「作成 (Compose)」メニューからある項目 (「留守番機能」を除く) を選択するといつでも「メッセージ作成 (Compose Message)」ウィンドウがオープンされます (このマニュアルではこれ以降、「メッセージ作成」ウィンドウを単に「作成」ウィンドウと呼びます)。「作成」ウィンドウは、メールツールのヘッダウィンドウから独立して動作します。後で使うためにオープンした「作成」ウィンドウをクローズしてアイコンにするか、または「作成」ウィンドウをオープンしたまま一次メールツールヘッダウィンドウをクローズしてアイコンにすることができます。「作成」ウィンドウアイコンは、開封した封筒、1 枚の紙、受信者が指定されているときのメッセージ受信者を示すラベルを示します。図 4-6 は作成アイコンのこれらの表示を示しています。
「作成」ウィンドウは、一度に必要な数だけオープンでき、同時に複数のメッセージへの返信または作成を行うことができます。「作成」ウィンドウを図 4-7 に示します。
「作成」ウィンドウには、メールメッセージの作成と送信に使う独自の制御セットがあります。
「取り込み (Include)」メニューボタンには、選択したメッセージを現在作業中のメッセージの一部として取り込むための選択項目があります。また、別の種類のメッセージを作成するためのテンプレートもあります。テンプレートの詳細については、「 テンプレートプロパティ」を参照してください。アタッチメントを取り込む予定がない場合には、取り込みメニューを使って「作成」ウィンドウの一番下にある「アタッチメント不表示」を選択すると、受信者はさらに多くのメールメッセージを表示できるようになります。
「ヘッダ (Header)」メニューボタンには、メッセージヘッダを構成するテキストフィールドの数と種類の選択項目があります。デフォルト選択項目は「Bcc」であり、これによりメッセージヘッダにブラインドカーボンコピー (元の受信者に知らせずにメッセージのコピーを別の受信者に送信する) を追加または削除することができます。「作成 」ウィンドウプロパティシートの「ユーザ設定フィールド」スクローリングリストを使って他のフィールドをこのメニューに追加できます。詳細については、「作成ウィンドウプロパティ」を参照してください。「エイリアス」項目を使うと、 「エイリアスプロパティ」ウィンドウが表示されます。
「クリア (Clear)」ボタンはウィンドウの内容をクリアします。「クリア」ボタンまたは「作成」ウィンドウの送信メニューから「メッセージのクリア」項目を使うと、メッセージは、dead.letter ファイルに保存されます。dead.letter ファイルと「保存」変数に関する詳細については、mailx(1) のマニュアルページを参照してください。
「アタッチ (Attach)」ボタンは、「音声」を表示します。この「音声」はオーディオツールにアクセスするので音声メッセージを作成することができます。詳細については、第 11 章「オーディオツール」を参照してください。「アタッチ」ボタンはアポイントメント、つまりカレンダマネージャで使うアポイントメントを作成するためのアポイントメントエディタウィンドウも表示します。この方法に関する情報については、第 5 章「カレンダマネージャ」を参照してください。
「ログ」チェックボックスでは、作成中のメールをファイルに記録するかどうかを指定します。「メールツールプロパティ」ウィンドウを使ってメッセージを記録するファイルを指定します。詳細については、「作成ウィンドウプロパティ」を参照してください。
「作成ウィンドウ」プロパティでログファイル名を指定しなかったときは、「ログ」チェックボックスは「作成」ウィンドウに表示されません。
「To」、「Subject」、「Cc」テキストフィールドは、受信者のアドレス、メッセージのタイトル、メッセージコピーの受信者の電子メールアドレスを入力するのに使います。
「作成」ウィンドウのテキストペインは、送信したいメッセージのテキストの入力に使います。テキストペインは、テキストエディタから利用可能な標準のテキスト編集規約を使います。編集に関する詳細については、第 3 章「テキストエディタ」の章を参照してください。
「作成」ウィンドウの一番下にあるアタッチメントペインは、アタッチメントをメールに追加するのに使います。アタッチメントはどんな種類のファイルでも可能で、イメージ、音声メール、ワードプロセッサのファイルフォーマットのドキュメント、カレンダマネージャのアポイントメントなどの送信に使えます。メールアタッチメントに関する詳細については、「メールツールアタッチメント」を参照してください。