... - Oracle BI EEのバージョンと著作権情報が表示されます。

  • サイン・アウト - Oracle BI EEからサイン・アウトします。

  • アラート - 1つ以上のアラートが生成されている場合にのみ使用できます。「アラート」ダイアログが表示されます。ここでは、アラートを管理できます。アラートは、エージェントによって生成される通知であり、指定された受信者、およびそのエージェントのサブスクライブ者にパーソナライズされたアクショナブルなコンテンツを配信します。

  • ≪ホーム|Home|Bifndn≫ - ≪ホーム|Home|Bifndn≫・ページが表示されます。Oracle BI EEホーム・ページとはを参照してください

  • カタログ - ≪カタログ|Catalog|Bifndn≫・ページが表示されます。ここでは、カタログ内のオブジェクトを検索して、それらのオブジェクトに固有のタスクを実行できます。

  • ≪お気に入り|Favorites|Bifndn≫ - お気に入りオブジェクトおよびお気に入りオブジェクトを編成するために作成したカテゴリが表示されます。また、表示された「≪お気に入りの管理|Manage Favorites|Bifndn≫」リンクをクリックすると、「≪お気に入りの管理|Manage Favorites|Bifndn≫」ダイアログにアクセスすることができ、ここでお気に入りを編成するためのカテゴリを作成および管理できます。お気に入りとはを参照してください

  • ダッシュボード - ユーザーのフォルダまたは共有フォルダ内のDashboardsサブフォルダに格納されているすべてのダッシュボードへのリンクが含まれています。Dashboardsサブフォルダに保存されていないダッシュボードは、グローバル・ヘッダーのダッシュボード・リストから表示されません。

  • 新規 - 作成可能なオブジェクトのリストが表示されます。オブジェクトを作成するには、オブジェクトをリストから選択します。オブジェクトの作成に適切なダイアログまたはエディタが表示されます。

  • 開く - 次のオプションが表示されます。

    • 開く - 「開く」ダイアログが表示されます。ここでは、使用するオブジェクトを選択できます。

    • 最近使用したオブジェクト - 最近表示、作成または更新したオブジェクトのリストが表示されます。このリストを使用して、使用するオブジェクトを選択できます。

    • 最も人気のあるオブジェクト - 所属するグループのユーザーから最も頻繁にアクセスされているオブジェクトのリストが表示されます。このリストを使用して、使用するオブジェクトを選択できます。

  • ≪次としてサインイン|Signed In As|Bifndn≫ username - 次のオプションが表示されます。

    • ≪マイ・アカウント|My Account|Bifndn≫ - 「≪マイ・アカウント|My Account|Bifndn≫」ダイアログが表示され、ここで「≪タイム・ゾーン|Time Zone|Bifndn≫」、「≪配信デバイス|Delivery Devices|Bifndn≫」および「≪配信プロファイル|Delivery Profile|Bifndn≫」などのプリファレンスを指定できます。プリファレンスの設定を参照してください。

    • ≪別ユーザーとして実行|Act As|Bifndn≫ - 組織においてこの機能が有効になっており、自分に適切な権限が付与されている場合のみ使用できます。別のユーザーとして実行できます。他のユーザーの代理を参照してください。

ヘルプや詳細へのアクセス

Oracle BI EEでは、Oracle BI EEの理解に役立つ概念および手順に関する情報が含まれるガイド、状況依存ヘルプおよびライブラリに直接アクセスできます。

具体的には、次のものにアクセスできます。

  • Oracle Business Intelligence Enterprise Editionヘルプ - Oracle BI EEユーザー・インタフェースの各ページ、タグ、エディタ、ペインおよびダイアログには、ヘルプ・トピックが関連付けられています。これらの各ヘルプ・トピックには、概要、関連する概念や手順へのリンクおよび各コンポーネントの説明が含まれています。

    ページ、エディタ、タブまたはダイアログのオンライン・ヘルプにアクセスするには、その「ヘルプ」ボタンをクリックします。

    あるいは、ページ、エディタまたはタブの場合は、グローバル・ヘッダーにある「ヘルプ」メニューから「xxxヘルプ」(xxxは、ページ、エディタまたはタブの名前)を選択します。たとえば、カタログ・ページの場合、「カタログ・ページのヘルプ」を選択します。Oracle BI EEグローバル・ヘッダーとはを参照してください

  • Oracle BI EE、Oracle BI Publisherおよびマーケティングのヘルプの目次 - これらの目次を使用することは、製品の知識を得たり、特定のトピックにアクセスするよい方法です。

    これらの目次のいずれかにアクセスするには、グローバル・ヘッダーで「ヘルプ」メニューの「ヘルプの目次」をクリックし、適切な目次を選択します。

  • Oracle Business Intelligence Enterprise Editionドキュメント・ライブラリ - Oracle BI EEドキュメント・セット内のマニュアルは、OTNのFusion Middlewareドキュメント・ライブラリに含まれています。

    Oracle BI EEドキュメント・ライブラリにアクセスするには、グローバル・ヘッダーの「ヘルプ」メニューで「ドキュメント」をクリックします。

  • Oracle Technology Network(OTN) - OTNには、Oracle Business Intelligenceに固有の情報および他のすべてのOracle製品に関する情報が掲載されています。OTNには、アプリケーションの設計、構築、デプロイ、管理および最適化の方法に関する専門的な情報やベスト・プラクティスを、開発者、データベース管理者(DBA)およびアーキテクトが共有および検索するのに役立つサービスやリソースが用意されています。OTNでは、Java、Linuxなどの業界標準テクノロジに関する情報、すべてのOracle製品のドキュメント、ディスカッション・フォーラム、Oracleソフトウェア、ブログとポッドキャスト、他のOTNメンバーが書いた技術的な記事など、様々な情報を検索できます。

    OTNにアクセスするには、グローバル・ヘッダーの「ヘルプ」メニューで「OTN」をクリックします。

権限と許可について

ユーザー権限および許可により、アプリケーション内でのアクションおよびアクセスを許可または制限できます。

権限と許可により、分析の作成やスコアカードの編集などの特定のアクションを実行し、オブジェクトやアプリケーションなどにアクセスおよび管理するための資格を付与できます。ロールは特定の要件に関連する権限を1つにグループ化し、職責に基づいて継続性を有効にしてアクセスを制限します。

権限およびロールは、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで参照およびアクセスできる内容を制御します。詳細はOracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイドプレゼンテーション・サービス権限の管理を参照し、許可の詳細はカタログの使用者を参照してください。

他のユーザーの代理について

非管理者は別のユーザーとして実行することで、他のユーザーの機能を実行できます。

「別ユーザーとして実行」機能では、別のユーザーのかわりにOracle BI EEの操作を行えます。この機能は、別のユーザーのダッシュボードやコンテンツを操作する必要がある場合やITサポート・スタッフがユーザー・アカウントのトラブルシューティングを行う必要がある場合などに便利です。

「≪別ユーザーとして実行|Act As|Bifndn≫」機能を使用するには、管理者がユーザーによる別のユーザーの代理を有効化する必要があります。Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイドユーザーによる他のユーザーの代理の有効化を参照してください。

別のユーザーの代理を認可する際、管理者は、他のユーザーのアカウントへのフル・アクセスまたは制限付きアクセスを付与します。

  • フル・アクセス - フル・アクセスが付与されている場合、ターゲット・ユーザーの権限が継承され、ユーザーのデフォルト・ダッシュボードの変更およびユーザーのコンテンツとプリファレンスの変更を行えます。

  • 制限付きアクセス - 制限付きアクセスが付与されている場合、そのユーザー権限は保持されますが、データの表示に対してはターゲット・ユーザーの権限が継承されます。制限付きアクセスでは、ユーザーのデータの表示のみ行えます。

「≪マイ・アカウント|My Account|Bifndn≫」ダイアログ: ■委任されたユーザー|Delegated Users□・タブを開いて、自分のアカウントへのアクセス権を持つユーザーのリストを表示できます。このタブには、自分のアカウントへのアクセス権が付与されたユーザーの名前のリストが表示されます。他のユーザーの代理を参照してください。

他のユーザーの代理

別のユーザーの代理として認可されている場合は、そのユーザーのかわりに操作を実行できます。

他のユーザーの代理についてを参照してください。

  1. グローバル・ヘッダーで、「次としてサインイン」usernameをクリックし、「別ユーザーとして実行」を選択します。
  2. 「別ユーザーとして実行」ダイアログで、リストからユーザーのIDを選択するか、ボックス(ある場合)にIDを入力して、「OK」をクリックします。

    ユーザーのデフォルト・ダッシュボードが表示されます。管理者から付与されたアクセス・タイプ(フルまたは制限付き)に応じて、このダッシュボードからコンテンツを表示または変更できます。

  3. 自分のアカウントに戻るには、「別ユーザーとして実行」ダイアログを表示し、「停止」をクリックして「OK」をクリックします。

プリファレンスの設定

エンド・ユーザーを含めたすべてのユーザーは、Oracle BI EEに関する個人のプリファレンスを設定できます。

Oracle BI EEの使用時に、アカウント・プリファレンスを設定できます。たとえば、開始ページの売上ダッシュボードに設定する売上ダッシュボードを指定し、タイムゾーンに太平洋標準時間を指定します。開始ページを指定することで、Oracle BI Enterprise Editionにアクセスしてすぐにダッシュボードを操作できるようになります。権限に応じて、「マイ・アカウント」ダイアログで次のことができます。

  • 表示名やユーザーIDなどのアカウント情報全般の表示。

  • 言語、タイム・ゾーン、通貨などのプリファレンスの表示と変更。

  • 場所やタイム・ゾーンなどのBI Publisherのプリファレンスの表示と変更。

  • Oracle BI Mobileのプリファレンスの表示と変更。

  • エージェントに対する配信オプションの表示と変更。

  • 所属するロールとグループの表示。

  1. グローバル・ヘッダーで、「次としてサインイン」usernameをクリックし、「マイ・アカウント」を選択します。
  2. 「マイ・アカウント」ダイアログで、適切な設定を入力します。
  3. 「OK」をクリックし、変更を保存します。

BIデスクトップ・ツールのダウンロード

自分がアクセスする権限を持つBIデスクトップ・ツールをダウンロードできます。

ダウンロードできる製品に応じて、次のような様々なBIデスクトップ・ツールを、Oracle BI EEホーム・ページからダウンロードできます。

  • Oracle Hyperion Smart View for Office (Smart View) - このツールを使用して、Microsoft OfficeアプリケーションからOracle BI EE分析にアクセスして実行します。Smart Viewをダウンロードおよびインストールした後の使用方法の詳細は、Oracle Hyperion Smart View for Officeユーザー・ガイドおよびOracle Hyperion Smart View for Office開発者ガイドを参照してください。

  • Oracle Business Intelligence Client Toolsインストーラ — このツールを使用して、Business Intelligence管理ツール、Oracle Business Intelligenceジョブ・マネージャおよびOracle Business Intelligenceカタログ・マネージャをインストールできます。

  • Template Builder for Word Add-in - このツールを使用して、公開レポートで使用するRTFテンプレートを設計できます。

  1. Oracle BI EEホーム・ページに移動します。
  2. 「はじめに」セクションで、「BIデスクトップ・ツールのダウンロード」リンクをクリックして、次のオプションの1つを選択します:
    • Smart View for MS Office

    • Oracle BIクライアント・インストーラ

    • Template Builder For Word

  3. 開いているウィンドウで、「ダウンロード」タブを選択し、ライセンス契約に同意してから、ダウンロードするデスクトップ・ツールをクリックします。
  4. 「開く」ダイアログで「ファイルの保存」をクリックします。
  5. 保存先のファイル名の入力ダイアログで、実行可能ファイルのダウンロード先を指定して「保存」をクリックします。
  6. ファイルをダウンロードしたら:
    • ≪Smart View for MS Office|Smart View for MS Office|Bifndn≫Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド第IX部、Oracle Business IntelligenceでのEssbaseの使用を参照してください。その後、Windowsのエクスプローラを表示し、ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行します。Oracle Hyperion Smart View for Officeユーザー・ガイドおよびOracle Hyperion Smart View for Office開発者ガイドも参照してください。

    • ≪Oracle BIクライアント・インストーラ|Oracle BI Client Installer|Bifndn≫Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールを参照してください。

    • Template Builder For Word。Windowsのエクスプローラを表示し、ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行します。

      Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドTemplate Builder for WordによるRTFテンプレートの作成を参照してください。

Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストール

Oracle Business Intelligenceでは、64ビットのWindowsオペレーティング・システムのクライアント・ツールをサポートしています。

次のツールがサポートされています。
  • Oracle BI管理ツール

  • Oracle Business Intelligenceジョブ・マネージャ

  • 64ビットのWindowsおよびLinuxオペレーティング・システム上でのOracle Business Intelligenceカタログ・マネージャ・クライアント・ツール。

Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールについて

LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムが動作するコンピュータにOracle Business Intelligenceをインストールする場合、インストールされるクライアント・ツールはカタログ・マネージャのみとなります。Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドカタログ・マネージャのユーザー・インタフェースの起動を参照してください。ただし、LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムが動作するコンピュータにOracle Business Intelligenceをインストールした場合、あるいはWindowsオペレーティング・システムにインストールしたが別のWindowsコンピュータ上でクライアント・ツールを使用する必要がある場合は、Oracle Universal Installerを実行して、Oracle BI管理ツール、ジョブ・マネージャおよびカタログ・マネージャをインストールする必要があります。

Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストール時の考慮事項

クライアント・ツールをインストールする前に次の点を考慮します。

  • Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラでは、Oracle BI管理ツール、ジョブ・マネージャおよびカタログ・マネージャをインストールします。

    Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラでは、Oracleデータベース・クライアントをインストールしません。Oracleデータベースにアクセスするには、同じマシンにデータベース・クライアントを別途インストールする必要があります。同様に、IBM DB2データベースにアクセスするには、同じマシンにIBM DB2 CLIをインストールする必要があります。Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイドメタデータのインポートおよびデータ・ソースの使用についてを参照してください。

  • Oracle BI管理ツールには、Oracle Business Intelligenceシステムに接続するための専用のシステムDSNが必要です。クライアント・ツールをインストールした後で、システムDSNを作成および構成します。システム管理者は、システムDSNの作成に必要な詳細情報を提供する必要があります。

    Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラを実行したときに、インストール・パスにマルチバイト文字が含まれていると、ジョブ・マネージャおよびOracle BI管理ツールを起動できません。この問題を回避するには、インストール・パスにマルチバイト文字が含まれていれば、そのパスを変更する必要があります。インストール・パスに含まれているのはASCII文字のみであることを確認します。

  • Oracle Business Intelligenceでは、同一コンピュータにおけるOracle Business Intelligenceクライアント・ツールの複数のインスタンスをサポートしています。つまり、組織がOracle Business Intelligenceの複数のインスタンスをインストールした場合、クライアント・ツールを複数回、またはOracle Business Intelligenceのインスタンスごとに1回ずつインストールおよび構成できます。ただし、Oracle Business Intelligenceサーバー・インスタンスをホストする同一コンピュータでは、クライアント・ツールはすでに(Oracle Business Intelligenceインストールの一部として)インストールされているため、インストールしないでください。

Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラを実行する前に、次のすべてを実行します。

  • Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールをインストールできるサポート済64ビットWindowsオペレーティング・システムを実行しているコンピュータを特定します。

  • クライアント・ツールをインストールするコンピュータが、Oracle Business IntelligenceシステムをホストするLinux、UNIXまたはWindowsコンピュータにアクセスできることを確認します。

  • システム管理者に連絡して、Oracle BI管理ツール用のシステムDSNの作成に必要な情報を取得します。

  • 次の方法のいずれかを使用して、Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラ・ファイルを取得します。

    • 「BIデスクトップ・ツールのダウンロード」リンクを選択して、Oracle BI EEホーム・ページからOracle BI EE Plusクライアント・インストーラ・ファイルにアクセスします。開いたページの「ダウンロード」タブから、Oracle BI EEバージョンを選択し、ライセンス契約に同意し、Oracle Business Intelligence開発者クライアント・ツールをクリックします。次のURLからOracle BI EEホーム・ページを表示できます。

      http://<host>:<port>/analytics/saw.dll?bieehome

      例:

      http://computer1:9704/analytics/saw.dll?bieehome

    • OTNでOracle BI EE Plusクライアント・インストーラ・ファイルにアクセスして、クライアント・ツールをインストールするコンピュータにこのファイルをダウンロードします。次のリンクのOTNにOracle BI EE Plusクライアント・インストーラ・ファイルがあります。

      http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-enterprise-edition/downloads/index.html

  1. 前提条件を満たしていることを確認します。
  2. 前提条件で取得した実行可能なインストール・ファイルにアクセスしてからこれをダブルクリックして、Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラを起動します。

    現在のコンピュータにOracle Business Intelligenceクライアント・ツールをインストールした場合、かわりに■インスタンスの管理|Manage Instance□ウィンドウが開きます。新規インスタンスのインストールをクリックしてから、「OK」をクリックします。

  3. 「概要」画面で「次」をクリックします。
  4. 「インストール・フォルダの選択」ウィンドウで、デフォルトのインストール場所を受け入れるか、別の場所を指定します。「次」をクリックします。
  5. 「ショートカット・フォルダの選択」ウィンドウで、インストーラがOracle Business Intelligenceクライアント・ツールの製品アイコンを作成する場所を指定できます。適切なオプションを選択し、「次」をクリックします。
  6. 「インストール前のサマリー」ウィンドウで、インストール設定を確認します。
    • 設定を変更するには、「前」をクリックして、変更する設定が含まれる画面に戻ります。
    • インストールを開始するには、「インストール」をクリックします。
  7. インストールが終了すると、「完了」をクリックします。
  8. ■ODBCデータ・ソース管理者|ODBC Data Source Administrator□ダイアログで、Oracle BI管理ツール用のシステムDSNを構成し、Oracle Business Intelligenceシステムに接続します。

Oracle BI EEと他の製品との対話方法

Oracle BI EEは、他の様々な製品とともに動作できます。

Oracle BI EEは、様々な方法で他の製品と対話します。この項は次のトピックで構成されています。

Oracle BI EEとOracle BI Publisherの統合

Oracle BI EEとOracle BI Publisherは連携して完全なデータ分析とプレゼンテーションのツールを提供します。

注:

このガイドでは、組織においてOracle BI EEおよびBI Publisherがインストールされ、統合されたコンポーネントとして実行されるよう構成されているものとします。そうでない場合、このマニュアルのBI Publisherについての記述の一部が当てはまらない可能性があります。BI Publisherの実行の詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイドを参照してください。

BI Publisherを使用すると、印刷に最適な書式に設定されたレポートが作成できます。BI Publisherレポートは、BI Publisherデータ・モデルに基づいて作成されます。BI Publisherデータ・モデルは、BIサーバーや分析からのサブジェクト領域、リレーショナル・データベースに対するSQL問合せ、Essbaseや他のオンライン分析処理(OLAP)ソースに対するMDX問合せ、ライトウェイト・ディレクトリ・アクセス・プロトコル(LDAP)、Webサービス、Microsoft Excel、HTTPフィード、XMLファイルなどの広範なソースからのデータ・セットで構成されます。BI Publisherでは、様々なレイアウト・タイプがサポートされるため、組織で必要なあらゆる種類のドキュメントを作成できます。Oracle BI EE内で、BI Publisherレポートの表示、作成、編集およびスケジュールを行ったり、レポートをダッシュボード・ページに含めたりできます。

Oracle BI EEには、完全に統合されたBI Publisherが含まれています。すべてのBI Publisher機能がOracle BI EEアプリケーション内に表示され、すべてのレポートおよび関連オブジェクトがOracle BI EE内で作成され、Oracle BIプレゼンテーション・カタログに保存されます。Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドレポートの作成およびレポートの作成: プロセスの概要を参照してください。

統合環境を使用する場合、統合によって次の領域が影響を受けます。

  • エディタ - BI Publisherコンテンツを作成または編集できます。BI Publisherオブジェクトを使用する場合、適切なBI Publisherエディタが表示されます。たとえば、データ・モデルを使用する場合、「データ・モデル」エディタが表示されます。

  • ≪ダッシュボード|Dashboards|Bifndn≫ - BI Publisherレポートをダッシュボードに埋め込むことができます。また、ダッシュボード・ページを高い忠実度で印刷するためのカスタム印刷レイアウト、およびダッシュボード・コンテンツをExcelにエクスポートするためのカスタム・エクスポート・レイアウトを作成できます。ダッシュボードの作成と使用を参照してください。

  • カタログ - Oracle BIプレゼンテーション・カタログには、レポート、テンプレートなどのすべてのBI Publisherオブジェクトが含まれます。カタログ内のBI Publisherオブジェクトは、分析やフィルタなどのカタログ・オブジェクトと同様に扱うことができます。

  • セキュリティ - シングル・サインオン機能が提供されます。リリース11gのセキュリティ・モデルは、xmlp_template_designerなどのBI Publisher固有の権限が含まれるよう拡張されています。

Oracle BI EEとOracle BI Mobileアプリケーション・デザイナの統合

モバイル・デバイスでの表示用に分析とプレゼンテーションを設計できます。

注:

このガイドでは、Oracle BI EEとOracle BI Mobileアプリケーション・デザイナがインストールされ、完全に統合されたコンポーネントとして実行されるよう構成されているものとします。そうでない場合、このマニュアルのOracle BI Mobileアプリケーション・デザイナについての記述の一部が当てはまらない可能性があります。

Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーション・デザイナは、携帯電話やタブレット向けに特化したアプリケーションを設計するツールです。

Oracle BI Mobileアプリケーション・デザイナで作成されたアプリケーションはプラットフォームおよびデバイスに依存しません。生成されたアプリケーションは最新のHTML5標準に基づいており、ご使用のモバイル・デバイスの最新のブラウザ上で実行できます。クライアントのインストールは必要ありません。

Oracle BI EEとOracle Business Intelligence Mobileの統合

Oracle Business Intelligence Mobileは、Oracle BI EEコンテンツをスマートフォンおよびタブレットで表示および操作できるようにするアプリケーションです。

Oracle Business Intelligence Mobileを介して、Oracle BI Enterprise Editionの分析およびダッシュボードに簡単にアクセスできます。同じコンテンツが表示され、モバイル・デバイスで表示するために最適化されています。Oracle Business Intelligence Mobileは、AppleのApp StoreまたはGoogle Playストアからモバイル・デバイスにインストールできます。

Oracle Business Intelligence Mobileの詳細は、次のOracle Business Intelligence Mobile製品ドキュメント・ライブラリを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E52471_01/index.htm

Oracle BI EEとOracle Enterprise Performance Management Systemの統合

Oracle Enterprise Performance Management Systemは、ご使用のアプリケーション・スイートの効率的な動作を実現するのに役立ちます。

Oracle BI EEには、次のようなOracle Enterprise Performance Management Systemとの統合機能が用意されています。

Oracle BI EEとOracle BIアプリケーションの統合

Oracle BIアプリケーションをOracle BI EEと組み合せて使用すると、統合データ分析ツールの総合スイートになります。

Oracle Business Intelligenceアプリケーションは、Oracle Fusion、Oracle E-Business Suite、JD Edwards、Peoplesoft、SiebelなどのOracleアプリケーションに使用できる、事前に構築されたビジネス・インテリジェンス・ソリューションです。Oracle Business Intelligenceアプリケーションは、Oracle BI EEを基に構築されています。

Oracle BIアプリケーションは、組織内の主な業務分野に対応するために業界のベスト・プラクティスを使用して構築された業界固有のダッシュボードと分析で構成されます。ダッシュボードと分析は、組織の各エンド・ユーザーのロールに合ったものになっています。

通常、Oracle BIアプリケーションは、組織の事業や業界に照らした分析におけるビジネス・メトリックを提供するために、オラクル社のSiebel CRMアプリケーションなどの他の運用アプリケーションと統合され、これらのアプリケーションからアクセスできます。Oracle BIアプリケーションには、データの抽出、変換およびOracle Business Analytics Warehouseへのロードを行うETL(抽出、変換、ロード)ルーチンが含まれています。Oracle BIアプリケーションには、Oracle Business Analytics Warehouseおよびトランザクション・データベースへマップするメタデータも含まれ、組織のすべてのレベルに対する主なメジャーとメトリックが定義されます。これらのメジャーとメトリックは、Oracle Business Intelligenceのコンテンツ設計者に使用できます。

Oracle BI EEとMicrosoft Officeの統合

Oracle BI EE機能をMicrosoft Officeとリンクするアドイン・コンポーネントがあります。

Oracle BI EEには、Microsoft Officeに対するアドインのセットが用意されており、ダウンロードしてインストールすると、Oracle Business IntelligenceのコンポーネントとMicrosoft Officeとの統合が可能になります。Oracle BI EEホーム・ページの「はじめに」セクションに、次のアドイン・コンポーネントをインストールするためのリンクがあります:

  • Template Builder For Word

  • Oracle Hyperion Smart View for Office

BIデスクトップ・ツールのダウンロードを参照してください。

他のガイド内の関連トピック

他のガイドに、コンテンツ設計者と管理者に関係の深いトピックがいくつか取り上げられています。次の表にこれらのトピックをリストし、詳細の参照先を示します。

トピック 詳細の参照先

Oracle BI EEのインストール

Oracle Business Intelligenceのインストールと構成Oracle Business Intelligenceのインストール

Oracle BI EEの構成

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドOracle Business Intelligenceの構成

Oracle BI EEの統合

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレータ・ガイドOracle Business Intelligenceとの統合の概要

システム要件と動作要件

システムが適切に動作するには、特定の証明書、ハードウェアおよびソフトウェアが必要です。

ハードウェアとソフトウェアの要件、プラットフォーム、データベースおよびその他の情報の詳細は、システム要件と動作要件のドキュメントを参照してください。いずれのドキュメントもOracle Technology Network (OTN)から入手できます。

システム要件のドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、ディスク領域とメモリーの最小要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html

動作要件のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサードパーティ製品が記載されています。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html