一方のシステムは新しいブート方式を実装しているが、もう一方のシステムは実装していない OS クライアントサーバー構成を使用してディスクレスクライアントサポートを追加しようとすると、深刻な互換性の問題が発生する可能性があります。新しいブート (GRUB) は、Solaris 10 1/06 リリースから x86 プラットフォームで実装され、Solaris 10 10/8 リリースから SPARC プラットフォームで実装されました。OS サーバー上で実行されているリリースよりも新しい Solaris リリースを実行しているシステムでのディスクレスサポートの追加も、サポートされていない構成です。問題が発生する可能性を回避するために、ディスクレスクライアントサポートを追加する前に最新の Solaris リリースをインストールすることをお勧めします。
smosservice および smdiskless コマンドでサポートされる Solaris リリースおよびアーキテクチャーの種類は次のとおりです。
SPARC ベースのサーバー: Solaris 8、Solaris 9、および Solaris 10 リリースでサポートされます。
SPARC ベースのクライアント: Solaris 8、Solaris 9、および Solaris 10 リリースでサポートされます。
x86 ベースのサーバー: Solaris 9 および Solaris 10 リリースでサポートされます。
x86 ベースのクライアント: Solaris 9 および Solaris 10 リリースでサポートされます。
次の表に、smosservice および smdiskless コマンドでサポートされる x86 OS クライアントサーバー構成を示します。この情報は、Solaris 9 および Oracle Solaris 10 FCS (3/05) リリースに適用されます。
Solaris 10 1/06 リリース以降を実行している場合は、ディスクレスクライアントサポートを追加する前に、同じリリースをインストールするか、同じリリースにアップグレードすることをお勧めします。
表 6–3 クライアントとサーバーでの x86 OS のサポート
ディスクレスクライアント OS | ||
サーバー OS |
Oracle Solaris 10 3/05 |
Solaris 9 |
Oracle Solaris 10 3/05 |
サポートされています |
サポートされています |
Solaris 9 |
サポートされていません |
サポートされています |
次の表に、smosservice コマンドと smdiskless コマンドでサポートされる SPARC OS クライアントサーバー構成を示します。この情報は、Solaris 8 と Solaris 9 リリース、および 10 5/08 OS までの Oracle Solaris OS に適用されます。
Solaris 10 10/08 リリース以上を実行している場合は、ディスクレスクライアントサポートを追加する前に、同じリリースをインストールするか、同じリリースにアップグレードすることをお勧めします。
表 6–4 クライアントとサーバーでの SPARC OS のサポート
ディスクレスクライアント OS | |||
サーバー OS |
Oracle Solaris 10 3/05 から Solaris 10 5/08 |
Solaris 9 |
Solaris 8 |
Oracle Solaris 10 3/05 から Solaris 10 5/08 |
サポートされています |
サポートされています |
サポートされています |
Solaris 9 |
サポートされていません |
サポートされています |
サポートされています |
Solaris 8 |
サポートされていません |
サポートされていません |
サポートされています |