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Sun Java Enterprise System 2005Q4 アップグレードガイド 

第 15 章
Communications Express

この章では、Communications Express を Java ES 2005Q4 (Release 4): Sun Java System Communications Express 6.2 2005Q4 にアップグレードする方法について説明します。ここでは、Java ES Release 4 でサポートされている各種のアップグレードパスでのアップグレードの問題と手順の概要について説明します。また、Solaris オペレーティングシステムと Linux オペレーティングシステムの両方でのアップグレードを取り上げます。

Communications Express のアップグレードの概要

ここでは、Java ES 2005Q4 (Release 4) へのアップグレードに影響する Communications Express の次の一般的な側面について説明します。

Java ES Release 4 の Communications Express について

Java ES Release 4 Communications Express は、大部分がバグ修正です。Release 3 と比較して、メールフィルタのサポート、アドレス帳の共有、プロキシ認証など、いくつかの新機能があります。

Communications Express のアップグレードロードマップ

表 15-1 は、Communications Express の、Java ES Release 4 へのサポートされているアップグレードパスを示しています。この表は Solaris および Linux の両方のオペレーティングシステムに適用されます。

表 15-1 Java ES Release 4: Sun Java System Communications Express 6.2 2005Q4 へのアップグレードパス 

Java ES のリリース

Communications Express バージョン

一般的な手順

必要な再設定

Release 3

Sun Java System Communications Express 6 2005Q1

直接アップグレード:
パッチを適用し、Messaging Server コンポーネントを再設定することにより実行します。

設定ファイル

Release 2

Sun Java System Communications Express 6 2004Q2

直接アップグレード:
パッチを適用し、Messaging Server コンポーネントを再設定することにより実行します。

設定ファイル

Release 1

なし

アップグレードはなし:

 

それ以前の Java ES リリース

なし

アップグレードはなし:

 

Communications Express のデータ

次の表は、Communications Express ソフトウェアのアップグレードにより影響を受ける可能性のあるデータの種類を示しています。

表 15-2 Communications Express のデータの使用法

データの種類

場所

使用法

設定データ

ローカルの設定ディレクトリ
var/CommsExpress-base/WEB-INF/config/uwcauth.properties
var/CommsExpress-base/WEB-INF/config/uwcconfig.properties
var/CommsExpress-base/WEB-INF/config/uwclogging.properties

MessagingServer-base/config/msg.conf
および、Messaging Server MEM (webmail) を設定するためのその他の設定ファイル

Messaging Server MEM (webmail) を含む、Communications Express の設定

Web コンテナの設定

Web Server:
次の場所にある server.policy および server.xml ファイル
WebServer-base/https-hostname/config

Application Server (Java ES Release 3 および 4):
次の場所にある server.policy および domain.xml ファイル
AppServer8Config-base/domains/domainName/config

Application Server (Java ES Release 2):
次の場所にある server.policy および server.xml ファイル
AppServer7Config-base/domains/domainName/config

Communications Express Web コンテナインスタンスの設定

ディレクトリスキーマ

Directory Server のユーザー/グループディレクトリ

エンドユーザーのサポートに必要なユーザー属性の格納

互換性の問題

Release 4 Communications Express ではインタフェースの変更は導入されておらず、以前のバージョンと下位互換性があります。

Communications Express依存関係

ほかの Java ES コンポーネントに対する Communications Express の依存関係が、Communications Express ソフトウェアのアップグレードおよび再設定の手順に影響を及ぼす可能性があります。たとえば、Communications Express のインタフェースまたは関数が変更された場合は、Communications Express が依存するコンポーネントのアップグレードされたバージョンが必要になる場合があります。このようなコンポーネントのアップグレードの必要性は、個々のアップグレードパスによって異なります。

Communications Express は、次の Java ES コンポーネントに依存します。

Java ES Release 3 からの Communications Express のアップグレード

ここでは、Communications Express の Java ES 2005Q1 (Release 3) から Java ES 2005Q4 (Release 4) へのアップグレードについて説明します。この節で説明する内容は、次のとおりです。

はじめに

Java ES Release 3 Communications Express を Release 4 にアップグレードする場合は、アップグレード処理の次の側面を考慮してください。

Release 3 の Communications Express のアップグレード

ここでは、Solaris プラットフォームと Linux プラットフォームの両方で、Communications Express の Java ES Release 3 から Java ES Release 4 へのアップグレードを実行する方法について説明します。プラットフォーム固有の手順に依存する項目には、その手順が適用されるオペレーティングシステムが示されています。この節で説明する内容は、次のとおりです。

アップグレード前の作業

Communications Express をアップグレードする前に、次に説明されている作業を実行してください。

現在のバージョン情報の確認

Communications Express の現在のバージョンは、現在のバージョン番号が表示される Communications Express のログインページにアクセスにすることにより確認できます。

Communications Express が依存するコンポーネントのアップグレード

一般には、コンピュータシステム上 (および、コンピューティング環境内) のすべての Java ES コンポーネントを Java ES Release 4 にアップグレードすることをお勧めします。ただし、Communications Express は、Messaging Server、Calendar Server、および Directory Preparation Tool に対してのみ強いアップグレード依存関係を持っています。したがって、Communications Express が依存するほかの Java ES Release 3 コンポーネントのアップグレードは省略可能です。

ただし、Communications Express のすべての依存関係をアップグレードすることを選択した場合は、Communications Express をアップグレードする前に、そのすべてを次の順序でアップグレードするようにしてください。アップグレード済みのコンポーネントについては、その手順を省略できます。

  1. 共有コンポーネント: Java ES 共有コンポーネントを Release 4 にアップグレードする手順は、第 2 章「Java ES 共有コンポーネントのアップグレード」で説明されています。
  2. Directory Server: Directory Server を Release 4 にアップグレードする手順は、第 4 章「Directory Server とAdministration Server」で説明されています。
  3. Web コンテナソフトウェア: Web Server または Application Server をアップグレードする手順は、それぞれ第 6 章「Web Server」および第 9 章「Application Server」で説明されています。
  4. Access Manager (Access Manager SDK): Access Manager を Release 4 にアップグレードする手順は、第 11 章「Access Manager」で説明されています。
  5. Directory Preparation Tool: Release 4 Communications Express を設定する前に、Directory Server に対して Release 4 Directory Preparation Tool を実行する必要があります。Directory Server に対して Release 4 Directory Preparation Tool をまだ実行していない場合は、Directory Preparation Tool を Release 4 にアップグレードし、それを使用して Directory Server のスキーマを変更および拡張します (手順については、第 12 章「Directory Preparation Tool」を参照)。
  6. Messaging Server: Release 4 Communications Express をサポートするには、Messaging Server コンポーネントを Release 4 にアップグレードする必要があります。Messaging Server を Release 4 にアップグレードする手順は、第 13 章「Messaging Server」で説明されています。
  7. Calendar Server: Release 4 Communications Express をサポートするには、Calendar Server コンポーネントを Release 4 にアップグレードする必要があります。Calendar Server を Release 4 にアップグレードする手順は、第 14 章「Calendar Server」で説明されています。
Communications Express のデータのバックアップ

Communications Express の Release 3 から Release 4 へのアップグレードでは、Messaging Server MEM の再設定が必要です。ローカルの変更はロールバックできるため、データをバックアップする必要はありません。

必要な設定情報とパスワードの入手

アップグレードを実行するには、スーパーユーザーとしてログインする必要があります。Web Server を Web コンテナとして使用している場合は、設定情報は必要ありません。ただし、Application Server を Web コンテナとして使用している場合は、Application Server 管理者のユーザー ID とパスワードが必要になります。

Release 3 の Communications Express のアップグレード (Solaris)

ここでは、Communications Express のアップグレード手順に影響する注意点を示したあと、その手順自体について説明します。

アップグレードの注意点 (Solaris)

Communications Express ソフトウェアの Java ES Release 4 へのアップグレードでは、次の注意点を考慮に入れてください。

アップグレード手順 (Solaris)

次に示す手順は、更新するコンピュータ上のすべての Communications Express コンポーネントに適用されます。

  1. 表 15-4 に基づいて、必要なパッチを入手します。

    2. パッチは http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/show.pl?target=patches/patch-access から /tmp にダウンロードできます。

  2. root としてログインするか、スーパーユーザーになります。

    3. su -

  3. Web コンテナを停止することにより、Communications Express を停止します。

    4. Web Server:
    WebServer-base    /https-instanceName/stop

    Application Server:
    AppServer8-base    /bin/asadmin stop-domain domainName

  4. Release 4 にアップグレードする任意の共有コンポーネントのアップグレードをまだ実行していない場合は、実行します。

    5. 「Communications Express が依存するコンポーネントのアップグレード」を参照してください。

  5. 表 15-4 の適切な Communications Express パッチを適用します。

    6. patchadd patch_ID

  6. パッチのアップグレードが成功したことを確認します。

    7. showrev -p | grep uwc

    この出力では、手順 5 で適用したパッチ ID のバージョンが返されるはずです。

  7. 設定データを、既存の設定ファイルから Release 4 設定ファイルの候補に移行します。

    8. cd CommsExpress-base/sbin
    ./patch-config     CommsExpress-base/install/patch/patch_ID

    このコマンドは、現在の設定ディレクトリの入力を求めたあと、既存の設定ファイルをバックアップします。次に、これらのファイル内の設定パラメータ値を Release 4 のテンプレート設定ファイルにマージして、新しい Release 4 設定ファイルの候補を作成します。パッチの readme ファイルの「Special Installation Instructions」の説明に従って、競合が発生していないかどうか、これらの新規ファイルを確認してください。

  8. Release 4 設定ファイルの候補をインストールして、それをアクティブな設定にします。

    9. ./install-newconfig CommsExpress-base/install/patch/patch_ID

    このコマンドにより、新しい Release 4 設定ファイルが Release 4 の正しい場所にインストールされます。

  9. Web コンテナに保持されている、Communications Express に対する JSP クラスキャッシュを削除します。

    10. 手順については、Web コンテナ (Web Server または Application Server) のドキュメントを参照してください。

  10. Web コンテナを再起動することにより、Communications Express を再起動します。

    11. Web Server:
    WebServer-base    /https-instanceName/start

    Application Server:
    AppServer8-base    /bin/asadmin start-domain domainName
         --user     admin_ID --password password

Release 3 の Communications Express のアップグレード (Linux)

ここでは、Communications Express のアップグレード手順に影響する注意点を示したあと、その手順自体について説明します。

アップグレードの注意点 (Linux)

Linux プラットフォームで Communications Express ソフトウェアを Java ES Release 4 にアップグレードするときは、Linux の Release 4 アップグレードパッチが Solaris のパッチとは異なる点を除き、Solaris プラットフォームのときと同じ注意点 (「アップグレードの注意点 (Solaris)」を参照) を考慮に入れてください。

Linux OS での Release 4 Communications Express のアップグレードパッチを次の表に示します。

表 15-5 Linux で Communications Express をアップグレードするためのパッチ1 

説明

パッチ ID と RPM 名

Communications Express コア

118542-21

  • sun-uwc-6.1-7.21.i386.rpm

Communications Express ローカライズ版

118044-14

  • sun-uwc-l10n-Locale-6.1-11.9.i386.rpm

1この表に示されているパッチのリビジョン番号は、Java ES Release 4 にアップグレードするための最低要件です。表に記載されているものよりも新しいリビジョンのパッチが使用可能になった場合は、新しいほうのパッチを使用してください。

アップグレード手順 (Linux)

次に示す手順は、更新するコンピュータ上のすべての Communications Express コンポーネントに適用されます。

注意

Linux での Java ES Release 3 から Java ES Release 4 へのアップグレードはロールバックできません。

  1. 表 15-5 のパッチ番号と RPM 名に基づいて、必要なパッチを入手します。この情報を参照して、RPM のバージョン番号を確認してください。

    2. パッチは http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/show.pl?target=patches/patch-access から /tmp にダウンロードできます。

  2. root としてログインするか、スーパーユーザーになります。

    3. su -

  3. Web コンテナを停止することにより、Communications Express を停止します。

    4. Web Server:
    WebServer-base/https-instanceName/stop

    Application Server:
    AppServer8-base    /bin/asadmin stop-domain domainName

  4. Release 4 にアップグレードする任意の共有コンポーネントのアップグレードをまだ実行していない場合は、実行します。

    5. 「Communications Express が依存するコンポーネントのアップグレード」を参照してください。

  5. 表 15-5 の Communications Express の RPM を適用します。

    6. 次に例を示します。

    rpm -Fvh sun-uwc-6.1-7.21.i386.rpm

  6. パッチのアップグレードが成功したことを確認します。

    7. rpm -qa | grep uwc

    この出力では、手順 5 で適用した RPM のバージョンが返されるはずです。

  7. 設定データを、既存の設定ファイルから Release 4 設定ファイルの候補に移行します。

    8. cd CommsExpress-base/sbin
    ./patch-config     CommsExpress-base/install/patch/patch_ID

    このコマンドは、現在の設定ディレクトリの入力を求めたあと、既存の設定ファイルをバックアップします。次に、これらのファイル内の設定パラメータ値を Release 4 のテンプレート設定ファイルにマージして、新しい Release 4 設定ファイルの候補を作成します。パッチの readme ファイルの「Special Installation Instructions」の説明に従って、競合が発生していないかどうか、これらの新規ファイルを確認してください。

  8. Release 4 設定ファイルの候補をインストールして、それをアクティブな設定にします。

    9. ./install-newconfig CommsExpress-base/install/patch/patch_ID

    このコマンドにより、新しい Release 4 設定ファイルが Release 4 の正しい場所にインストールされます。

  9. Web コンテナに保持されている、Communications Express に対する JSP クラスキャッシュを削除します。

    10. 手順については、Web コンテナ (Web Server または Application Server) のドキュメントを参照してください。

  10. Web コンテナを再起動することにより、Communications Express を再起動します。

    11. Web Server:
    WebServer-base/https-instanceName/start

    Application Server:
    AppServer8-base/bin/asadmin start-domain domainName
         --user     admin_ID --password password

アップグレードの確認

Communications Express の現在のバージョンは、現在のバージョン番号が表示される Communications Express のログインページにアクセスにすることにより確認できます。

ログインしたら、新しいメールタブと古い電子メールおよびカレンダイベントに対するアップグレードされたユーザーインタフェースを確認します (これらのチャンネルを使用している場合)。

また、アップグレード処理のさまざまな手順に対する次のログファイルも確認できます。

アップグレード後の作業

「アップグレード手順 (Solaris)」および「アップグレード手順 (Linux)」で説明している手順以外に、アップグレード後の作業はありません。

アップグレードのロールバック (Solaris)

ここでは、Communications Express のアップグレードのロールバック手順に影響する注意点を示したあと、その手順自体について説明します。

ロールバックの注意点 (Solaris)

Communications Express の Release 4 へのアップグレードをロールバックする手順は、Release 4 にアップグレードする手順のほぼ逆になります。再設定がロールバックされ、パッチが削除されます。

ロールバック手順 (Solaris)
  1. root としてログインするか、スーパーユーザーになります。

    2. su -

  2. Web コンテナを停止することにより、Communications Express を停止します。

    3. Web Server:
    WebServer-base/https-instanceName/stop

    Application Server:
    AppServer8-base    /bin/asadmin stop-domain domainName

  3. Communications Express が使用している Directory Server の設定ディレクトリに加えられた変更をロールバックします。
  4. 手順 8 で実行された再設定をロールバックします。

    5. cd CommsExpress-base/sbin
    ./uninstall-newconfig     CommsExpress-base/install/patch/patch_ID

  5. 表 15-4 のパッチを削除します。

    6. patchrm patch_ID

  6. Web コンテナを再起動することにより、Communications Express を再起動します。

    7. Web Server:
    WebServer-base/https-instanceName/start

    Application Server:
    AppServer8-base/bin/asadmin start-domain domainName
         --user     admin_ID --password password

複数インスタンスのアップグレード

配備のアーキテクチャーによっては、スケーラビリティーを実現し、可用性を向上させるために、Communications Express が複数のコンピュータシステムに配備される場合があります。たとえば、ロードバランサを使用して Communications Express コンポーネントを複数のコンピュータで実行することにより、負荷を分散させることができます。

Communications Express のインスタンスが負荷分散されている場合は、サービスを中断することなく連続して Communications Express インスタンスをアップグレードする順次アップグレードを実行できます。Communications Express の各インスタンスを、ほかのインスタンスが稼働している間にアップグレードします。「Release 3 の Communications Express のアップグレード」の説明に従って、各インスタンスのアップグレードを実行します。

Java ES Release 2 からの Communications Express のアップグレード

Java ES 2004Q2 (Release 2) Communications Express を Release 4 にアップグレードする手順は、次に説明するいくつかの例外を除き、Release 3 Communications Express を Release 4 にアップグレードする手順と同じです。

注

ここでの説明は、Communications Express が Release 2 Web Server Web コンテナに配備されている場合に適用されますが、Communications Express が Release 2 Application Server Web コンテナに配備されている場合には適用されません。後者のケースは、現在サポートされていません。

Communications Express が依存するコンポーネントをアップグレードする

Java ES Release 2 Communications Express を Release 4 にアップグレードするときのアップグレード前の作業は、Release 3 Communications Express を Release 4 にアップグレードする手順とほぼ同じです。ただし、Communications Express の依存関係のアップグレードに、すべての共有コンポーネント (表 1-6 を参照) と、Communications Express が依存するローカルにあるすべての製品コンポーネントの Release 4 へのアップグレードを含めるようにしてください。

Communications Express の依存関係をアップグレードする場合は、Communications Express をアップグレードする前に、そのすべてを次の順序でアップグレードするようにしてください。アップグレード済みのコンポーネントについては、その手順を省略できます。

  1. 共有コンポーネント: Java ES 共有コンポーネントを Release 4 にアップグレードする手順は、第 2 章「Java ES 共有コンポーネントのアップグレード」で説明されています。
  2. Directory Server: Directory Server が Communications Express と同じコンピュータ上に存在することはほとんどありませんが、Directory Server を Release 4 にアップグレードする手順は、「Java ES Release 2 からの Directory Server と Administration Server のアップグレード」で説明されています。
  3. Web コンテナソフトウェア: Web Server または Application Server をアップグレードする手順は、それぞれ「Java ES Release 2 からの Web Server のアップグレード」および「Java ES Release 2 からの Application Server のアップグレード」で説明されています。
  4. Access Manager (Access Manager SDK): Access Manager を Release 4 にアップグレードする手順は、「Java ES Release 2 からの Access Manager のアップグレード」で説明されています。
  5. Directory Preparation Tool: Directory Preparation Tool が Communications Express と同じコンピュータ上に存在することはほとんどありませんが、Directory Preparation Tool をアップグレードし、それを Directory Server に対して実行する手順は、「Directory Preparation Tool の Java ES Release 2 からのアップグレード」で説明されています。
  6. Messaging Server: Release 4 Communications Express をサポートするには、Messaging Server の MTA を Release 4 にアップグレードする必要があります。Messaging Server を Release 4 にアップグレードする手順は、「Java ES Release 2 からの Messaging Server のアップグレード」で説明されています。
  7. Calendar Server: Calendar Server が Communications Express と同じコンピュータ上に存在することはほとんどありませんが、Calendar Server を Release 4 にアップグレードする手順は、「Java ES Release 2 からの Calendar Server のアップグレード」で説明されています。

Release 2 Communications Express のアップグレード

Communications Express を Release 2 から Release 4 にアップグレードする手順は、Communications Express ソフトウェアを配備している Web コンテナによって異なります。

Release 2 Communications Express のアップグレード: Web Server Web コンテナ

Release 4 にアップグレードされた Web Server Web コンテナに配備する際に Release 2 Communications Express を Release 4 にアップグレードするには、手順に示されている Release 3 をすべて Release 2 に置き換えることを除き、「Release 3 の Communications Express のアップグレード (Solaris)」または「Release 3 の Communications Express のアップグレード (Linux)」の手順に従います。

Release 2 Communications Express のアップグレード: Application Server Web コンテナ

Release 4 にアップグレードされた Application Server Web コンテナに配備する際に Release 2 Communications Express の Release 4 へのアップグレードは、現在サポートされていません。



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