Sun Ultra 27 ワークステーション Linux および Solaris オペレーティングシステムインストールガイド

第 2 章 Solaris オペレーティングシステムのインストール

この章では、プリインストールされた Solaris OS を使用せずに、ワークステーションに Solaris OS をインストールする方法について説明します。

この章には、次のセクションが含まれています。

オペレーティングシステムの選択と更新

Solaris OS は、ワークステーションにプリインストールされています。旧バージョンの Solaris OS はサポートされていません。

現在インストールされているバージョンの Solaris OS を入れ替える場合は、次の Web サイトから Solaris OS をダウンロードできます。

http://www.sun.com/software/solaris/

次のオペレーティングシステムがサポートされています。

Solaris OS の BIOS の設定

SATA は、デフォルトでは、BIOS 内で AHCI として構成されています。

ProcedureSolaris OS の BIOS を設定する

  1. ワークステーションの電源を投入します。

  2. Sun のロゴの画面で F2 キーを押して、「BIOS 設定 (BIOS Setup)」メニューに切り替えます。

  3. 「詳細 (Advanced)」、「統合デバイス (Integrated Devices)」の順に選択します。

  4. 必要な場合は、「構成された SATA (Configured SATA As)」オプションを「AHCI」に変更します。

  5. F10 キーを押して、変更を保存し、BIOS の設定を終了します。

LSI RAID 構成の設定

RAID 構成を設定するには、次の手順に従います。

ProcedureLSI RAID 構成を設定する

  1. BIOS 部分の起動中に、Control + C キーを押して、LSI 構成ツールを開きます。

  2. 必要な SAS コントローラを選択し、Enter キーを押します。

  3. RAID プロパティーを選択します。

  4. 使用する RAID アレイのタイプを選択します。

  5. RAID に含めるボリュームを選択します。


    注意 – 注意 –

    特定の RAID に SAS ボリュームと SATA ボリュームを混在させないでください。


  6. アレイを設定したら、変更を保存し、終了します。


    注 –

    IM アレイと IME RAID アレイを作成すると、システムは自動リセットを実行し、書き込みキャッシュ機能を有効にします。


現在インストールされている OS の消去

現在インストールされている OS を消去するために、Tools and Drivers DVD を使用して、起動ハードドライブ上のパーティションを消去できます。「プライマリ起動ハードディスクの消去 (Erase Primary Boot Hard Disk)」オプションを使用すると、診断パーティションを除くすべてのパーティションが消去されます。

診断パーティションについて

システム診断ソフトウェアには、テストスクリプトを書き込むための診断パーティションが必要です。診断パーティションがない場合は、診断画面に出力が表示されるだけです。

このセクションに示す手順では、診断パーティションは削除されません。

不注意で診断パーティションが削除された場合は、Tools and Drivers DVD で「診断パーティションの作成 (Create Diagnostic Partition)」オプションを使用して、診断パーティションを作成し直してマウントできます。手順については、『Sun Ultra 27 Workstation Service Manual』を参照してください。

Procedure現在インストールされている OS を消去する


注意 – 注意 –

「プライマリ起動ハードディスクの消去 (Erase Primary Boot Hard Disk)」オプションは、診断パーティションを除く、ハードドライブ上のすべてのパーティションおよびすべてのユーザーデータを消去します。この操作を開始する前に、ハードディスクの全データをバックアップしてください。


診断パーティションを除く、プライマリ起動ハードドライブ上のすべてのパーティションを消去するには、次の手順に従います。

  1. ハードドライブ上に必要なデータがあれば、バックアップしておきます。

  2. Tools and Drivers DVD をワークステーションに挿入します。

  3. メインメニューが表示されたら、Tools and Drivers DVD のメインメニューから次のオプションを選択します。

    4. 「プライマリ起動ハードディスクの消去 (Erase Primary Boot Hard Disk)」

    このオプションを選択すると、プライマリハードドライブ上に現在あるすべてのパーティション (診断パーティション以外) が消去されます。診断パーティションが存在する場合は、そのまま残ります。

Solaris OS のインストール

Solaris OS をインストールするには、http://docs.sun.com に掲載されている手順をオンラインで参照してください。

以前に作成されたリモートイメージをインストールするには、「「JumpStart サーバーからの Solaris オペレーティングシステムのインストール」」を参照してください。

ドライバのインストール

OS のインストール後、Tools and Drivers DVD で提供されているインストールスクリプトを実行して、OS に対応するドライバをインストールします。

Tools and Drivers DVD は、ワークステーションに付属しています。


注 –

Tools and Drivers DVD には、診断パーティションを作成し直してマウントするためのツールも含まれています。不注意で診断パーティションを消去してしまった場合以外は、これを実行する必要はありません。詳細については、『Sun Ultra 27 Workstation Service Manual』を参照してください。


Solaris OS を新規でインストールする場合は、次の手順に従ってドライバをインストールしてください。

Procedureドライバをインストールする

  1. スーパーユーザーとしてシステムにログインします。

  2. DVD ドライブに Tools and Drivers DVD を挿入します。

    Solaris OS により DVD が自動マウントされます。

  3. 次のコマンドを入力して、/cdrom/cdrom0/drivers/sx86 ディレクトリへ移動します。

    # cd /cdrom/cdrom0/drivers/sx86

  4. 次のコマンドを入力して、インストールスクリプトを実行します。

    # ./install.sh

    システムドライバがインストールされます。

    インストールが完了すると、変更を有効にするためにシステムをリブートするよう求めるプロンプトが表示されます。

  5. Y キーを押してリブートします。または、N キーを押して手動でリブートすることもできます。

  6. DVD ドライブから DVD を取り出します。

  7. システムのネットワーク情報を求めるプロンプトが表示されたら、サーバーへアクセスするためのネットワーク情報を入力します。