Oracle SQL Developer README

原典情報: $ORACLE_HOME/sqldeveloper/relnotes_v155.html

このリリースについて

Oracle SQL Developer 1.5.5は、Oracle Database 11gR2に統合される予定のリリースです。これにはリリース1.5.4への小規模な更新が含まれており、新機能に重点を置いていません。新機能は、会計年度2010年にリリース予定のOracle SQL Developer 2.1に含まれます。

注意: SQLワークシートは、SQL Developer 2.1用に再作成されています。そのため、SQLワークシートに関する多くの既存の不具合およびリクエストが報告されていますが、SQL Developer 1.5.5ではなく、SQL Developerの次のリリースで対応する予定です。

始める前に

プラットフォーム・サポート
- Oracle SQL Developer 1.5.5は、Windows XP 、Vista（64ビット版を含む）およびWindows Server 2008、LinuxまたはMac OS Xに対応しています。
JDKサポート
- Oracle SQL Developer 1.5.5リリースは、JDK 1.5.0_06に同梱されています。埋込み型JDKを使用するか、インストールしたJDKに接続できます。JDKは1.5.0_06以上を使用してください。JDK1.6（JDK6.0）を使用すると、最低条件として、JDK1.6 Update 3が必要になります。SQL Developerは、JDK 1.6 Update 1および2とは併用できません。
- Windows VistaにはJDK 1.6以上が必要で、デフォルトのOracle Look and Feelを使用してJDK 1.6の認定を受けています。Windows look and feelを使用した場合に、問題がいくつか報告されています。
- JDK 1.6 update 10およびupdate 12について、既知の問題があります。
インストールまたはアップグレード
- SQL Developerのリリース間のアップグレードを行う「更新の確認」オプションは、サポートされていません。このユーティリティは、サード・パーティの機能拡張をインストールするために提供されており、これには移行に必要なサード・パーティのドライバが含まれます。
- すべてのSQL Developerの新しいリリースには、フル・インストールが必要です。ファイルをダウンロードして、空のフォルダに解凍してください。ファイルの解凍時には、フォルダ名を使用チェック・ボックスが選択されていることを確認します。
旧リリースの移行
製品をインストールした後、旧リリースから移行するかどうかを尋ねられます。これによって、以前に行われた設定および作成された接続が移行されます。
- 既存のリリース1.2.1の接続を移行するには、ダイアログの「参照」をクリックし、<sqldev 1.2.1 home>\sqldeveloper\sqldeveloper\systemフォルダを探して選択します。将来的には、これらのシステム・フォルダ・ファイルは、\Documents and Settings\<your_user>\Application Data\SQL Developerに格納されます。
- SQL Developer 1.5.xの設定を移行するには、ダイアログで「参照」を選択し、\Documents and Settings\<your_user>\Application Data\SQL Developerフォルダを探して選択します。
- Oracle Database 11gR1インストールの一部としてOracle SQL Developer 1.1.3を使用している場合、[ORACLE_HOME] \product\11.1.0\db_1\sqldeveloper\sqldeveloper\systemに移動してください。注意: 1.1.3より新しいリリースをインストールする場合、これによって、プログラムの起動リストのメニュー項目が置き換えられることはありません。ここに独自のメニュー・オプションを追加したり、デスクトップにショートカットを作成したりできます。
ユーザー定義のレポート、スニペットおよびSQL履歴
- Oracle SQL Developer 1.5.5では、ユーザー定義のレポートやSQL履歴、ユーザー定義のスニペット・ファイルは、\Documents and Settings\<your_user>\Application Data\SQL Developerフォルダにあります。これらも移行されます。
フォルダ
- リリース1.5.1、1.5.3または1.5.4でフォルダを作成した場合、これらは自動的に移行に含まれます。リリース間の設定を移行しないよう選択した場合は、以前の接続をインポートできます。これにはフォルダは含まれません。
JDBCドライバ
- 同梱されるJDBCドライバは11g R1です。つまり、ユーザーはOracle 8.1.7データベースには接続できなくなります。
デバッグ・ログ・ウィンドウ
- これは現在、デフォルトで無効に設定されています。SQL Developerのデバッグ・ログ・ウィンドウの情報をデフォルトで表示する場合は、sqldeveloper.confファイルにIncludeConfFile sqldeveloper-debug.confという行を挿入してください。
- 作業中に製品でデバッグ・ログ・ウィンドウを起動するには、"setloglevel oracle.dbtools ALL"とSQLワークシートに入力します。これは作業中は有効なままですが、製品を停止して再起動してもログ・ウィンドウは再び開きません。
翻訳
- ヘルプ・テキストが翻訳されていません。これは英語のままになります。
- Tip of the Dayが翻訳されていません。今後翻訳する予定です。
- テストで翻訳されていない部分が数多くあります。これらについて不具合が記録されており、将来のリリースで対応する予定です。個々の不具合の詳細は、このドキュメントには記載されていません。
サード・パーティのデータベース

このリリースでは、現在サポートされているサード・パーティのデータベースの他に、Sybase 12およびSybase 15がサポートされています。
- ドライバをインストールするまでは、「接続」ダイアログにサード・パーティのタブは表示されません。
- サード・パーティのデータベース用ドライバは、手動でダウンロードして含めることができます。詳細は、OTNの既存のドキュメントを参照してください。または、「更新の確認」を使用して、これらのドライバを設定することもできます。
- 最新のMySQLドライバ5.1は、使用しないでください。MySQLには、5.0.xのドライバを使用してください。

TimesTen
- SQL DeveloperをインストールしてTimesTenに接続する前に、以下の手順を実行してください。
  - TimesTen 7.0.3またはサーバーあるいはクライアントのそれ以降のリリースを、SQL Developerと同じマシンにインストールします。
  - CLASSPATH環境変数が、TimesTen JDBCドライバ（TimesTen_install_dir/lib/ttjdbc5.jar）を指していることを確認します。
  - Linuxシステムでは、シェル・スクリプトTimesTen_install_dir/bin/ttenv.shまたはTimesTen_install_dir/bin/ttenv.cshを実行して、SQL Developerを起動する前にTimesTen環境変数を設定します。
  - TimesTenについて、詳細なリリース・ノートを参照してください。

使用開始後

ユーザーは現在のデータベース・サポート・ライセンスのもとで、Oracleサポートによりサポートされています。SQL Developerの不具合や問題は、製品 Oracle SQL DeveloperのMetalinkを使用して報告してください。
Oracle SQL Developer forumで問題について話し合うことができます。

スレッドを立ち上げるには、明確なタイトルを使用してください。
新しい問題には、古い無関係なスレッドを使用しないようにしてください。

修正済の不具合リストがあります。Oracleサポートに連絡して、不具合の公開を依頼することも可能です。
このリリースでの既知の問題は以下にリストします。これは、既知の不具合の完全なリストではありませんが、ユーザーに影響しかねない主な問題の一部です。
このリリースでまだサポートされていない機能は、Oracle SQL Developer ExchangeのFeature Requestsに関する項で追加できます。
プラットフォームおよびデータベース動作保証のご質問は、最新の動作保証ステータスを参照してください。
TimesTenは、SQL Developer 1.5.5に同梱されています。TimesTenをインストールして構成しないかぎり、TimesTen Connectionノードは表示されません（前述のTimesTenに関する項を参照）。
TimesTen In-Memory Databaseのサポートには、Oracle In-Memory Database CacheおよびTimesTen In-Memory Database Release 7.0.3以上のサポートも含まれています。
以前にリリースから接続を移行しなかった場合は、後で設定をインポートできます。以前のリリースのSQL Developerを起動して必要な接続をエクスポートし、新しいリリースにインポートします。
期限切れのパスワード: パスワードの期限が切れると、ユーザーの変更を行うようエラー・メッセージが表示されます。パスワードをリセットするには、接続を右クリックして「パスワードのリセット」を選択します。

既知の問題

これは完全なリストではありませんが、補足済および報告済の優先順位の高い問題が含まれています。不具合のステータスを確認したり、追加の不具合を報告するには、MetalinkからOracleサポートに連絡してください。

概要

他のダイアログが起動すると、ドキュメント・ヘルプ・ウィンドウが表示されます。
'c:\'の後にコールされたディレクトリを削除するとエラーになります。
/* -- */ではなく、-- /*に形式が変わります。
JDK 1.6アップデート10がWindows look and feelと機能しません。
NLSプリファレンスがログインのトリガーおよびセッション・パラメータを上書きします。
最初の表をページ上にドラッグした際のクエリー・ビルダーのパフォーマンスがよくありません。
表のデータ印刷タブ: データ全体が印刷されません。
擬似列object_valueを使用してXMLドキュメント内容を取得しています。

参照

SQLワークシートでxmltype表が作成された場合に9i DBで参照できません。
al32utf8 DBキャラクタ・セットに格納されたxmltypeデータを表示できません。
Java : クラスの削除がエラーになり、クラスが削除されません。
ポップアップ説明: シノニムのチェック時に明示的なスキーマ名が無視されます。
「権限」→付与 - 「使用可能な権限」の下に公開された権限がリストされていません。

フォーマッタ

比較およびマージ: 空白を無視する機能が無効です。
多くのキーワードがフォーマッタで認識されません。
オプションでコマンド間の空白行を保持します。
「プリファレンス」→「SQLフォーマッタ」→「その他」→「SQLの入力」で、トークン内に改行が保持されます。

接続

拡張接続が暗号化されません（Thick/OCIドライバを使用）。
thin JDBCドライバの「アドバンスト・セキュリティ・オプション」がサポートされていません。
MAC: 接続ボタンが「データベース接続の作成/選択」ダイアログで表示されません。
接続時に「期限切れ」（猶予期間）ステータスのユーザーが通知されません。

オブジェクトの作成または変更

データベースの差異ユーティリティで正しい差異が検出されません。
データベース・コピー・ウィザードで、既存のPKおよび一意の索引に対して重複するレコード・エラーが表示されます。
ディレクトリ・ノードのディレクトリ作成のパスが正しくありません。
select any dictionary権限を持つユーザーがトリガーの詳細を表示できません。
ビュー・ダイアログ: SQL構文が有効です。ただし、クエリーが無効です。

SQLワークシートおよびデータ

デフォルトの受入れオプションがワークシートで機能しません - SQL*Plus
「ファイル」→データ・グリッドに印刷で、ヘッダー行が切り捨てられます。
F9バインド変数で二重引用符と空白が使用できません。
データ編集時に中東言語のNLS位置揃えが適切ではありません。
binary_float/binary_doubleにNLS設定が使用されません。
MACクエリー・ビルダーで表のすべての列を選択するときにティック・マークが表示されません。
Select* (no gap) 不正な構文にF9（文の入力）でエラーが表示されません。
serveroutputを有効にすると、glogin.sql自動実行スクリプトで失敗します。
失敗があるとソート設定が変更できません。
結果画面で特殊文字が空白の正方形として表示されます。
to_timestamp_tzが正しい結果を表示しません。
データ・グリッドの日付を更新すると、タイムスタンプなしに日付形式の時間詳細がリセットされます。

PL/SQL

変数コマンドにより宣言されたバインド変数に大/小文字が区別される名前が付けられます。
起動して実行中のPL/SQLプロシージャが終了できません。
plsqlnodeノードでファイルを開くとデフォルトの接続が正しく表示されません。
権限の変更後にリフレッシュまたはユーザーに再接続してもユーザーが更新されません。
リモート・デバッグ: 接続がデフォルトにならず、ソースを見つけられません。

インポート/エクスポート

HTMLにエクスポートされたカーソル・データが正しく表示されません。
エクスポートされたttbulkcpファイルのエンコーディングが正しくありません。

移行

アクセス: データの移動によってboolean値のTRUEが正しく処理されません。
アクセス: ビューが別名インラインを参照しています。
アクセス・ビューの変換でパラメータ値が正しく処理されません。
SQL Server 2000の索引パネルの参照が機能しません。
最大値を超えるサイズ8096の行がソートできません。
ビュー変換作成に別名句がありません。
マルチバイトのデータベース名でデータ移動が失敗します。
列の別名を持つ削除文が解析できません。
日付のデフォルト値を変換する必要があります。
変換されたMS Accessクエリーで重複する列名エラーが報告されます。
キャプチャされたモデルで、複数セグメントを持つ一意の索引が一意でなくなります。
不等号「! =」で感嘆符と等号の間に空白があると認識されません。
Sybase: トリガーに以前のjoin構文があると変換に失敗します。
on delete cascadeが移行中に失われます。
プロシージャ変数がケースの変数名と一致する必要があります。
SQL Server 2000参照データ（およびデータ・グリッド）でdatetime値が表示されません。
SQL Serverのデフォルトのforトリガーがトリガーの後に変換されません。
SQL Server - 「&」および「'」の文字が含まれているとデータ移動に失敗します。
Sybaseのトリガー: 挿入されたサブ条件が変換されません。
削除されたトリガーが移動または二重に置換され、PL/SQLコードが未完成となります。
ワイルドカードを識別子に持つクエリーを変換できません。
update join句が正しく変換されません。
割当てを持つupdate文が正しく変換されません。

設定

TNSロケーション設定またはTNSパス設定のためのプリファレンスを作成します。
NLSプリファレンスがログインのトリガーおよびセッション・パラメータを上書きします。
オブジェクト・ビューアのパラメータ: 「スキーマの表示」の選択を解除すると、コメントにスキーマ名が入ります。- データベースの基本的な不具合
「プリファレンス」→「アクセラレータ」で、追加して削除するとキーの割当てが失われます。
切取り、コピー、貼付けの割当てを標準のキーの組合せに戻そうとしても機能しません。
SQL Developerで一部のキー割当てが失われることがあります。デフォルト値をリセットする必要があります。

バージョン管理

SVNチェックアウト: チェックアウト先が存在しない場合はエラー・メッセージが必要です。
「バージョニング」→「CVS」で、新しいファイルがcvs接続に表示されません。

TimesTen

TimesTen DDLとDML操作のコミットおよびロールバック: Oracleデータベースとは異なり、TimesTenはDDLトランザクションを暗黙的にコミットしません。ユーザーが、SQLワークシートの「コミット」ボタンをクリックして、明示的にトランザクションをコミットする必要があります。
PassThroughを有効にすると接続ナビゲータでのSQL操作に影響します。SQLワークシートのパス・スルー操作から接続ナビゲータに切り替えるときに、この設定が0にリセットされているか確認してください。
「データ」タブを参照中にDDL操作が失敗します。「データ」タブで、DDLを実行中の表を参照していないことを確認してください。
SYS.TABLESシステム表がSQL Developerで参照されているときは、表を作成できません。SYS.TABLESの内容を「データ」タブで参照するとロックがかかります。All CREATE TABLE文がブロックされて、このために最後にはタイムアウトになることがあります。「データ」タブのフォーカスが別の表に切り替わり次第、ロックがリリースされます。これは、TimesTen In-Memory Database 7.0.5以上のリリースで修正されました。
「データのエクスポート」→「挿入」により、基となるデータ型およびリテラルのサポートの差異に応じて、Oracleと互換性のあるSQL INSERT文が生成されます。これらは、TimesTenデータベースと互換性がないことがあります。
「データ」タブ内でアクションが実行される際に、「データのエクスポート」→「ttbulkcp」によってエラーが生成されます。このオプションは、接続ナビゲータから選択してください。
LIKEフィルタで、完全に一致するオブジェクトが見つかりません。回避策は、フィルタを定義するときにLIKEのかわりに「=」を使用することです。

言語および翻訳の問題

今回の最初の翻訳版リリースには、翻訳されなかった文字列が多数あります。未翻訳の文字列の詳細はありません。

Oracle SQL Developer 1.5の新機能

機能の総合リストについては、SQL Developer 1.5の機能リストを参照してください。