Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

ボタン割り当てのカスタマイズ

ボタン割り当ては、ウィンドウ・マネージャ関数と、マウス・ボタンのオペレーションおよび可能なキーボード修飾キーとを関連付けることです。ボタン割り当ては、すべてのワークスペースに適用されます。

デスクトップのデフォルトのボタン割り当ては、DtButtonBindings というボタン割り当てセットのワークスペース・マネージャ構成ファイルに定義されています。

Buttons DtButtonBindings
 {
   ...
 }

ボタン割り当て構文

ボタン割り当ての構文は次のとおりです。

Buttons ButtonBindingSetName
{
     [modifier]<button_nameMouse_action>   context  function  [argument]
     [modifier]<button_nameMouse_action>   context  function  [argument]
     ...
}

たとえば次の行を入力すると、ポインタが (クライアントのウィンドウ内ではなく) ワークスペース・ウィンドウにあるときにマウス・ボタン 3 を押すと、DtRootMenu に記述されたメニューが表示されます。

<Btn3Down>      root     f.menu     DtRootMenu

注 -

ボタン割り当て構文の詳細は、dtwmrc(4) のマニュアル・ページを参照してください。


ボタン割り当てを追加するには

  1. 次のいずれかのファイルを開きます。

    • 個人用: HomeDirectory/.dt/dtwmrc

    • システム共通: /etc/dt/config/language/sys.dtwmrc

    これらのファイルの作成方法の詳細は、「ワークスペース・マネージャ構成ファイル」を参照してください。

  2. ボタン割り当てを DtButtonBindings 定義に追加します。

    クリックおよび押す操作という異なる関数を同じボタンに割り当てないでください。また、2 つ以上の関数を同じボタンおよび内容に割り当てないでください。

  3. ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。

新規ボタン割り当てセットを作成するには

  1. 次のいずれかのファイルを開きます。

    • 個人用: HomeDirectory/.dt/dtwmrc

    • システム共通: /etc/dt/config/language/sys.dtwmrc

    これらのファイルの作成方法については、「ワークスペース・マネージャ構成ファイル」を参照してください。

  2. 新規ボタン割り当てセットを作成します。詳細は、「ボタン割り当て構文」を参照してください。

  3. buttonBindings リソースに新しい名前を設定します。

       Dtwm*buttonBindings: ButtonBindingsSetName 
    
  4. ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。


    注 -

    既存のボタン割り当てを新規のボタン割り当てに置き換えます。保持したいボタン割り当てがある場合は、DtButtonBindings からコピーします。